「蓮華鉱山道」について
2003-08-05
3日(日)に蓮華鉱山道を歩いたシュンちゃんから電話が掛かって来ました。「ゆかりちゃん、鉱山道行って来たよ!」…そういえば、山の歌さんからも掲示板に書き込みがありましたネ。
昨年秋にこのルートを歩いている私ですが、この時期の、お花が咲き始めたばかりの静かな鉱山道を歩いてみたいとの想いは強く、正直言って、近くに居るのに(?)行けない私にはとても羨ましかったです・笑。
ところで、蓮華鉱山道についての現在の情報がシュンちゃんから入りましたので、少しお知らせしておきます。
元々このコース(蓮華温泉〜鉢ヶ岳分岐)は、歩かれるお客様が極端に少ないルートです。昨年9月の管理人日記にも書きましたが、いわゆる一般ルートではあるかもしれませんが、しかし誰でもが行けるコースではないように思われますし、「健脚向き」であり、また雪融け直後にはルートが不鮮明な箇所もあります。
今回シュンちゃん達が歩いた日曜日は、お天気も良く視界良好、ベンガラなどでマーキングしてなくても道に迷う事もなく歩けたとのことでした。
シュンちゃんと一緒に何度か他の山を歩いている私、彼がどれ程の“実力の持ち主”であるかは、一応分かっているつもりです。もちろん地図も読めれば、コンパスを頼りに歩く事も出来るシュンちゃんの話に拠るところの、現時点での鉱山道の様子及び彼の感想ですが、
※ 20〜30mの距離での雪渓のトラバースが、3〜4箇所残っている。
※ 好天で視界が良好の場合は残雪があっても大丈夫だが、ガスったり雨が降ったりした場合には道迷いの不安も。
※ トラバースする箇所の斜面がかなり急に切れ落ちていて、尚且つ登山道の地盤が軟弱であり、また道幅が極端に狭い。
※ 行程がとにかく長い。健脚のシュンちゃん、山の歌さん、茜パパ・ママその他のメンバー(実はこのメンバー、とにかく強い!)でも、蓮華温泉〜鉢ヶ岳分岐までの往復だけで9時間以上かかっている。
※ 特に今の時期は、単独での行動は避けたほうが無難。
そしてシュンちゃんが言いました。
「このコースを楽しもうと思ったら、時間も掛かるし体力的にも、何処の入・下山ルートに使うというよりも、純粋に蓮華温泉〜鉢ヶ岳(雪倉岳)を歩いたほうがいいんじゃないかなぁ…」
もちろんいつも話している通り、山は各人の責任ですし、各人の実力次第です。ですから、決して一概に「鉱山道は大変なルートです」とは言えません。しかし各ルートをコースタイム以下で歩くことが出来るような方でなければ、朝日小屋から一気に鉱山道を下りて蓮華温泉まで行ってしまおうか(逆コースも同じ)ということはかなり難しいように思われます。ただし、雪が殆ど融けてしまう秋は状況もまた違うと思いますが、時間が掛かることに変わりはありません。
「静かだって聞いたし、荒らされていないからお花が綺麗でしょ!?」
…それだけの考えでは、残雪の多い今年の、今の時期の鉱山道はかなり難しいということをご承知願いたいと思います。
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