春山の楽しさ、そして怖さ
2004-04-27
一晩中荒れ狂ったお天気は、24日朝になっても収まらず、新雪は栂海山荘前で約20cm。2日前までの夏を思わせるような陽気が一転し、まさにこれが春山の怖さか…という思いが過ぎります。
小野さんはじめ、他の皆さんとゆっくり小屋の前で記念写真を撮る余裕もないくらいの悪天候。
しかし、栂海新道のヤブ刈りに毎年汗を流してまさに「自分たちの“庭”」のようにしていらっしゃるカタクリクラブの斎藤さん・相澤さんのお二人、そしてどんがら山の会の村山さんの同行で、とにかく私さえ頑張れば何とか…という思いで栂海山荘を出発しました。
「とにかく事故なく下山しなければ」「他のメンバーに迷惑は掛けられない」と、気持ちが“しっかり”していたせいもあるのでしょうか、いつもなら「また辛い登りかぁ。。」と萎えてしまいそうな時にも頑張れました。また、ホワイトアウト状態の中でも皆さんの確実なルート取りもあって、頑張って歩けたように思います。
下駒ヶ岳を過ぎて白鳥山への登りにかかる辺りで、サーッと青空も見えてきました。雲の流れが速くお天気は安定してきたと言うほどではありませんでしたが、白鳥小屋に着く頃には振り返ると犬ヶ岳もはっきり望むことが出来ました。
白鳥山からの下りでは、太陽が顔を出して暑くなってきたほどでした。
坂田峠に無事下山。栂海山荘の出発から約5時間15分でした。
今回は、私の都合で小野さんと一緒に歩くことが出来ず残念でしたが、また次回。
春山の楽しさ、素晴らしさ。そして一転した天候、その怖さ。
とても貴重な経験となりました。
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