北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事 次の記事

あぁ。。。この子にして、この親(!?)

2005-03-21

最後の急登に、いささか閉口   西穂山荘まで   05.3.19の画像

最後の急登に、いささか閉口   西穂山荘まで   05.3.19

 私の実母は昭和5年生まれの、74歳。元気。

 人並みに苦労を重ねたと思う。
 2000年に夫に先立たれてからは、未だひとり身の末娘と二人で暮らしている。

 今日も所用があって、朝早くから出掛けた私。
 出先では携帯電話もマナーモードにしていた。何件か電話が入ったが、あいにく建物の中は上手く電波が届かず、帰宅も遅かったことから、ほぼ一日連絡が取れない状態となっていた。

 午後3時前、実家の母親から着信あり。留守電が入ったので聞いてみると、「折り返し掛け直してくれ」とのこと。声の様子からは緊急性もなさそうなので、いつものことと、帰宅後に連絡を入れることにする。

 夜10時直前、やっと帰宅。少々疲れた。
 こちらも留守電にしていた家の電話を聞きなおすと、やっぱり母親からも入っていた。

 遅い時間だったけど、実家に連絡をする。ちょうど午後10時。
 誰も、出ない。5分後に再び掛けてみるけど、呼び出し音が続くだけ。

 おかしいなぁ。。。

 多分未だ仕事先から帰っていないと思われる実妹の携帯に電話。
 「ねぇ、家に電話するけど誰も出ないんだけど、お母さん今頃の時間に犬の散歩に出たりする?」
 「ううん、ないと思うよ」

 30分間、電話を掛け続けるも応答ナシ。

 「やっぱり、ちょっと行ってみるわ!」妹に伝える。
 もしも万が一、何かあった時のことを考えて、財布も持ってトレパンを着替えて、家を飛び出す。

 実家まで車で約8分ほど。
 胸騒ぎがする。。。
 
 留守電に入っていた声は、決して具合が悪そうではなかったのに。。。
 もしかしたら、親戚の誰かが都合悪くなったのかしら。。。
 やっぱり、昼間の電話に出ておけばよかった。。。
 
 夜の街中を飛ばして実家近くまで来ると、家の中に灯りが見える。「夕方までは大丈夫だったんだ」

 家に着く。玄関の鍵は開いたまま。
 家の中に飛び込む!!
 母は、横になっていた。
 「お母さん!!」「大丈夫!?」…悲鳴にも似た私の声。

 「ふがぁ。。。んんン。。。は??」

 「大丈夫!?」
 「あぁ、眠たかったぁ。朝早かったから」

 ……。

 「何回も電話鳴らしたのに!」
 「全然分からんかった」…まだ寝ぼけている。

 30分後、用が済んだので(!?)帰宅。深夜11時を廻っていた。

 あぁ。。。
 やっぱり私は、この人の子ども。