北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事 次の記事

原因は、「よそ見」

2006-06-03

『背負い搬送』。。。「訓練」のはずが、「実践」に   06.5.28の画像

『背負い搬送』。。。「訓練」のはずが、「実践」に   06.5.28

 上の写真は、右足を固定されて、『背負い搬送』されている私です。
 私を背負ってくれているのは、今年春から朝日岳方面遭対協救助隊員になったばかりの若きホープ、南部君。
 左端は、県警山岳警備隊員の谷口さん。
 真ん中で、南部君と私を後ろから補助・確保してくれているのは、今春から入善署に配属になった県警山岳警備隊の丸山分隊長。

 
 怪我をしたのは、車を置いてある場所まであと15分程の場所だったでしょうか。

 林道は、未だ道路整備も除雪も終わっていない状態。
 しかし私が怪我をしたのは、「何でもない所」でした。
 林道に雪が急な斜面で残っていたり、デブリが出ていて道路を塞いでいたり、土砂が出ていたりする、いわゆる「注意箇所・危険箇所」が全て終わって、あとは“何でもない”林道をタラタラと歩くだけ、という場所でした。
 
 “要注意の箇所”を何箇所か過ぎて、「もうすぐ、車」ということで、きっと気が緩んでいたのでしょう。

 確かに、「よそ見」をしていました。
 まっすぐ前を見ていなくて、横の斜面に気を取られていました。

 私が転倒した林道の場所は、当時、朝からパラついた雨で濡れていて、しかも濡れた小石や木の葉、木の枝が道路上にたくさん落ちていたのでした。
 何の上に乗ってしまったのか、全く覚えもないのです。

 まっすぐ前を向いていたら、多分免れた事故だったかもしれません。

 原因は、「よそ見」です。