お客様をお迎えする準備が、着々と進んでいます!
2006-06-23
小屋開けから、順調に作業が進んでいて、本当に有難いことです。
今年は冬の間の大雪の影響で、北アルプスのそれぞれの山域のあちこちで、山小屋の倒壊や損壊が伝えられていて、関係者の皆さんのことを思うと本当に心が痛みます。
朝日小屋も、小屋に入るまではあれやこれやと心配の種が尽きず、思わぬ事態の発生に対処するべく、それ相当の覚悟と対応策を考えての上山でした。
先ず、「水の確保」が最も心配されました。
過去にも、小屋開けして水がなかなか取れなくて苦労したこともあったようですが、もしかして今年は、「取水の場所が特定できないのでは」「何日も水が出ないのでは」等と懸念されました。
それに備えて、昔のアルバイトや助っ人の皆さんにもお願いして入山してもらいました。
雪が深くて、あるいは“氷の層”が出来ている場合を考えて、チェーンソーを抱えてヘリに乗り込みました。
しかし、お陰様で、昨年以上に難なく取水することが出来、あっという間にホースを引いて水が出るようになりました。
(何日も水が出ないことを想定して、紙皿なども持ち込んだりして)
また、小屋が損傷していないか、今年は特に心配されました。
朝日小屋は、朝日平に建っていますので、雪崩の被害は心配ないものの、一部には「“38豪雪”以来ではないか」と言われるくらいの大雪に、果たして小屋には何も影響はないのか、本当に心配されました。
お陰様で、小屋には何の被害もありませんでした。昨年増築した「自炊場」の繋ぎ部分にも、問題はありませんでした。
しかしこの後、登山道に関しては、早めの点検と整備をする必要があると思われます。
登山道が壊れていたり、雪の影響による倒木が心配されますので、天候を考慮しながら、なるべく早めに登山道の点検と整備に出掛けなければならないと考えています。
7月8日・9日に延期された「山開き登山会」、そしてその後にやって来る夏山最盛期に向けて、着々と準備を進めているところです。
またまた、『サプライズ!?』があるかもしれない…今シーズンの朝日小屋です。
どうぞ、お楽しみに!!!
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