「山本季生君を救援する会」から、皆様へ
2010-10-16
「山本季生君を救援する会」から皆様へ、お礼と、合わせてご連絡です。
ネパール・ヒマラヤの高峰ダウラギリ(8,167m)で日本人登山家3人が雪崩に巻き込まれ遭難した事故では、皆様には多大なご心配をお掛けし、そして温かいご支援を頂きまして、関係者の一員として心からお礼を申し上げる次第です。
また私共が発足させた「山本季生君を救援する会」が呼び掛けましたカンパ活動について、大勢の皆様方から、多くの善意が寄せられておりますこと、本当に感謝致しております。
既にご存知かと思いますが、3名の行方不明者のうち、長野県白馬村の本田大輔さんは13日に発見されましたが、残る田辺治隊長と山本季生君の2名については行方不明のまま、現地での捜索は14日打ち切られました。
現場の状況から、2名の発見の可能性がかなり低いこと、そして現場上部の状態が悪くなってきていることなどからの判断だったとの報告がありました。
以上のことから、「山本季生君を救援する会」として今後のカンパ活動をどうするかを話し合いましたが、当初の予定通り、今月末まで募金は継続することと致しました。
これは、現地で天候の悪化によりヘリが飛べず待機するなどして捜索費用がかさんだこと、また費用負担が未だ確定せず相当な額の負担が見込まれること、などが理由です。
私たちは、山本季生君ら3名の無事生還を信じて活動して参りましたが、残念ながら、現実的には雪崩に巻き込まれてからすでに20日近くが経ち、行方不明者の生存が絶望視されておりますので、今後積極的な募金活動はできませんが、事情を知って寄付して頂いた善意は、さとみさんたちご家族のために使いたいと考えております。
山本君の妻・さとみさんについては、引き続きカトマンズにて頑張っておりますこと、お知らせしておきます。
今日16日現在カトマンズは、ダサインというお祭りの最中で、日本の正月のようなもので、町は静かだそうです。
さとみさんからは、19日になってこのお祭りがあけたら、隊の終了届けをしたり、行方不明を証明するものを発行してもらったり、荷物を日本へ送ったりする作業を進める予定になっているとの連絡も入りました。
なお捜索経過・募金の集計結果等は、後日報告させて頂きますが、なにぶんにもかなり大勢の皆様方から善意が寄せられておりますので、ご報告は阿曽原温泉小屋と朝日小屋のHP上での記載が中心となりますこと、重ねてご了解願います。
以上、よろしくお願い申し上げます。
「山本季生君を救援する会」世話人一同
阿曽原温泉小屋 佐々木 泉
朝日小屋 清水ゆかり
有志代表 佐伯 郁夫
友人代表 佐伯 妙子
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