北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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山開き登山会に向けて

2005-05-22

遭対協隊員から、ロープワークの講習を受けるの画像

遭対協隊員から、ロープワークの講習を受ける

 大蓮華山保勝会の「安全登山講習会」が、尾安谷周辺で行われました。

 残念ながら私は参加できませんでしたが、新人のBANさんをはじめとした会員の皆さんが、遭対協救助隊の谷口隊長や大和隊員から登山技術の講習を受けたとのことです。

 この講習会は、朝日岳の山開き登山会に向けて、リーダーやサブリーダーを務める保勝会の会員が、参加者の皆さんの安全を少しでもサポートできるようにと、毎年開いているものです。

 なお、例年県警山岳警備隊の方々の指導を受けているのですが、新聞既報の通り今朝から入善町で発生した山菜採り2名の行方不明捜索の為、急遽平野分隊長・谷口隊員が出動となったので、会員のみの参加で行われました。(午前中、2名無事発見)

 上の写真撮影は、BANさんでした。

朝日岳方面遭対協の訓練

2005-05-29

県警山岳警備隊員から講義を受ける   05.5.28の画像

県警山岳警備隊員から講義を受ける   05.5.28

 28日からの一泊二日の日程で、朝日岳方面遭対協の訓練が立山町千寿ヶ原の文部科学省登山研修所にて行われました。
 今回は、富山県山岳連盟の訓練と日程が同じとなり、県下各山岳会からも多くの参加者がありました。

 私もハーネスなど、山道具も持参して「やる気満々!」だったのですが、考えてみると、吊り上げられた時に腹部に負担が掛かるかもしれないとの判断で、残念ながら初日のクライミング及び岩壁を使った遭難者救助の訓練は断念することに。(かなり、心残りでした…)
 ずっと、見学していました。
 
 県警山岳警備隊からは、入善署の平野分隊長と谷口隊員、そして魚津署の丸山・上市署(室堂常駐隊)の山田両氏が講師となって、一日半中味の濃い研修会・訓練となりました。

 久しぶりに、緊張した遭難現場の雰囲気を想定した訓練に参加し、いよいよ2週間後に迫った小屋開けに向けて、私の士気も高まってきました。

担がれて

2005-05-30

担いでくれる救助隊員の大変さが、身に沁みる  05.5.29の画像

担いでくれる救助隊員の大変さが、身に沁みる  05.5.29

 朝日岳方面遭対協の訓練。
 
 初日は、手術後の身体を思って見学だけとなりましたが、2日目は「ゆかりちゃんがこの中で一番軽いから、やっぱり“担がれ役”やろ!」ということで、“遭難者役”をやりました。

 “材木坂”を少し登って、そこから救助隊員が遭難者を背負って担ぎ下ろす訓練を行いました。
 
 また、登山者が登山道から転落しそこから藪の中を引き上げる場合を想定して、人力のみの場合や様々な用具を使用した場合の訓練も行いました。

 実は、登山道で人に背負ってもらったのは初めてでした。(搬送しているのを、横からサポートしたことはありますが)
 
 背負われているのは、思っていたより大変です。正直言って、一歩一歩、救助隊員を信頼するしかありません。
 
 でも、やはり背負っている隊員の方が何倍も大変なのは言うまでもありません。
 
 山岳遭難の現場では、ヘリコプターが現場に急行し遭難者を迅速に救助することが当たり前のような時代になっていますが、全ての現場でそれが可能なわけではありません。

 朝日岳のような、樹林帯が多い山岳地帯では、まだまだ人力での搬送が不可欠な場合が多くあります。また天候の急変でヘリコプターが現場に近付けない場合も多々あります。
 
 そのために、日頃から訓練を欠かさない県警山岳警備隊や救助隊員の皆さん。
 本当に頭の下がる思いです。

 ちなみに、上の写真で私を担いでくれているのは、廣田和徳隊員です。