北アルプス 朝日小屋

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担がれて

2005-05-30

担いでくれる救助隊員の大変さが、身に沁みる  05.5.29の画像

担いでくれる救助隊員の大変さが、身に沁みる  05.5.29

 朝日岳方面遭対協の訓練。
 
 初日は、手術後の身体を思って見学だけとなりましたが、2日目は「ゆかりちゃんがこの中で一番軽いから、やっぱり“担がれ役”やろ!」ということで、“遭難者役”をやりました。

 “材木坂”を少し登って、そこから救助隊員が遭難者を背負って担ぎ下ろす訓練を行いました。
 
 また、登山者が登山道から転落しそこから藪の中を引き上げる場合を想定して、人力のみの場合や様々な用具を使用した場合の訓練も行いました。

 実は、登山道で人に背負ってもらったのは初めてでした。(搬送しているのを、横からサポートしたことはありますが)
 
 背負われているのは、思っていたより大変です。正直言って、一歩一歩、救助隊員を信頼するしかありません。
 
 でも、やはり背負っている隊員の方が何倍も大変なのは言うまでもありません。
 
 山岳遭難の現場では、ヘリコプターが現場に急行し遭難者を迅速に救助することが当たり前のような時代になっていますが、全ての現場でそれが可能なわけではありません。

 朝日岳のような、樹林帯が多い山岳地帯では、まだまだ人力での搬送が不可欠な場合が多くあります。また天候の急変でヘリコプターが現場に近付けない場合も多々あります。
 
 そのために、日頃から訓練を欠かさない県警山岳警備隊や救助隊員の皆さん。
 本当に頭の下がる思いです。

 ちなみに、上の写真で私を担いでくれているのは、廣田和徳隊員です。