前の記事
次の記事
蓮華温泉方面…「花園三角点」まで
2007-07-13
今日の様子…「吹き上げのコル」から蓮華温泉方面を見る
今日は、アルバイトのみんなが、小屋〜水平道分岐〜朝日岳山頂〜「吹き上げのコル」〜「五輪の森」〜「花園三角点」までを歩き、登山道の点検と整備をして来ました。
特に気になる残雪の様子ですが、上の写真を見てください。
昨年の同じ頃(7月14日付の日記)のものと比べるとよく分かるのですが、雪は順調に融けてきています。
蓮華温泉方面の、とりあえず「花園三角点」までの様子ですが、例年と比較しても雪は『多くはない』と言えるでしょう。
雪が残っている所は何箇所かあるのですが、「吹き上げのコル」から下部の箇所が一番雪渓が大きく、それ以外の箇所では雪融けがかなり早く進んでいます。
いずれにしても、雪の残った箇所では、踏み抜きや滑って転倒することに要注意です。注意深く慎重に歩くことが大切になります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070713a.html
再び、「水平道」の様子
2007-07-13
今日の、「水平道」
今日は、「水平道」の再確認も行なって来ました。
水平道を通行可能にするかどうかについては、明日白馬岳から朝日岳に向けて実施される「夏山事前パトロール」での結果を待ってからということになりました。
残雪量は、例年並みかやや少なめ、というところでしょう。
しかし『雪が残っている』ことに変わりはありませんので、通行には細心の注意が必要です。
それぞれの技量や実力によって、ルートに対する難易度の評価は違ってくると思いますが、大勢の登山者が歩かれる道ですので、何よりも安全第一を考えて登山道の整備に当たり、また情報の提供も行なっていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070713b.html
「水平道」は、通行できます!
2007-07-15
「水平道」分岐地点の立て看板
お問い合わせの多い「水平道」の通行についてです。
一昨日から富山県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協による「夏山事前パトロール」が実施され、朝日小屋との話し合いの結果、水平道は通行出来るようになりました。
ただし、雪の量は例年並みといったところですが、残雪は未だあります。
通行については、特に
★ 踏み抜きに、要注意!
★ 木道が滑りやすくなっているので、要注意!
この先、雪がどんどん融け出します。
雪渓の先端部分が、氷状にツルツルして、滑りやすく大変危険になります。
薄くなった部分は、安易に乗ると踏み抜く可能性大です。
残雪の上の通行、及び濡れた木道の通過は、くれぐれも慎重に願います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070715a.html
沢状の箇所、2箇所
2007-07-15
7月9日時点の、水平道の様子
水平道には、V字の沢状になっている登山道が約2箇所あります。上の写真を見てもお判りでしょうか。
下から見ると、足下が「ガラ場」になっているのが分かるのですが、上から下りて来ると案外不注意に歩いてしまうのです。
雪を踏み抜いた時には危険な場合もありますので、特に慎重に歩いて頂きたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070715b.html
決して、通れないわけではないんです!!!
2007-07-15
注意喚起のための、立て看板
こうやっていろいろ書くと、不安がられる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、水平道の通行は可能ですし、あくまで注意喚起という点からの書き込みです。
薄くなった融けがけの雪の上を、『不用意』に歩いてしまうことが、危険な事故に繋がります。
特に、大勢で話をしながら等などの場合には、注意力は散漫になりがちです。
体重に荷物の重量を加えると、一人最低でも50キロ以上、重い場合には100キロ近くなるはずです。
10人歩けば、もしかしたら1トンもの加重が掛かることになります。
雨や晴れの日が続き、薄くなった雪は耐え切れず「スト〜ン!!」と抜け落ちるのです。
リーダーやサブリーダーで先頭を歩かれる方は、特に慎重に願いたいものです。
「安全の中に、危険がある」のではなく、
『危険の中に、安全がある!!!』
先日のある会合で、言われた言葉です。
小屋でも、この先何度も登山道の点検に出掛けますが、くれぐれも、それぞれの責任と力量での判断をよろしくお願い致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070715d.html
んんん。。。不完全燃焼。。。
2007-07-15
花に淡い紅色の縁どりが無いが。。。これは、ツマトリソウ 恵振山 07.7.9
シーズン初めとしては、なんとも「不完全燃焼」。
昨日今日と、台風の影響をもろに受けて、キャンセル続出。
せっかくの3連休でご予約も戴き、意気込んでいただけに、ガックリ。
災害に遭われた地域・方々のことを思えば、と考えるのだけれど、ふと、昨年7月のアノ『悪夢』が頭を過ぎる。。。
せっかく早々と集まってくれたアルバイトのみんなも、そして私も、毎日毎日お客様の顔を見ずに(シュミレーションだけ)、雑務(と言いつつも、忙しくなる日々を見越しての仕事だけど)を延々とこなす。
台風一過で、梅雨も明けてくれたら…願うのみ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070715e.html
毎日のように登山道の点検に
2007-07-16
今日の様子 「吹き上げのコル」から蓮華温泉方向 photo by Mizo
一昨日も蓮華温泉方面の登山道の確認に出掛けているのですが、どうも雪の融け具合も進んでいるとのことです。
今日の午前中も、県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協のパトロール隊と合同で、小屋からも男子2名が出て、雪渓の状況を確認に行って来ました。
一番気になる「吹き上げのコル」から下の蓮華温泉方面ですが、当初は登山道を離れて『高巻き』をするようなベンガラの撒き方をしていたのですが、そろそろ夏道も所々現れてきましたので、なるべく夏道に沿うようにベンガラを撒き直してきました。
ですから、高巻きも大丈夫ですし、夏道通りの歩き方も可能です。
晴れていて、遠目にも目標地点やマーキングがはっきり確認できると良いのですが、ガスが濃いと次のベンガラを頼りに歩くことにもなりそうですね。
夏道通りに歩くと、未だ少し急な斜面に感じられるかもしれませんが、今日はステップも切ってきましたので、慎重に歩けばそれ程問題は無いと思います。
もうしばらくの間は、頻繁に登山道の点検に向かわなければいけません。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070716a.html
地震
2007-07-16
三国境付近から見る、鉢ヶ岳、雪倉岳、そして遠く朝日岳 07.7.14 photo by Mizo
この地震による登山道の崩壊などの影響は、朝日岳周辺については、現時点では全くありません。
今日の午前10時過ぎ、大きな地震がありました。
ちょうど午前の休憩中で、小屋の中でお茶を飲んでいた私たちでしたが、ビックリするくらいの揺れを感じました。
幸い、棚の物が落下したり等の被害も一切ありませんでした。
また今日は、白馬岳から、そして蓮華温泉からのお客様がありましたが、登山道に何らかの被害があったということはないようです。
また夏山パトロール隊は、栂海新道と蓮華温泉の2隊に分かれて行動していたのですが、それぞれは地震が発生したことすら知らずに、無事に下山したとの報告がありました。登山道には全く被害は無かったようです。
台風に続いての、地震。。。
もうすでに、小屋のご予約にも影響が。。。
被害に遭われた地域と関係の皆様には、心からお見舞い申し上げます。
一刻も早い復旧がされますように。。。
夏山ハイシーズンを目前に、気掛かりが多過ぎます。。。
上の写真は、三国境からの眺望です。夏山パトロールに小屋を“代表して”参加したMizoが撮影して来てくれました。
こんな素敵な山の風景を、大勢の皆さんに見て頂きたいです。そんな想いでいっぱいです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2007/07/d20070716b.html