ゆっくりと本を読む気になれるのも、オフの良さ
曇り空かな、それとも雨。。。そう思って起き出したのに、予想を覆して窓の外には青空が広がっていた。
暖かいのにビックリ。「大雪」が過ぎ、12月も3分の1が終わろうとしているのに。
こんな日の朝は散歩に限る、とばかり、顔を洗って外に出る。地面は濡れているけれど、朝陽が眩しい。
昨晩は少しだけ、溜まっていた事務仕事をしたので、気持ちは清々としている。珍しく宿題を仕上げた子どもの安堵感に似ているだろうか。
そんな心地良い朝の気分は、しばらくしてから、ホンのちょっとした出来事で一変。。。
。。。家に居ると、気が狂いそうになった。
携帯電話を思い切り部屋の隅に向かって投げつけた自分の仕業に、自分自身で驚く。何処へももっていけない気持ちのやり場に、「むしゃくしゃして」という表現がピッタリ。
このままでは、気が狂うかも。そう思った時、携帯電話が鳴った。
…この瞬間を逃すまいと、外に出ることにした。
無理やり用事を作って、車を走らせることに。
支払いが済んでいない業者さんが、1軒だけあった。これを終わらせよう。
末妹がパーソナリティーをしている、ラジオの番組がある。サテライトスタジオで公開生放送をしているから、ここへ行って彼女の顔を見て来よう、そう思ったが、時間切れで叶わなかった。
こんな平日の日中に、ヒマな私の相手をしてくれる人もなし。贅沢には違いないが、これもまた淋しいもの。
多賀子先生に電話をしてみる。
「先生、私、家に居ると気が狂いそう…」
「ランチでも一緒する!?」
少しづつ、行き場のない気持ちが落ち着いてきた。
外に出たのは、“正解”だったな。
帰りは、久し振りに海岸沿いを車で走る。
用事を足して、本屋にも寄る。
そういえば、昨日の新聞の書評に載っていた本を思い出して、買い求めた。
帰宅。
少し気分転換が出来たかな。
「あのコト」はもう考えないようにしよう、そうしたい。
ラジオからは、大好きなクリスマスソングが流れている。心地良いジャズも。
買って来た本を読む。一気に、2冊とも読んでしまった。
家に居ることは好きだけど、外が良い時もある。外の空気を吸うべき時もある。
『心』って、難しい。