北アルプス 朝日小屋

未だ咲いています、ハクサンコザクラ　　　07.8.15

　小屋を出て、朝日岳山頂〜水平道分岐〜水平道のルート。

　未だ、チングルマもハクサンコザクラも、そしてゴゼンタチバナなどもあちこちに咲いているのには驚かされました。

　そして水平道には、さすがにもう雪は残っていませんでしたが、まだキヌガサソウが見られたのにもビックリしました。
　
　初夏から、秋まで。
　お花の豊富な朝日岳ならでは、です。

小さな小さな花を付けていた、ツガザクラ　　　07.8.15

　あの花も、この花も。
　あんな花も、こんな花も。

　みんな載せたい（微笑）。
　
　たくさんの花たち、皆さんに見てもらいたい。

山頂にて　　　07.8.15

　山の上は、未だ『夏』。

　秋風も、少しは吹いたような気はしますが、ニッコウキスゲがとても眩しいから…。

　未だ、『夏』。

今朝８時頃

　雲も、面白い。

　…朝の風が、ちょっと秋めいてきたかな…

みんなで『外ご飯』　　　夕方の小屋前で

　夕焼けを見ながら、『外ご飯』。

　山小屋のみんなが、“幸せ”を感じるひと時。

飛んでいる姿は、本当に優雅　　　朝日岳山頂にて　　　07.8.16

　お花だけではないのが、朝日岳。

　先日山頂に行った時、『アサギマダラ』にも出会いました。
　小屋の周りでも、結構よく見かけるのですが、写真に収めることが出来たのは初めてです。

　「渡り」をする蝶として有名ですね。

　長距離を移動するらしいこの蝶、一体何処から飛んできて、何処へ行くのでしょうか。

　ひらりひらりと舞う姿が、とても優雅でした。

ハクサンフウロ　　か弱そうでいて、強いのが好き　　　07.8.16

　お盆も終わり、猛暑に悩まされている里でも、きっと気分とは裏腹に暦だけは秋に向けて“まっしぐら”なのではないでしょうか。

　昨シーズンは、７月は天候不良でしたが８月になっていつもの年以上に人出があって、８月いっぱい遅くなって夏を感じた北アルプスの山々でしたが、今年はどうでしょうか。

　今シーズンは、何度も「仕切り直し」をしてきた私たち。
　８月に入ってすぐ“梅雨明け宣言”が出されて喜んだのですが、８月最初の週末は台風の影響で散々な出足でした。特に、「北アルプスの最北端」朝日岳周辺では、キャンセルに次ぐキャンセルで淋しい８月の入りでした。

　「白馬岳までは来たんですけど、そちらまではいけないお天気のようで。。。」

　そんな言葉も、多く聞かれました。残念ですが仕方ありませんね。

　お盆を過ぎて、忙しさは一段落。今週末も落ち着いています。
　お客様（登山者の皆さん）にとっては、本来の『静かな朝日小屋』を味わって頂くにはちょうど良い雰囲気です。しかし営業的には、さすがに２年続けてのこの様子は淋しい限りです。

　後は、８月最終週が少し賑わうだけ。それも、確実に「お布団一枚に、お一人」が約束されていますから、大丈夫です。

　先日山頂に行ってきた時の写真を沢山載せていますが、本当にお花はまだまだ咲いていますから、ちょっと残念な気がします。

　里では、学校の夏休みも終わりに近付き、一年の折り返しのような雰囲気があるでしょう８月末ですね。

　まだお花の楽しめる朝日岳で、「名残りの夏」を感じてみられては如何でしょうか。
　お待ちしています。
　

イブキトラノオ　　　水平道にて　　　07.8.15

　今日お出でになったお客様は、「キンコウカ」が見たくて朝日岳にいらっしゃったとか。

　「カライトソウ」が好きで毎年通って下さる方だとか、本当にそれぞれ、いろいろですね。

　先日は、「ムシトリスミレ」がお目当てで、ずっと探して来たという若い登山者の方もみえました。

　大好きな花を目当てに、ゆっくりとした山旅。
　いいですね。