何故、お誘いを受けたか、講演会を了承したか
2008-03-29
「りんゆう観光」さんのツアーは、昨夏初めて白馬岳から朝日岳への縦走を計画されて、7月中旬に朝日小屋に宿泊されました。それほど人数は多くなく、10数人だったでしょうか。
今まで白馬岳までは何度となくいらっしゃったらしいのですが、とにかく朝日岳は初めてだったそうです。
当日は、雨が降る生憎のお天気でした。
それほど混雑した日ではありませんでしたが、雨具を着た登山者の皆さんで、玄関先などは少々バタバタしていたかもしれません。
ツアーに同行された専務さんの話では、その時の朝日小屋の対応が良くてとても印象に残ったということで、今回の私への講演依頼に繋がったという事でした。
でも、私や小屋の側にしてみれば、肌寒い気候の日に雨でびっしょり濡れてお客様がいらっしゃれば、玄関先に古毛布を敷いたりストーブを点けて衣服を乾かしたり暖を取ってもらったりというのは、小屋としては当たり前のことなのです。
逆に私の側からすれば、当日同行されたガイドさんがとても信頼のおける方だったので、「朝日岳にこのガイドを連れてくるようなツアーは、凄いんじゃない!」ということで、好印象を持ったというのが正直なところでしょうか。
誤解されては困るのですが、朝日小屋は、決して大手のツアーだからとか、個人のお客様だからとか、単独行だからとか、そのような様々な要件で、部屋割りだとか食事に差を付けるということはありません。
ただ、ツアー各社に関して言わせて頂ければ、添乗員さんやガイドさんの資質といいますか、いろいろな面で「えっ!?」というようなツアーも、時にはあるのかなぁと感じることもあります。
そんな中で、昨夏のそのツアーに同行されたガイドさんは、富山県内でも「ピカ一!」であろうと思われるガイドさんでした。
「このガイドが案内するんだったら…」という安心感や信頼感が、ツアー会社にも山小屋にも生まれて、それがツアー参加の登山者の皆さんにも伝わってくるような、そんな雰囲気の登山ツアーもあるのです。
そんな中りんゆう観光さんから講演のお話を受けたのですが、今思えば、私がどんな人間なのか、どんな話をするのかも分からないまま、よくぞ北海道まで経費を掛けて呼んで下さったと思うこと、しきりデス。
それにしても…、呼んで頂いて、本当に有難うございました!!
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