登山道整備へ…その2
2009-07-16
朝のうちに水平道を途中まで点検に行って来たのですが、午後からは蓮華温泉方面を確認へ。
朝の作業に引き続いて働き者のAと、コンビを組むPの二人。
出掛けた時は晴れていたのですが、夕方遅くに戻る頃には土砂降りのお天気になってしまいました。
相変わらずガスの中での作業でしたので、吹き上げのコルからの全体の俯瞰写真はありません。
12日付の写真を「朝日岳情報」に載せてありますので、そちらをご覧下さい。
雨が降ったら雪が溶けることは分かっているのですが、少しでも登山者の皆さんの安全の為にと行っている作業です。
いつも吹き上げのコルの下に残る少し長い雪渓は、まるで道路のように、一列に足場を作って来てあります。
また、少し斜面が急になっているところでは、雪を階段状にカッティングしてきてあります。
だからと言って、絶対に滑らないというわけではないのですが、こういう雪の窪みになっているところを足場にして、危険を回避しつつ慎重に注意深くしっかりと歩いて下さい。
相変わらず「アイゼンは必要ですか?」というご質問をお受けしますが、それは登山者の皆さんそれぞれの技量(技術力)により違います。
無くてもまったく問題なく歩ける方もいらっしゃるような斜面ですし、歩けない方は平らな雪の上でも怖がりますから。
アイゼンが無かったら絶対に歩けないか、というほどの雪の斜面ではありませんが、やはりこの時季の雪はどんどん硬く締まって滑りやすくなっていますので、ご心配不安のある方は、軽アイゼンなどの携行をお勧めします。
ただし、絶対必要かどうかの判断は各自でお願いします。
…朝日岳は「北アルプスの、北の端」に位置している山です。
この山域は、北アルプスの中でも雪の多い地帯です。
遅くまで雪が残り、またその雪があることで高山植物も賑やかに咲き誇る、そんな山です。
残雪を踏みしめてお花たちに会いに来る、そんな夏の山をぜひお楽しみ下さい。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2009/07/d20090716d.html