北アルプス 朝日小屋

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10月3連休のおススメ…「栂海新道」編

2009-10-01

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色付く「照葉の池」付近  09.9.27 photo by Takaku

 今年の9月大型連休もそうでしたが、暑さでの消耗が激しい夏の時季を避けて栂海新道をねらおうとする皆さんは、長期の休みが取れる9月の連休か、10月の3連休を利用される方が多いのです。

 その中での、朝日小屋管理人からの提案です。

 10月3連休に、「栂海新道」を成功させようとされるなら、

 富山県側の、北又からの入山が、絶対におススメです!!

 何故ならば、白馬岳を経由して朝日小屋までは、この時季「降雪」なども予想される為、場合によっては計画を変更せざるを得ない可能性が高くなります。

 また、「とにかく、栂海新道だけを成功させたい!」とおっしゃるならば、「栂海新道」は朝日岳が起点・終点となっているのですから、絶対に『余力を残して』朝日小屋に入るべきと考えます。

 8月末の管理人日記にもあれこれ書きましたが、特に10月この時季、「栂海新道」を歩くにあたっては、『装備の中味』や『荷物の軽重』もかなり気になるところです。

 諸々をあれこれ考えると、一番最短で『余力を残して』朝日小屋に辿り着けるのが、北又からのコースということになります。

 ただ、「やっぱり、ぜひ3,000m級の白馬岳から日本海を繋げたい!」とおっしゃる方は、数少ないチャンスを成功させる為、充分な計画を立てて臨まれるのも良いでしょう。

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紅葉が始まったばかりの、黒岩平付近  09.9.27 photo by Takaku

 また、「栂海新道」を行く場合の入山・下山にあたって、交通手段をどうするかが気に掛かりますね。

 遠方からの皆さんには、余り知られていないかもしれませんが…(以下お問合せは、お電話にて)

 「電車」で移動の場合

 電車で移動の場合も、特に北又からの入山がよろしいでしょう。

  東京・関東方面からは、JR泊駅着 am5:02 の「急行・能登」

  大阪・関西方面からは、JR泊駅着 am5:08 の「急行・きたぐに」

 これらの電車で着くと、泊駅からタクシーで北又小屋まで約1時間弱。
 途中でコンビニに立ち寄って、昼食を調達することも可能です(!)。

 ただし、人口の少ない朝日町・乗降客の少ない泊駅のこと、早朝のタクシーには予約をお願いします。(駅前からの直通電話も有り)

 また、乗り合いタクシーも出来ますので、一度朝日小屋にご連絡下さい。

 この両方の電車を利用される登山者の皆さんは、ほぼ6時半頃には北又小屋を出発されています。
 夜行電車の利用になりますが、体力に自信のある方なら、時間と労力の短縮になるでしょう。

 「栂海新道」を下山された後には、下山口にある親不知観光ホテルさんで、親不知駅までの入浴送迎を利用されるのが良いでしょう。

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「栂海新道」を下りると、下山口の目の前に国道8号線、すぐそばに親不知観光ホテルがある 09.5.9

 「自家用車」で移動の場合

 個人であるいはグループで、自家用車で移動される場合も、北又利用が一番便利だと思います。

 深夜あるいは早朝に、新潟県・親不知の下山口に自家用車を泊めて、そこへ富山県側からタクシーを呼び(時間指定しておくと良い)、そのまま越境して北又までタクシーで入ってもらいます。

 早朝5時に親不知をタクシーで出発すれば、入山口の北又からは、7時までには歩き始めることが出来ます。

 行動時間が7時間としても、午後2時過ぎには朝日小屋には到着できます。

 また、「栂海新道」を下山して親不知に到着したら、そこに車があるわけです。親不知観光ホテルさんでお風呂に入って、そのまま帰路に着くことができます。
 万が一、下山が予定より少々遅れても、大丈夫です。
 もちろん、親不知観光ホテルさんでの後泊も、おススメ!!

 天候がはっきりしない3連休の場合でも、北又からのコースは、稜線歩きがなく、樹林帯の中を行きますから、安心感がありますね。

 「栂海新道」の紅葉は、黒岩平辺りでも、例年より1週間程早めに始まっているようです。9月27日頃で、これからしばらくしたらピークを迎えるだろうと予想されましたので。

 しかし、紅葉のピークが少し過ぎても、晩秋の趣きを漂わせる池塘群も、それはそれは素晴らしいものです。

 ぜひ、そんな「栂海新道」をお楽しみ下さい。お待ちしております。

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「栂海新道」は、ここが起点・終点  新潟県・親不知にて  09.5.9 photo by Yukari