北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

前の記事

あれだけ、拒否し続けてきたのに…

2010-01-26

写真
来拝山山頂にて  スキーでの登りは、本当に楽しかった! photo by hirishi

 いろんな方たちから、誘われても誘われても、拒み続けてきた『山スキー』。
 それが何を思って、今回、急に山スキーに挑戦してみようと思ったのでしょうか。

 …私は、雪の山では『かんじき派』。

 私の雪山歴なんて、山小屋管理人を始めてからですから、たかだか8年程ですが。

 かんじきを初めて履いたのは、朝日岳方面遭対協の春期訓練に初参加させてもらった時ですが、その時さえ、着け方が分からなくて、当時の山岳警備隊員のFさんに履かせてもらったくらい。

 最近は、かんじきよりもスノーシューを履く方たちが圧倒的に多くて(私の知っている限り)、みんなで雪の里山へ行くと、「かんじき派」は肩身の狭い思いをすることもしばしば。

 浮力の点でいくと、やはりスノーシューがよろしいのでしょうが、私はどうしても、というか何となく(?)かんじき。

 かんじきの、足にぴったり装着しているという感じが気に入っているし、軽いのが魅力です。

 というか、最初にスノーシューを見た何年前かには、結構スノーシューで難儀している方々を目にしたことがあって、とても私の手には負えないというイメージを持ってしまったというのが本心です。

写真
快調だった、登り  来拝山に向けてBANちゃんと  10.1.24

 山の道具等でも、もちろん一長一短があって、行く山の地形や雪質、雪の量等などによって、本当に場面場面でいろいろありますね。
 スノーシューが抜群の威力を発揮することもあれば、他の人たちが苦労している急斜面をかんじき部隊がスイスイと下りてきたり。

 でもあれもこれもと全ての道具を持っては行けないので、選ぶとすれば、かんじきでした。
 作りも案外単純で、いざという時にも如何様にも対応できるのではないかというシロモノです。

写真
スノーシューの跡が滑り台のようになっていたので、ちょっと慎重に滑らないように

 私にとっての『山スキー』のイメージは。。。

  あんな重たいスキーを履いて、どうして登れるの??どうして木立の中を滑り降りて来れるの??
  私には、到底無理でしょ!!

 今までにも、ずい分沢山の方たちから、「ゆかりちゃん、山スキーやらないの?」「楽しいのに!」「教えてあげるよ」といろいろ声を掛けてもらっていましたが、「私は、やらない!!」の一点張りでした。

 それなのに、どうして今回、山スキーをやってみようと思ったのか…。

写真
何とも無様な格好で、でも必死でした! ホント、カッコ悪いな!!photo by hiroshi

 今年は、北陸地方では12月中旬からドカッと雪が降りました。

 引きこもりからそろそろ脱出しつつあった私は、年末に掛けて少しずつ外に出てみようかという気にもなってきていました。

 しかしこんな大雪では、里山へ行こうにも、登山口までのアプローチや特に林道歩きには時間も掛かり、皆さんいろいろと思案しておられた様子。

 いつものメンバーと出掛けるにも、きっとこのままでは「かんじき派」の私は足手まといになるだけで、誘ってももらえないんではないか、なんて気になったわけです。

 そして、以前から言われていた「パウダーの雪山」へ出掛けたいなら、私も「山スキー、するしかない」のかなぁと思い始めたわけです。

写真
来拝山山頂にて、立山連峰の山々をバックに  10.1.24

 ゲレンデスキーの技術もそれ程ないくせに、とずっと尻込みしていた私です。
 でも、山スキーがないといけない山もあるのかな、山スキーがあれば行ける山もあるのかな、そんな思いで始めてみようかなと。

 取り合えず、登りは何とかなりそうです。場数やいろいろな条件の山をこなさなければいけませんね。
 あとは、滑りです。かなり問題あり、でしょうか。不安だらけですが、度胸と技術をつけましょう。

 今回も、ゲレンデスキーの滑りを身体が覚えてしまっているので、なかなか応用が利きませんでしたが、これも慣れるしかないのでしょうか。ガンバリマス。

 …何か、「吹っ切りたいもの」があったのも、事実かも。

 どんなことになるかは分かりませんが、今回が楽しかったので、また次回も挑戦しようと思っています。

あっという間に、1月も終わりに

2010-01-31

写真
朝日岳方面遭対協で、新年の安全祈願  脇子八幡宮にて  10.1.8

 今日で、1月も終わり。
 過ぎてみれば、あっという間の1ヶ月でした。

 なんだかんだ・ああだこうだと新年会も続き、何年か振りにゲレンデスキーに行き、山スキーデビューもしました。

 まだまだ「頭」の中は空っぽですが、とりあえず身体は動くようになりました…(苦笑)。

 明日は朝から、東京。2年振りです。

 2月2日に、岩崎元郎さん主宰「無名山塾」の新春懇親会があるので、出席してきます。

写真
とある新年会にて、ブリしゃぶとバイ貝 富山・冬の海の幸 某所にて

 実は昨年・09シーズンは、私が管理人になって9年間にして、最もお客様の入り込みが少なかった記録的な年となりました。
 多分、亡父の時代にもなかったようなシーズンでした。
 天候その他、いろいろと要因はあると思うのですが。

 営業的・経営的にも、正直言ってかなり苦しく、このオフは『たけのこ生活』をして、何処へも出掛けずに、じっとそっとしていようと思っていました。

 しかし、やっぱりこんな時だからこそ「打って出よう!」「じっとしているだけじゃダメ!」と思い直し、山関係の皆さんが大勢集まられるパーティーや会合にも出掛けていこうということで、東京へ行って来ます。

写真
山スキー、転ぶ直前の私 来拝山にて  10.1.24

 私にとって、東京は「遠い所」。出掛けるのは、実は一大決心です。

 でも、末娘の結のアパートにも行ってないので、そんなこともあって行って来ます。

 でも、とんぼ帰り。
 なかなか東京で“遊んで”とはいきません。
 “遊び方”も知らない私、電車に乗るのも苦労します…(苦笑)。

 頼まれている原稿も、まだ出来ていないし。等など、ありますから、すぐ帰ってきます。