前の記事
次の記事
夏山事前パトロール
2014-07-13
- 三国境を過ぎて、左手前に鉢ヶ岳と、右奥に雪倉岳を望む 14.7.12 photo by パト隊
11日~13日にかけ、
蓮華温泉~白馬大池~小蓮華岳~白馬岳、
~雪倉岳~小桜ヶ原~水平道分岐~朝日岳山頂~朝日小屋、
~恵振山~北又のコースで、
富山県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協合同の夏山事前パトロールが実施され、朝日小屋からも救助隊隊員の番頭さん・トモが参加しました。
先日通過した台風8号がもたらした雨風の影響もあったのでしょうか、雪は順調に消えている様子もあり、
残雪の状況は、今の時期としては例年並みか、場所によってはやや多めと思われます。
しかしパトロール時点、
毎年7月中は雪渓が残る鉢ヶ岳の巻き道や、小桜ヶ原~水平道分岐、水平道分岐~朝日岳山頂では、未だ所々夏道が出始めた程度ですので、今しばらくは雪渓(雪上)歩きを強いられることになります。
昨年に比べて雪は軟らかめ、ということですが(これも今現在の様子として)、
3連休中に蓮華温泉~朝日岳を含め、このコースを計画中の方におかれましては、ピッケルやアイゼン、またはダブルストックなどの装備を携行し、雪渓歩きではスリップによる転倒や滑落に十分注意し、慎重に行動されるようお願い致します。
以下、パトロール隊の写真から、全て7月12日のもの。
鉢ヶ岳の巻き道と、マーキングやカッティング作業の様子
鉢ヶ岳の巻き道では、150m以上の長い雪渓を渡る箇所もあり、またトラバースになることから、慎重に歩いて頂きたいと思います。
以下、小桜ヶ原周辺~水平道分岐の様子
以下、水平道分岐~朝日岳山頂の様子と、マーキングやカッティング作業
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140713a.html
今日の夕焼け
2014-07-14
- 今日の夕焼け 「バンザイの丘」から
今日の夕焼け。
とてもゆっくりとした気持ちで、沈みゆく夕陽をずっと眺めることが出来た。
心落ち着く、大切な、束の間の時間。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140714a.html
南国からの贈り物
2014-07-15
- 宮古島産のマンゴー、それはそれは美味しかった!! 14.7.13
夏の間山の上で長く仕事をし生活していると、登山者の皆さんから戴くお土産は、何を戴いても本当にどれも有難いし、背負ってきて下さった皆さんの気持ちが何より嬉しい限りです。
13日の日曜日、強風に大粒の雨が降る中、栂池から一気に朝日小屋まで来て下さったのは、ここ数年一年に何度も足を運んでくれる常連のHさん。
「このマンゴーを担いでいなかったら、途中で山を下りていましたょ」と言いながら、甘い匂いのする完熟マンゴーをリュックから出して下さいました。
なんでも、宮古島の農園でお友達が働いていらっしゃって、そこから送ってもらったとか。
バイトも私も、大喜び。
山の上で、南国沖縄から直送の素敵なフルーツのプレゼント。
お客様は未だ少ないものの、連日の登山道整備などの力仕事、そして小屋の内外での仕事にちょっと疲れもみえるスタッフにも、心にも身体にも嬉しい贈り物になりました。
Hさん、有難うございました。
- 贅沢に、食べさせて頂きました! 14.7.15
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140716a.html
「栂海新道」をパトロール、黒岩山まで
2014-07-16
- 「アヤメ平」への降り口、いつも雪壁になっている場所 14.7.15
昨日、栂海新道を黒岩山までパトロールし、ルートが不明瞭な箇所にテープやベンガラによるマーキング、そして雪の急斜面ではカッティングも施してきました。
栂海新道の雪は、現時点で、全体的にやや多め。
特に、アヤメ平の降り口や黒岩平には、まだまだ雪が多く残っています。
栂海新道につきましては、6月30日以降、すでに数人の登山者の往来がありますが、本格的な入り込みはこの3連休以降になります。
今週末からの登山で、栂海新道を計画されている登山者におかれましては、確実なルートファインディングが出来るよう、地図やコンパス、そしてGPSなどを携行されるよう、お願いいたします。
また、今しばらくは、実力に応じてアイゼンやピッケル、ダブルストックなどが必要になると思われますので、装備の点検もお願いします。
- 黒岩山山頂から、犬ヶ岳方面を俯瞰する 14.7.15
- 黒岩山山頂から、黒岩平方面を俯瞰する 14.7.15
- ルートが入り組んで分かりにくい場所もあるので、注意が必要 14.7.15
- ベンガラでマーキングをし、テープを取り付けながら 14.7.15
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140716b.html
「天空」への階段
2014-07-16
- 抜けるような青空に向かって、スコップをふるう男たち 14.7.15
「アヤメ平」への降り口は、例年必ずとても急な雪壁になります。
なのでどうしてもダメな時は、絶壁を避けて横を巻いて下降後、本来の登山道に戻る時もあります。
昨日のパトロールでは、雪壁を直で登り降りできるよう、ステップを付けてきました。
経験豊かな番頭さんのトモ、新人の元ちゃん、そして新人のペンちゃん。
青空に向かって、一歩一歩階段を付けていく姿は、本当に頼もしいです。
今シーズンも、みんな頑張ってくれることでしょう。
山小屋の仕事、特に外仕事は、何をしていても「厳しさ」「危険」と隣り合わせです。
そんな中、往復10時間以上も掛けて栂海新道を行き、ただ登山者の皆さんの安全登山のため、力を惜しまず働いてくれているスタッフたちに、今度小屋で見かけたらどうぞエールを送ってくださいね。
- 左から 2年目みさきちゃん、5年目トモ、新人元ちゃん、新人ペンちゃん 昨日の出発時
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140716c.html
栂海新道のお花たち
2014-07-16
- 花びらが薄ピンク色をした、珍しい、タテヤマチングルマ 14.7.15 photo by Misaki
昨日の栂海新道、私はお留守番。
宿泊のご予約はゼロでしたが、さすがに3連休を前にして、スタッフ全員小屋を空けて出払っては、電話番もいなくなり大変だというので、私は残りました。
今の時季の栂海新道は、本当に素晴らしい姿で登山者の皆さんを迎えてくれるはずです。
ただし今の時季は誰でも行けるということはなく、長く遠いコースであるだけでなく、特にこの時期はルートファインディングが難しいこともあり、残雪を考えると装備を増やすことにより荷物も重くなるなど、夏と違ってリスクが高くなります。
そんな静かな中、可憐に人知れず咲く、高山植物たち。
咲き始めたばかりの、そんな可愛らしい花たちの姿を、ホンの少しだけご紹介します。
私も、行きたかったなぁ~!
写真は、みさきちゃん。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140716d.html
蓮華温泉方面、マーキングとステップ切り
2020-07-24
- 「吹上のコル」から下の斜面の様子、八兵衛平側から上を見る 14.7.16
昨日16日、蓮華温泉方面へ登山道の確認に行き、八兵衛平を過ぎ五輪の森近くまで、ベンガラでのマーキングやステップ切りをしてきました。
雪は、例年並みか、場所によっては多めの所もあります。
「吹上のコル」直下の斜面については、雪の状態(付き方)を確認の上、今年は高巻きをせず、ほぼ夏道に近いルート取りをして、ベンガラを撒きステップを付けてきてあります。
なお、ここ数日の雨の影響だと思われますが、1週間前に行った時に比べて、かなり雪が固く締まってきているようです。
降雨によって雪融けが進んでいる反面、水分を含んで固く締まって氷状態に近くなっている場所も見受けられます。
この3連休や来週早々にお越しの登山者の皆さんは、キックステップを確実に行ない、また雪上歩行に不安がある方は、アイゼンやピッケル・ダブルストックなどを携行されることをお勧めします。
くれぐれも、スリップによる転倒・滑落、雪面の踏み抜き等々には十分ご注意願います。
またここ数日のお客様の中には、思ったより雪渓歩きに手間取り、そのためコースタイム以上に時間が掛かってしまったという方たちもいらっしゃいます。
出発時間を早めるなど、十分に余裕を持った計画の下に行動されますよう、重ねてお願いいたします。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140717a.html
夕日ヶ原方面の様子
2014-07-17
- 夕日ヶ原 いつも急斜面となって雪が残る場所にステップを切る 14.7.17
雨が降っていても、ガスが掛かっても、3連休前には全ての登山道の再確認を終わらせなければいけません。
今日の午前中は水場からの引水の作業をした男子スタッフは、午後からは北又方面・夕日ヶ原のマーキングとステップ切りに出掛けました。
夕日ヶ原では、順調に雪融けが進んでいますが、イブリ山から来て馬の背を過ぎ夕日ヶ原に入る入口付近では、例年この時期、未だしばらく雪が残ります。
またガスが掛かると、雪上のルートが分かりにくくなりますので、ベンガラのマーキングやリボンを目印に進んでください。
なお、夕日ヶ原には「木道」が多く敷設してあります。
木道に雪が着いている場合、特に雪の端が木道に架かっている箇所は、雪が氷化していることがよくありますので、木道や雪に乗って滑って転倒しないよう、細心の注意が必要です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2014/07/d20140717b.html