山行には「トイレットペーパー」を!?
2001-04-03
さて、新米管理人の私はこのオフシーズンにも様々な仕事及び雑用をこなしているのですが、実際に「山小屋の管理人」という立場で会議に参加したり、あるいは本を読んだりすると、つくづく自分の認識不足を思い知らされます。
先日「日本トイレ協会」という団体から、「全国山岳トイレシンポジウムin松本」を開催するという案内状を受け取りました。5月に各種団体や関係省庁の参加を得て、「望ましい山でのトイレ・し尿処理について具体的・実践的提案を全国に向け情報発信したい」という内容でした。
昔から山では「キジヲウツ」と教えられてきた私は、正直言って、山行途中のトイレ事情や山小屋のトイレ問題について今やこれほど真剣に議論が高まっているとは思ってもいなかったのです。
長野県山岳総合センターのアンケート調査では、「これからの10年間はトイレ、ゴミなどの環境問題でしょう」とどの小屋も、し尿、雑排水の処理、生ゴミ焼却に高い関心を持っていると報告しています。
あまりに問題が大きすぎて、もちろんこの「管理人の日記」の中だけでは到底書ききれるものではありませんが、確かに朝日小屋でも相当頭を悩ませているのが現状です。でもそれを各山小屋だけの問題として捉えるには、もう限界があるに違いありません。
そういえば、2月の「北アルプス三県山小屋協会」の総会でも、山小屋の従業員が登山者の皆さんの残していった汚物および使用済みペーパーを拾って歩いている、という笑えない話も出ていました。
『せめて、山行中は溶けるトイレットペーパーを使いましょう!!』‥‥気付いた事から徹底してみてはいかがでしょうか。
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