北アルプス 朝日小屋

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雪が降る

2005-01-21

雪囲いをして、暗くなった部屋   静かに春を待つ  04.10.13の画像

雪囲いをして、暗くなった部屋   静かに春を待つ  04.10.13

 演歌歌手・新沼謙治のヒット曲の中に、こんな歌があるのをご存知でしょうか。
 かなり昔の歌かもしれませんが、結構好きです。

   
 『津軽恋女』より 
 
   降りつもる雪 雪 雪また雪よ
   津軽には七つの 雪が降るとか
   こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪
   みず雪 かた雪 春待つ氷雪
      

 この唄は、太宰治の名作『津軽』に出てくる“七つの雪”を基に作られた唄だそうです。

   津軽は鼻筋の通った美男美女が多い
   厳しい大自然とともに気高く生きている
   津軽平野の冬は限りなく雪が降り続く
   七つの雪が舞い降りてくる
   長い長い冬がやっと終わると
   短いねぷた祭りの夏がやってくる
   どこの町も村も祭り一色に染まる
   そしてまた来年の夏が来るまで
   津軽人はじっと雪の中で待ち続ける

 
 今日も朝から、雪が降っています。
 
 水分をたっぷり含んだぼたん雪だったり、霙混じりだったり、強い風とともに横なぐりに吹きすさんでいたり、ちょっと冷え込んだなと思ったら雪もさらさらと細かくなっていたり。
 一瞬顔を出した太陽が、雪の付いた里山の樹々をキラキラ輝かせていました。
 
 外へ出てふっと上を見上げたら、そこには「雪が舞い降りる」という言葉そのままの情景がありました。