走ってきた、N美ちゃん
2005-08-22
時々、北又から日帰りで、この朝日岳を往復するお客様がお出でになります。
この軟弱な私でさえ(!)、若い時には経験しているので、体調さえ万全でごく軽装なら出来ないことはありません。
ただしそれも、一般的には北又まで車で入っての話です。
2日間のコースなので決してお薦めはしませんが、実際それくらいの力の持ち主は、シーズン中に何人かいらっしゃいます。
時々は、北又まで自転車を利用しての方もありますが、その時は余程体力に自信がないとできるものではありません。
でも、昨日は本当にビックリしました。
朝9時過ぎ、「ゆかりさん、お客さんです」という声で玄関に出てみると、なんとN美ちゃんがニコッと笑って立っているではありませんか。
聞けば、小川温泉元湯からマウンテンバイク(自転車の、それ用)で北又まで来て、そこから4時間弱で登って来たとか。
はぁ〜〜ぁ、さすがN美ちゃんといえばそれまでだけど、その体力もさることながら、それをケロリとやってのける気力というか、気持ちというか、それには本当に驚かされました。
小さな子どもさんが居て、家は自営業、自分も会社勤めで、ご主人のご両親と同居となれば、自分の好きに使える時間を作り出すのはかなり困難な状況だというのはよくよくわかります。
それをよくまぁ…、と話を聞けば、家を夜中の3時前に出発して来たとか。
ちょうど“お茶”をしていたので、一緒にコーヒーを飲みお菓子を食べて、帰宅時間が気になるのでしょう、さっさと帰っていった彼女です。
帰る姿が、また小走り。細い身体のどこにその体力と気力があるのでしょう。
「山の空気を吸いたかった」というその一念、ただ感心した昨日の出来事でした。
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