憧れ
2005-09-04
一昨年の秋、初めて剱岳に登りました。
その時の日記にも長々書きましたが、私は一生剱岳とは縁がないと思っていました。私が登る山じゃないと、それまで勝手にそう思い込んでいました。
朝日岳しか知らず、まして落ちたら命がないかもしれない岩稜の山を登るなんて、大袈裟ではなく、それまでの私には考えられないことでした。
でも、剱岳に登ってみたら、「こんな山もあるんだぁ…」という想いが沸沸とこみ上げて来たから、不思議です。
今回剱岳登頂はなかったのですが、ずっとその山の姿を違った角度から眺めながら、「また登ってみたい」という想いがまた湧き上がって来ました。
剱沢大雪渓の迫力、平蔵谷や長次郎谷の雪の深さ、八ッ峰の雄々しさ、名前しか知らないチンネや大窓・小窓…。
いつか馬場島で見た、『試練と憧れ』の文字が浮かんできます。
こうやって岳人たちは、山への想いを強く強くしていったんだろうなぁと、山を見上げながら考えていました。
もう少し、若かったら…。
やってみたかも、登ってみたかもしれない…。
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