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八ヶ岳から下りて来たら…その3
2006-02-06
寒がる私を気遣って、新人クンが温かい“コッヘル”を持たせてくれた 06.2.3
4日に下山、その日の深夜に朝日町に戻りましたが、その足で、インフルエンザに罹ってしまった末娘・結を預かってもらっている黒部の先生の家へ。
夜中だったので私もひと晩泊めてもらい、5日朝、少し熱が下がった娘を連れて、笹川の連絡所に戻りました。
ところが、連絡所では 『えっ、水が出ない。。。!?』
そうなんです、水道が凍結してしまっていて、家中の蛇口のどこを開けても、一滴の水も出てこないのです。
た・ら・り・ら・り〜〜〜(汗のつもり)
もしかしたら先日の時と同じく、笹川地区内全部の水が止まっているのかもしれないと思い、ご近所に連絡してみると、どうやら水が出なくなっているのは我が家だけだということが判明。
何しろ初めてのことでどうしたら良いか分からず、町内会長さんや業者さんなどいろいろ連絡を入れてみましたが、結局「気温が上がって、融けるのを待つしかない」ということに。
娘と二人、5日は何とか我慢しましたが、今日はもう長引くことを覚悟しました。
食べ物や飲み水はナントカするとして、水洗トイレは「雪を融かして水を作る」ことに。
今日の午前中は、長期戦に備えて、レトルトの白飯やらカレーやら、とにかく洗い物が出ないような食糧も買いだして来ました。
見兼ねて、H美ちゃんが大型ポリタンクに入れた飲み水をいくつも用意して持たせてくれました。
…山から下りて来たのに、また山の中の生活らしきことをしている自分が何だか少し可笑しかったです。
お陰様で、「水」は今日の午後にやっと出るようになりました。
山の道具の始末や汚れ物の洗濯もそのままだったので、今日の夜までかかりました。
ここ数年、ここまで気温が急激に下がって水道が凍結するというようなことが少なかったからでしょう、私も油断していました。
まだまだ寒い日が続いています、もうしばらく気を付けなくてはいけませんネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060207a.html
何もしなくても、過ぎていく一日
2006-02-07
笹川の風景 連絡所のすぐ近く 06.2.7
末娘がゴロゴロしているので、この数日ペースが全くのんびりしてしまっている私。
「お母さん、早く“税金”しないと、また大変なことになって慌てるよ!」
「分かってる!アンタに言われたくないわょ!」
当然学校もお休みしているので、朝もゆっくり。
…それでも、一日は同じように過ぎていくので、不思議。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060208a.html
猛威を振るう、インフルエンザ!!
2006-02-07
末娘、ずい分元気になりました!
お陰様で、高熱も下がって、末娘はずい分元気になりました。食欲もあります。
例の、インフルエンザ治療薬「タ○フル」の効果があったのでしょうか。39.8℃の熱も、一日で下がってしまいました。
全国的に、インフルエンザが猛威を振るっているようです。A型が主流だそうです。
県内でも、多くの学校で流行しているとか。
くれぐれも気をつけましょうね、皆さん!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060208b.html
温かい心遣いが、とっても嬉しかった…
2006-02-09
「赤岳天望荘」の小屋番さん、お名前聞くのを忘れてしまいました! 06.2.4
八ヶ岳の赤岳に登頂してからの下山途中、「赤岳天望荘」に立ち寄りました。
「天望荘」に着いたのは、ちょうどお昼近く。同行者全員が寒風吹き荒ぶ山頂で行動食を口にしていたので、「天望荘」前では休憩にあまり時間を取るつもりはありませんでした。
でも、私がトイレに行きたくなってしまって(苦笑)。
…男性と違って、かなりタイヘンなのです、女性の場合。まして、“ハーネス”着けていたりすると、ホント…
待っているから行って来てもいいですょ、と言われたのですが、アイゼンを外さなくてはいけないことに気付いてちょっと躊躇していました。
そしたら、中から小屋番さんが(最初は、オーナーさんかと思いましたが)顔を出され、声を掛けて下さいました。
『お〜い、中に入って休めばいいょ!
“休憩料”なんてことは、言わないから!!
長野の山は、寒いよ!!!』
そんなとっても温かい言葉に誘われて、中に入れて頂きました。
「メニューには無いけど、特別に」と、カップラーメンをお安く分けてもらいました。
アツアツのお茶も、入れて頂きました。
( 決して、どこそこの山小屋の、とか、「富山県SK会」だとバラしたわけでもありません。)
でも、すっごく優しい言葉を掛けて頂き、温かいおもてなしを受けました。
これだなぁ、って思いました…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060209a.html
アパート探し
2006-02-12
この日の夕食は、キムチ鍋! 「SK会」の“食当”は新人の役目 06.2.2
信州・松本で3年間看護学校に通っていた次女が、この3月に同校を卒業(予定)し、富山市内の専門学校の助産師コースに進むことになりました。
富山県の東端の朝日町から富山市内へは、毎日通学して通えないこともありませんが、年間を通じて夜間の「分娩介助実習」もあるということで、かなり“厳しい”一年間になりそうなので、松本時代に引き続き、アパート生活をすることになりました。
11日は、休日を利用して帰省した次女と一緒に、富山市内でアパート探し。
お陰様で、学校近くで早々と気に入った物件が見つかり、契約も済ませて来ました。
松本市内に居る間、何度か山の行き帰りには娘のアパートに泊まりました。よくシュラフ持参で、狭いアパートに転がり込みました。
というか、娘の所があったので、ちょうど良い具合に山に入り易く、助かったというのが本音だったでしょうか。
「お母さん、私は3月20日くらいまでウロウロと松本に居る予定だから、山へ行くなら計画すれば」などと、次女からのひと言。
「そうやねぇ…」と言いつつ、いろいろ思案中の私です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060212a.html
連日相次ぐ、冬山での遭難・事故
2006-02-12
赤岳山頂直下にて 右下は赤岳天望荘 奥は横岳 06.2.4
先日来、八ヶ岳連峰の山で遭難や事故のニュースが相次いでいます。ちょうど自分が行って来たばかりだったので、改めて地図を広げて見直してみたりしています。
テレビや新聞の報道だけでは、詳しい入下山ルートなどは分からない部分もありますが、もしかしたら私達が通ったかもしれないルートも。
私達は、3日に赤岳登頂を狙って悪天候に阻まれ撤退し、4日に再挑戦したわけです。もし予定通り3日に赤岳山頂まで行っていれば、4日は硫黄岳や阿弥陀岳を目指していたかもしれません。
また昨日には、福島県の安達太良山で山スキーに出掛けたまま帰らないパーティーがいたり(12日夕方に無事救出)、新たに今日夕方には熊本県阿蘇山で1名が滑落したというニュースも飛び込んで来ました。
今シーズンは、12月の早くから大量の降雪がありました。
その雪は一旦かなり締まっていますが、その後の積雪が「表層雪崩」を起き易くしていますし、また寒気の合間の暖気は大規模な「全層雪崩」を誘発する恐れがあります。
まだまだ、2月中旬です。
高山でなくとも、一旦様子が変われば標高が1,000mそこそこでも、山は予想外の猛吹雪・大荒れとなることもあるでしょう。
冬山への入山は、たとえ慣れた低山でも、計画・装備などくれぐれも充分な準備を怠らないようにしたいものです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060213a.html
歯医者に通っています!
2006-02-13
八ヶ岳の朝、行者小屋からの眺め 06.2.4
1月後半から、歯医者に通っています。
もう10回も行ったのに、未だ終わりません。あと1、2回かなと思っていますけど。
特に「虫歯」が痛んでどうしようもない、という状況ではないのです。
実は、(かなり前になるが)03年の小屋閉め直前に左の奥歯の「詰め物」が取れてしまったのか、何だか違和感を感じました。
山から下りてすぐに診てもらえば良いものを、そのまま放っておいて、04年のシーズン直前になって歯医者さんに駆け込みました。
「しばらく通って下さいネ」「え〜ッ!?、山へ行かなくてはいけないので、無理なんです。。。」
そう、歯医者さんに行ったのは、6月の小屋開け直前でした。
「仕方ないですねぇ、応急処置をしておきますから、山から下りたら必ず来て下さい」
…結局、そのまま。
で、今になってそんなことを思い出して、やっと通い始めたというわけです。
診てもらったら、「歯石も溜まっているので、それを取り除いてから」とかいうことで、右と左の、それも上と下を別々にキレイにしてからということで、結構日数がかかっています。
肝心の左奥歯の治療は、削ったり型を取ったりしながらようやく終わったのですが、あとは小さな虫歯を治療しましょうと言われています。
『歯が、命!』とは、どこかのCMだったでしょうか。
でも、山の上では虫歯ひとつだって、痛み出したら下山するわけにもいかず、やっぱりオフの間の治療は必要です。
昨年は“大病”もしました。手術もしました。
お陰様で、今は本当にとっても元気なのですが、オフの間に身体のメンテナンスはしておくべきかなぁって、思うようになりました。
今までは、ほぼ100%「気持ちの持ちよう」の方が私にとっての関心事だったのですが、これからは、“元気で明るい、ステキな山小屋管理人”で頑張れるよう、もう少し自分の身体にも気を付けるようにしていきましょう。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060213b.html
どっかで見た顔…!?
2006-02-13
「焼きソバの仕上げは、こうやって…」と、大先輩Yさんが新人にお手本を見せる 06.2.3
今日の午前中、スーパーに買い物に行きました。
レジに並んでいると、私の前のおば様がしげしげと私の顔を覗き込んでいらっしゃいます。そして、レジのお姉さまにしきりに聞いています。
「ねぇ、この人どっかで見た顔やねェ。誰やったっけ?あんた、知らん?見たことない??」
会計を終えて品物を袋に詰めていると、やっと思い出したという風に「あ〜ン、あんたテレビに出とった人やろぅ?そうやろ??」
でも、どこの誰とか、朝日小屋の…というわけでもなく、分からないけど、とにかく何だかテレビに出ていた、というようなことでした。
失礼な、というよりもとっても可笑しくて、思わず微笑んでしまいました。
上の写真の皆さんも、最近テレビに“登場”したことがあります。
でも、多くの皆さんが1時間ちょっとの番組で目にした以上に、『彼らの現場』は厳しいものです。
その現場での“仕事”を無事スムーズにやり遂げる為に、彼等はよりハードな訓練と鍛錬を自らに課し、日々励んでいる姿があります。
またその一方で、その厳しさの裏には、人間味溢れる温かな人柄が隠れているのです。
テレビで放映された、それ以上に。
山の世界では、とっても頼りになる方々です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2006/02/d20060213c.html