太陽のように・・・
2001-11-22
山から下りて来てから1ヶ月と10日、いろいろ出歩いている私を周りはどうも呆れている様子。連絡してもいないとか、ゆっくりお茶でも飲みにいらっしゃいとか、皆さんに言われます。
そんな中、昨日は2人の友人と話す機会がありました。1人は私よりずっと年齢が上で、いつも山にいらっしゃる方、もう1人は同世代で今年私に会う為に経験したことのない山登りに挑戦してくれた人。お昼ごはんを頂きながらいろいろな話に花が咲きましたが、女性同士ということもあって、家庭の事や私の子ども達の話題が中心でした。
私の周りでは、沢山の方がシーズンが始まる前からもシーズン中も、そしてシーズンが終ってからも、「新米管理人」を心配して下さいます。山小屋の生活や仕事のこと、お金のこと、人間関係のこと、手術をした私の身体のこと、夫のこと、子どものこと、家庭全体のこと、シーズンオフの過ごし方や仕事のこと…、ありとあらゆる事について。本当にそんなに思って頂く事が出来て幸せだと思います。
昨日もそんな話が出ました。…小屋閉めして下山して来てから、家でおとなしくしているのかと思ったらちょっと山へ行き過ぎではないの、子ども達や家の中は大丈夫??そして、「あまりに山へ行っているので、呆れてしまって、途中から日記を見るの止めたのよ」…。
正直言って、またか…と思いました。少し悲しい気持ちになりました。半分は冗談としても、ちょっと傷つきました(笑)
山小屋でも、そして下界に下りて来ても、もちろんいろいろあります。
でも、私がこの日記の中で書こうとしているのは、山や山小屋でのこと、管理人として感じたことや考えていること。そして読んで下さる皆さんに楽しい想いや雰囲気が少しでも伝われば…、そんな気持ちで綴っているのですから。だから家庭や私生活の中味を事細かく書こうとも思わないし、私が私生活でどんな悩みや心配があるのかそれを分かってもらう為の日記ではないのですから、他人に言うことでもありません。
山へ行き過ぎという忠告の中味は、「帰って来たら家庭の事を中心に考えたら」という意味を多分に含んでいると思いますし、その言葉には素直に耳を傾けたいと思います。もしかしたら、「母」である自分を少しおろそかにしていたかもしれませんね。
でも…という反論したい気持ちもあります。私がどんな気持ちでこの1ヶ月と10日の間山を歩いたか、ずっと読んで下さっている皆さんには少し分かって頂けるかな!?
雪が降ればもう山へは行く事が出来ませんし、来シーズン前になれば忙しくて、とても自分の考えている山や山小屋へは行っている暇もないかもしれません。朝日小屋の管理人として最低限歩いてみなければいけないコースを選んで行ったつもりです。いつかチャンスがあれば登れば良いよ…というのは一般の登山者の皆さんの場合であって、山小屋の管理人が自分の山に続くルートさえ歩いた事がないというのはどうかと思います。だから、どうしても雪が降る前に歩いておくべきだと思ったのです。
ナンだか今日の日記は、今までにないような内容になってしまいましたネ(笑)
「お母さんは太陽のように」…私は家庭の中ではいつも太陽のようでありたいとずっと思っていました。最近は思春期の娘たちを前に心配事の方が多くて、その太陽も曇ったり雨降りだったり、時にはカミナリの落ちる日もありますが、いつもキラキラ輝く夏の太陽のようであり続けたい、そしてぽかぽか暖かい冬の陽射しのようでありたいと、気持ちを新たにしているところです。
もちろん、朝日小屋でも「管理人は太陽のように!」頑張りたいと思います。だから、…もうちょっと私のことを見守っていて下さい。
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