いつの時にも『繋がり』を大切にして
2004-02-05
小川温泉元湯に昔からある湯治場です。先日、某テレビ局の“めざましテレビ”で全国放送されたとか。この1月末には、うちのお義母さんも1週間程湯治に行って来られたんですョ。腰痛や肩こりなどにも効くということで、部屋に備え付けの自炊施設で食事を作れば素泊りでかなりお安く泊まれるので、地元の人を中心に今でも人気の宿です。
今日は午後から、いつもお世話になっているヘリコプター会社の方がご挨拶も兼ねて、今年のヘリコプターの運行について簡単な打合せにいらっしゃいました。
他にも、いろいろお土産品の売り込みや新商品の開発の打合せ等など、このオフの時期にもというか、オフの時期だからこそボチボチと私なりの仕事を持っています。
管理人を継いで3年が経ちましたが、まだまだ慣れないことが多くて、シーズンの終わりには反省ばかり、そしてシーズン前には「今年こそ!」と意気込みばかりが先に立って、シーズンが終盤になるとまたまた反省。。。そんなことを繰り返している自分に呆れを通り越して、そろそろ辟易している私。
「どんぶり勘定」ばかりしていないで、経費の切り詰めなどもっと“つまつま”“ケチケチ”と出来れば、それに越したことはないのでしょうが、なかなか性に合わないというか、ただのズボラというか、ヘタなだけでマメでないというか。。。
要は、ただ頭が廻らず頭が悪いだけなんでしょうけれど。
先日、集落の婦人会(私も一員なので)の新年会に行きましたら、お店をやっている奥さん達から「ホントに、商売がやり難い時代だわぁ」という嘆き節が。。。電気屋さん、パン屋さんなどといった小売業の皆さんが本当に大変な目に遭っていらっしゃいます。
私もその昔は、亡父が山小屋管理人をやりながら母が牛乳の卸・小売販売を営んでいて小さい頃から「商売屋」の悲哀は嫌という程味わっていますから、今の時代の大変な状況が良く分かります。
朝日小屋の管理人を受け継いだ時以来、父の代からの繋がりでいろいろと物品の仕入れでお世話になっている地元の商店さんが何軒もあります。時に安い品物を求めて、町外に出掛けることもありますが、特に生鮮食料品や野菜、酒類などは量販店ではなく近所のお店から購入するようにしています。
いろいろあって亡父がお金に困っていた時、「いいよ。大丈夫!あとでいいから!!」と言ってしばらく支払を待ってくださったお肉屋さんやお酒屋さん。
山小屋だからといつも以上に新鮮な野菜の供給に気を配ってくださり、父が「新鮮な野菜だったら、やっぱりあそこのお店で」といつも言っていた八百屋さん。
天候が悪くてヘリコプターがなかなか飛ばない時、沢山の冷凍食品を何日も預かってくれる地元のAコープさん。
昔牛乳の宅配もしていた実家では、私たち4人姉妹は近所の家々に集金に行くのが“仕事”でした。そんな時、父も母も「頂くお金は、端数をちゃんと“おまけ”していらっしゃい。何円という数字は全部切り捨ててね」と必ず言いました。
言われた通り、集金してくる数字は何十円の単位まで。子ども心にも、そうすることが当たり前だと思っていました。でも「牛乳一本売って、何円」という商売でしたから、本当は一円だって掻き集めたい位だったと思いますが。
仕事も商売も、でっかくやっていればそのように、小さければ小さいなりに、本当にやり難い時代だと思います。まだしばらくは我慢、我慢。。。
でも、こんな時だからこそ、人と人との『繋がり』を大切にしたいですね。義理人情ではありませんが、最後は何だかそんなところに行き着くような気がしないでもありません。
朝日小屋も、皆さんとの『繋がり』を大切に…。いつも肝に銘じるようにしています。
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