「安全登山技術研修会」
2004-04-28

越道峠直下を行く 04.4.25
栂海新道から帰った翌日、25日には大蓮華山保勝会主催の「安全登山技術研修会」が行なわれました。
これは、6月末の朝日岳山開き登山会でリーダーやサブリーダーを務める大蓮華山保勝会の会員が、安全な山開き登山会の実施の為に、雪上での登山技術の習得を図ろうと毎年開いているものです。
当日は、保勝会から蓬澤会長以下15名が参加。県警山岳警備隊からは平野分隊長と谷口隊員を講師として迎え、小川温泉元湯から先の小川本流から越道峠付近を中心に実施されました。
前々日からの週末に降ったと思われる新雪を踏みしめながら、小川本流の谷に入りました。途中までは徒渉もしながら谷の中に沿って歩きましたが、上部では雪塊がかなり残っていて危険な箇所もありましたので、杉や雑木が植わっている斜面に上がって時に新雪の中をラッセルするような形で進みました。
休憩地点では、警備隊員の方たちから繰り返しロープワークを教わったりしながら、一路越道峠を目指しました。
途中の訓練を挟んで歩き初めから2時間半程で、越道峠に到着。
昼食を挟んで、再び警備隊員の方からロープワーク、雪上での登山者の安全の確保や補助の仕方、各種用具類の説明や使い方、ザイルの使い方や支点の取り方について等などの講習が行なわれました。
越道峠での積雪は未だ約2m以上はあります。谷筋や影になっている箇所では、もちろんそれ以上の残雪があるようです。
週末からの新雪は、小川温泉元湯を出てすぐの林道でも見られ、また越道峠付近では平均して約15cm程はあったでしょう。
芽吹き始めたばかりの眩い新緑と残雪の織りなす素晴らしい春の光景の中で、6月末の山開き登山会に向け、有意義な講習会となりました。
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