朝日小屋、『平成の大補修・大改修』
2004-10-03
なかなかお伝えすることの出来なかった、今シーズンの朝日小屋の『大補修・大改修』の様子です。
昭和60年に完成した現在の朝日小屋も、今シーズンで丸19年が経過しました。
お陰さまで、皆様からは「きれいですね」「建ってから5年ほどですか?」などと感想を頂くほど、頑丈でまだまだ“健在”です。
しかし、奥深い北アルプスのこの自然の中で、しかも日本海側の厳しい環境に建ち、永年の風雪に耐えに耐えてきているこの小屋も、この数年少しづつ傷みが目立ち始めていました。
特に、お客様にご迷惑をお掛けしていたのが、「雨漏り」です。
普段の静かに降る雨の時でも、最近は雨漏りをする部屋がありました。
まして、強い風に巻き上げられたような、「雨が下から降る」ような時や台風が襲った時などは、“ポタポタ”どころか、水が壁を伝って流れるようなこともありました。
また、小屋を閉め切っている8ヶ月間はもちろん、小屋を開けている間も湿気が抜けきらなかったり、そのために「カビ」が発生する部屋もありました。
そんな諸々の不都合を改善しよう、頑丈に建っている現在の朝日小屋をもっと「長持ち」させようと、持ち主である大蓮華山保勝会が今回の『平成の大補修・大改修』を決めてくださいました。
今年、そして来年にかけて、朝日小屋は補修と改修に入ります。
お客様の目に見えて、何か今各山小屋でも流行りの「パブリックスペース」が出来るとかいうことではないかもしれません。
それでも、小さな山小屋にとってはそれなりの『大仕事』ですし、少しでもお客様の快適な小屋泊まりを実現できたらという、関係者の想いを形にしたいと思っています。
来年は、多分小屋開け早々からの工事になるかと思います。
ご不自由をお掛けするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
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