北アルプス 朝日小屋

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訓練を重ねて

2009-07-06

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要救助者2名という設定 軽症者役は、朝日岳方面遭対協のT隊員   09.7.5

 富山県消防防災航空隊は、県内の市町村消防本部から派遣された8名で組織され、その他に操縦整備等は民間に運航を委託しているそうです。

 隊員の皆さんは、見るからに屈強な男性ばかり。
 その機敏な動作と模擬救助の様子からは、日ごろの厳しい訓練と鍛錬が伺われます。

 今回消防防災ヘリ「とやま」も機体の点検に入っていましたが、富山県警ヘリ「つるぎ」も運航時間などによる定期点検が欠かせません。

 その為もあり、特にこの3年間では、山岳遭難の現場に消防防災ヘリと航空隊隊員が投入されることが珍しくありません。

 実際に昨シーズンの朝日岳方面での遭難事例でも、4件のうち3件には消防防災ヘリが出動しています。

 昨年からは、航空隊の中にも「救急救命士」1名が配置され、遭難現場でいち早く医療行為に近い処置が出来るということで、早期の治療開始や対応に当たることが可能になったということです。

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要救助者を、資器材を用いてホイストで吊り上げる訓練   09.7.5

 消防防災航空隊では、今後も県警山岳警備隊や各方面遭対協、山岳関係者及び山小屋関係者との連携を円滑に行うことにより、自体の切迫した重症患者等を短時間に搬送し、早期社会復帰が可能になると話しておられます。

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ヘリコプターより現場への降下訓練  右・航空隊員と左・山岳警備隊丸山分隊長  09.7.5

 シーズン中の山岳遭難事故は、もちろん皆無になるのが望ましいのですが、もしもの場合には、私たち遭対協隊員や山小屋関係者は現場に臨む者として、更なる訓練を重ねていくことが必要だと痛感した一日でした。