北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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今日は、これから白馬岳へ!!!

2009-09-08

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昨日の朝の様子  今日は、雪倉岳から白馬岳へ向かいます!

 ただ今の時刻、8日午前5時。

 今日から2日間、留守にします。小屋に戻ってくるのは、10日の夕方。

 今日8日は、朝食後、白馬岳へ行って来ます。白馬山荘で1泊。

 明日9日は、蓮華温泉へ向かいます。蓮華温泉ロッジで1泊。

 10日朝、蓮華温泉を出発し、小屋に戻ってくる予定です。

 9日に、「三県山小屋協会」の研修登山が蓮華温泉で開かれますので、そこに出席する為。

 実は、昨年も一昨年も、朝日岳~白馬岳~蓮華温泉~朝日岳のコースを歩いていないので、今回はしっかり歩いてきます。

 帰ったら、また日記を書きますので。

 では、行って来ます!!!

 

 

昨日はもしかして、「富山県民の日」!?

2009-09-13

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昨夜の様子、わいわいと本当に楽しい時間でした!

 昨日、12日の土曜日。

 季節の端境だからでしょうか、来週の大型連休を控えているからでしょうか…。

 朝日小屋のご宿泊は、何故かどうしてか、県外からのお客様が一人もいらっしゃらず、全て富山県内というか、ある意味“地元”のお客様ばかりでした。

 初めから分かってはいたものの、もしかしてご予約外のお客様がお出でになるかと思っていましたが、生憎の雨模様でしたので、(やっぱり?)顔見知りの方たち。それも北又からの登山ルートからの皆さんばかり。

 お一人だけ白馬岳コースからのご予約があったものの、実は朝日町の、それも何度もいらしている方が、初めて白馬岳~朝日岳~蓮華温泉のコースを歩いていらっしゃったということで…。

 4ヶ月間小屋を営業していても、山開き登山会にしても小屋閉めにしても、20人ほどのお客様が居て県外の方がいらっしゃらないというのは珍しく、そういう意味では、ちょっとした「特異日」となった昨晩でした(苦笑・微笑)。

 というわけで、昨晩はお客様も小屋の者も一緒になっての、夕ご飯となりました。

 「まさおちゃん“劇場”」も飛び出して、わいわいと楽しい時間。

 ちょうど、昔のアルバイトの子たちも数名登って来ていたりして、本当にゆっくりしたひと時でした。

 小屋閉めまで、ちょうどひと月。

 ちょっぴり淋しいような、名残りの時間です。

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昨日夕方 ほんの一瞬、山並みが見えて 空の青さが不思議な感じだった pm 6:00

頼もしい若い子たちの姿が、とても嬉しくて…

2009-09-13

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下山前、恒例の記念撮影  後ろ姿は、荷物の重さを物語る

 小屋閉めまで、ちょうどひと月。

 とにかく入り込みの少なかった、今年の夏。 朝日小屋の、夏のシーズン。

 そろそろ、小屋閉めに向けていろいろと“準備”“片付け”も始まっています。

 実は…、余った食料等の『下げボッカ』も、8月下旬からしているんですょ。
 ヘリで荷揚げした荷物を、なんだかんだと下げるのは、ホント、ちょっと“せつない”ですけどね。
 今シーズンは、どうにもこうにも仕方ありません。

 そんなことで今週末は、頼もしい若者たちが『助っ人』に来てくれました。
 冷凍になった食材やその他諸々を、『下げボッカ』してくれました。本当に、有難う。

 で、背負子に荷物を縛っている最中…

 「ねぇ、あんたたちぃ。
  もしまだ担げるんだったら、ビールでもどう!?
  どうせ“大余り”するんだし、背負える分を持って行ってもいいょ」

 と声を掛けたら…

 ビールの350mlケースが、1箱約9キロ。
 同じくビールの500mlケースは、1箱約13キロ。

 なんだかんだと、それぞれ担いで行きましたヨ!! さすが、力のある若い衆!!

 小屋の荷物と合わせて、30キロ以上背負っていったヤツもいました!!

 若いって、凄いですね。いいですね。

 そんな頼もしい若者たち、見ていて嬉しくなりました。

 やっぱり私も、負けずに(?)、ガンバロウっと!!!

行って来ました!!…白馬岳・蓮華温泉

2009-09-14

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白馬岳山頂からのご来光  09.9.9 am5:23頃

 ご報告が遅くなりましたが、先日無事に、山小屋組合の研修登山に参加するため朝日小屋~白馬岳(泊)~白馬大池経由(栂池からの研修登山組と合流)~蓮華温泉(泊・研修)~朝日小屋のコースを歩いてきました。

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白馬岳山頂にて 09.9.9 photo by 朝日小屋へのお客様

 ここ数年、シーズン直前に病気や怪我で入院したり、シーズン中の「さぁ、行こう!」と思った頃には諸々の用事が重なったりで、なかなか白馬岳や蓮華温泉へ行けず、お客様と一緒のコースを歩くことが出来ませんでしたので、今回は久しぶりの縦走に嬉しさがありました。

 お天気は、快晴ばかりとはいえませんでしたが、今の時季の静かな山歩きを満喫しました。

 一人きりで歩くのも、また良し。

 山と語らいながら、花たちに迎えられながら。 そして、自分と向き合いながら。

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名残りのコマクサ  雪倉岳への登りで  09.9.8

 夏の花たちは、そろそろ終わっていましたが、それでも雪倉岳では名残りのコマクサにも出逢えました。

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小蓮華岳付近で、トウヤクリンドウとウラシマツツジ  雪倉岳・朝日岳をバックに 09.9.9  

 満開のトウヤクリンドウにも、心が躍りました。

 蓮華温泉での研修では、久しぶりに他の山小屋の皆さんの顔を見て、いろんな話も聞けて、元気を戴いてきました。

 残りのひと月、頑張りたいと思います。

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八兵衛平の池塘  望遠で撮影  09.9.10

 

 

3000m級の山では、初雪も

2009-09-14

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今朝の朝日小屋の前、テーブルの上にも霜が付いて  am5:23頃

 北海道の山や、北アルプスの山からも、少し早いようですが、とうとう「初雪」の便りが聞かれる頃になって来ました。

 北アルプス立山・雄山(標高3003m)では、13日未明から雨が雪に変わり、2センチ程の積雪があったとか。

 9月中旬、少し早目の感もしますが、もうそんな時期なのですね。

 標高2418mの朝日岳、そして標高2150mの朝日平にある朝日小屋付近でも、この数日寒い毎日が続いています。

 朝の最低気温は、小屋の前で3~4℃。

 今日日中のような、陽の射した時間帯でも、最高気温で6~8℃です。

 今朝は、小屋の前で霜が降りました。

 雨が降ったり、強い風が吹けば、体感温度はかなり下がります。

 白馬岳のような3000m級の山々では、もしかしたら氷点下になるかもしれない、そんな時期です。

 この先、北アルプスの各山、白馬岳や朝日岳を縦走される計画の方々は、くれぐれも『防寒・防風対策』に万全を期してください。

 各人の責任において、余裕のある計画、万全の準備、そして慎重な行動を、くれぐれもお願いします。

 その上で、楽しく実りある山行が実行されますように。

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三国境から、鉢ケ岳と雪倉岳、そして奥に朝日岳を眺める  09.9.9

北アルプス山小屋協会の研修登山

2009-09-15

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私も大好きな、蓮華温泉ロッジ  09.9.9

 9日~10日の1泊で、北アルプス山小屋協会の研修登山が蓮華温泉ロッジにて行われました。

 昨年は直前になって用事が入り行けず(昨年の研修登山は常念岳でした)、今回はお隣さんの蓮華温泉での開催とあって、張り切って白馬岳廻りで出掛けた私でした。

 北アルプス三県の山小屋の皆さんとお会いするのは、ほぼ年に2回。
 この研修登山と、あとは3月の総会だけ。
 顔を合わせればいろいろな意見交換や親睦を深める場になりますし、そういう意味では、とても有意義で重要な機会です。

 そして特にこの研修登山では、他の山小屋の皆さんと一緒に山を歩くことのできる貴重な時間。

 当番組合は持ち回りで、今年は長野県の「北アルプス北部山小屋組合」の担当でした。

 実は蓮華温泉ロッジさんは、所在が新潟県糸魚川市。
 しかし、その昔から白馬岳や朝日岳への入下山口として使われ、北アルプスとの繋がりが深いことから、数年前に長野県にある「北アルプス北部山小屋組合」に加入されたのです。

 そんなことから今回は、ぜひ蓮華温泉へ集まろうということになりました。

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小蓮華岳からの縦走路を歩き、白馬大池を眺める  09.9.9

 研修登山のコースは、栂池に集合し白馬大池経由蓮華温泉。
 私だけが、白馬岳を登って来ました。
 他に、都合で車や電車を乗り継いで、直接蓮華温泉に来られた方もありました。

 今回は各山域から、30名余りの参加者。
 また、環境省長野事務所からも所長さんと自然保護官の方の出席があり、意見交換も出来ました。

 黒部の組合からは、4名の出席。
 シーズン中は、それぞれが山に入っているので、久しぶりに元気な顔を見られて嬉しかったです。

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蓮華温泉での親睦会の様子  開会の挨拶は、白馬館・松沢社長 09.9.9

 もちろん、“親睦”という名の宴会もありました(微笑)。

 もちろんもちろん、秘湯・名湯である素晴らしい蓮華温泉にゆっくり浸かり、山歩きの疲れも流せました。
 …私は、着いた日に2回、そして小屋に戻る出発の日もしっかり“朝風呂”に入ってきましたから!

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久々の対面 涸沢ヒュッテ・山口孝さんと  白馬大池山荘前にて  09.9.9

 (…今回は、何故か参加者全員の集合写真が無かったので、山口さんとのツーショットで勘弁!)

 いろいろな山小屋のオーナーの皆さんから、しっかりエネルギーをもらってきて、とても力になった研修登山でした!!

 

蓮華温泉ロッジ

2009-09-15

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大好きな内湯(女湯)  早朝の雰囲気が、とても素敵 09.9.10

 正確には、白馬岳蓮華温泉ロッジ

 数年ぶりに行きましたが、その素朴な雰囲気は変わりませんでした。

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オーナーの田原さん  とても足の速い、かなりの山男  09.9.9

 オーナーの田原さんはじめ、奥様や息子さん、弟さんとの家族経営は、いろいろとご苦労もあるかと思いますが、自家用車でロッジ傍の駐車場まで乗り入れられるようになった今でも、「山との関わりを無くしたくない」との思いで、登山者の皆さんを温かく受け入れて下さっています。

 30年ぶりくらいで、露天風呂にも入りたかったのですが、さすがにちょっと遠慮(!?)。
 男性陣に、おまかせしました(苦笑)。

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蓮華温泉ロッジの受付入り口  冬には、積雪が7m近くにもなるそう  09.9.9

 白馬大池経由白馬岳への登山口、そしてもちろん、朝日岳への入下山口として。
 下山後の入浴だけも、もちろん可能です。
 でもホントは、少し余裕のある計画でしたら、絶対前泊がおススメです!

 蓮華温泉ロッジの今年の営業は、10月20日までだとか。

 私も山から下りたら、今度はぜひ、母親でも連れて車で廻って行きたいものです。

 

 

ひとり旅、朝日小屋~雪倉岳~白馬岳

2009-09-16

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水平道から見る山並み  午前中は青空も見えて  09.9.8

 朝日小屋を出発したのは9月8日、朝の7時半頃。

 2泊3日の山歩き。
 久々の雪倉岳・白馬岳行きに、心躍るような嬉しさと少々の緊張感。

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満開のハクサンシャジン 雪倉岳の登りで 09.9.8

 雪倉岳の登りでは、お客様からの情報があって出逢うことを楽しみにしていたコマクサと再会。ハクサンシャジンやシモツケソウもたくさん咲いていた。トウヤクリンドウも満開。

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雪倉岳(2610.9m)山頂にて  photo by nobu 09.9.8

 雪倉岳山頂にて、無線で小屋と交信。
 前日朝日小屋に泊まった剱澤小屋アルバイトのノブ君と合流して、記念写真も撮ってもらうことができた。

 歩きも順調。

 しかし、この頃から風がかなり強くなり、雲行きも怪しくなってきた。

 雪倉岳避難小屋にて昼食。お天気が心配なので、早々に出立することに。

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鉢ヶ岳の巻き道にて  秋を感じる  09.9.8

 鉢ヶ岳の巻き道を行く頃には、かなり濃いガス。

 巻き道を巻き終えて“鉢の鞍部”に出ると、ガスは霧雨から雨模様になっていた。
 風がきつくて、寒い。視界不良。
 休んでいられなくて、呼吸を整えるくらいにしてすぐに出発。

 登山者の皆さんの気持ちになって…、それを体感・実感しながらの歩き。

 前が見えない中、そろそろ鉱山道の分岐のはず、ここを越えれば三国境のはずなどと思いながら、ただ歩く。でも、それもまた良し。

 三国境到着。誰もいない、気配も無し。
 ここまで来ればもう着いたも同じで、少しホッとする。
 飛ばされるような風でもないので、とにかく白馬岳へと、馬の背を上る。

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誰もいない、静寂の白馬岳(2932.2m)山頂  09.9.8

 午後3時少し前、白馬岳山頂着。人影無し。平日だから、仕方ないかな。
 花や登山道など気になる所のかなりの枚数の写真を撮りながら、また雪倉岳避難小屋の様子を確認しながら等、仕事をしながらなので(!)、これくらいの時間と納得。

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白馬山荘・スカイプラザ  09.9.8

 今夜の宿泊は、白馬山荘。

 あいにく若林支配人は不在だったが、久しぶりにお会いした副支配人・井崎さんとフロント主任・奥田さんと一緒に、あれやこれや情報交換しながら夜は更けて…。

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翌朝、元気に出発前の様子 左・副支配人井崎さん  右・フロント主任奥田さん  09.9.9