『原点』
2010-06-21
誰にも、「物事のもとになるところ」、つまり『原点』と呼べるものがあるかと思う。
今ある私の出発点であり『原点』は、やっぱり子どもの頃に登った朝日岳であり、通い慣れた朝日小屋。
そしてこの男にとっても、もしかしたらその『原点』は、朝日岳と朝日小屋なのだろうか。
私が管理人になった最初の年・2001年の番頭さん、哲也。
今は、職業として多いに山に関わっている彼だけれど、仕事柄・勤務の関係で、なかなか朝日岳には登って来るチャンスが無いのが現実。
だけど今回は、ちゃんと休みをもらって朝日小屋に来てくれた。
厨房に入っている姿は、本当に良く似合う。彼らしいと感じるのは、私だけでないだろう。
番頭さんをしていたのは、20代前半だった。
今思えば、23歳の彼と、管理人1年目の私で、よくぞ朝日小屋を切り盛りしていたなあと思う。
二人とも若かったし、パワーもあった。でも、勢いだけだったかも。
そんな彼には、これからも頑張ってほしいと思う。
山のシーズンになると、時々県内ニュース(?)でテレビに映ることもあるけど、いつも母親みたいな気持ちで見ているな。
早く、一人前に。
登山者の皆さんのお役に立てるよう、技術もさることながら、精神的にも自分磨きをしていって欲しい。
あの頃の「熱い気持ち」を決して忘れず、しかし常に謙虚で慢心せず、前に向かって歩んでもらいたい。
同じように、私も頑張るから。
『原点』の山・朝日岳と、『帰れる場所』朝日小屋は、いつも見守ってくれているはず。
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