小屋開け作業の流れ
2013-06-25
山小屋にとって、そして私にとって、シーズンの始まりである「小屋開け」は、一年のうちの一番重要かつ大変な作業です。
一年の始まりといえば、緊張と喜びの気持ちで迎える、まるでお正月のようなものでしょうか。
朝日小屋では、この数年、ヘリコプターでの荷揚げの前日に、アルバイトのメンバーと地元有志の皆さんで「前日、小屋入り」をして、荷物の受け入れに備えて諸々の準備をしてもらっています。
今回もアルバイトは、21日に笹川連絡所に集合してから、移動して北又泊。
そして22日には、小屋開け部隊と合流して、北又小屋を出発。
大雨の中の“小屋入り”登山でしたが、全員無事に朝日小屋に到着。
休む間もなく大勢の皆さんが手伝ってくださり、発電機を回し水を引き、畳を敷いたりして小屋の中を整え、ヘリで運ばれてくる大量の荷物を迎える準備をしてもらいました。
しかし朝のうちは晴れ間もあったのですが、残念ながら、天候とヘリの機体のタイミングが合わず、翌23日の物資輸送は出来ませんでした。
冷凍した食材が入った発泡スチロールの箱を眺めながら、ドライアイスが融けないか、本当にハラハラして過ごした一日でした。
そして24日、早朝6時からの作業開始で、ガス屋さん電器屋さん、NTTさん等の皆さんと一緒に私も「人送」してもらいました。
が、天候の急変で、荷物は半分しか上がらず、本日25日にようやく全ての物輸作業が完了となった次第です。
朝日小屋では、亡父の代からAヘリコプター社さんに荷揚げ作業をお願いしていますが、今回もパイロットはじめクルーの皆さんには、本当にお世話になりました。
また、地元の関係者が、小屋にも上がらずに、荷造り他ヘリポートでの地味な作業に5日間も携わってくれました。
シュンちゃんはじめ、今回最後まで責任を持ってくれた元アルバイトのカズ、そして皆さん、本当に有難うございました。
関係者の皆さん、本当に心から感謝します。ホントに有難う!!!
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