無理や無茶は、いけません!!
2005-08-18
毎日毎日、大勢のお客様がいらっしゃいます。
詳しい話は、またシーズンが終わった頃に少しづつ書こうかと思いますが、「山小屋の受付」から見ていると、一般登山者の皆さんとはまた違った見方をしているからでしょう、管理人なりにいろいろ思うところがあります。
でも、シーズン途中でもこれだけは言いたい、伝えたいと思います。
「山を甘く見てはいけない」と思います。
剱沢小屋の佐伯友邦さんが、以前ある講演会でおっしゃっていた言葉が印象的です。
『山は、安全と危険の間でのせめぎ合い』
ともすると、危険と隣り合わせにいることを忘れてしまいそうになる時がありませんか!?
無理や無茶はいけません。
時々、2日間のコースを1日で廻ろうとする計画でいらっしゃる方などお出でになります。
体力も気力も脚力も、“それなり”の方なら、私たち山小屋の者が何も言うことはありません。それこそ、余計なお世話でしょう。
でも、「どう見ても無理じゃないか!?」ということが分かるようなお客様もいらっしゃいます。
何もなければ、問題はありません。
『何かあった時』に、どうするのか、どうにもできないような計画では、やはり心配です。
ガイドブックを見ても心配なら、山小屋に聞いてください。
生意気かもしれませんが、この頃はお電話でお話をしていると、そのグループの様子や登山スタイルなどが、少し分かるようになる場合もあります。
登山口の出発時間が遅いグループ、休み時間を取り過ぎてペースが掴めないグループ、昔の自慢話ばかりで少し自信過剰(!?)かと心配になる方たち、などなど…(苦笑)。
安全に次の目的地や下山口に辿り着いてこそ、「朝日岳は良かったネ!」「あの山のお花は最高だったね!」「また行きたいね!」と言えると思います。
くれぐれも、無理や無茶はいけません。
余裕のある計画を立て、余裕を持った行動をお願いします。
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