行って来ました、東京へ!!‥‥その2 東京行きの目的
2001-04-27
今日は本当にいいお天気。田植えも始まり、いよいよ身辺が慌ただしくなって来ました。何だかんだと4月はアッとという間に過ぎて行こうとしています。連休が終わると物資の購入も始めなくてはいけません。ん〜っ、忙しい…!!
さて、今回の東京行きには私なりの「目的」があったと言いましたが、その目的とは…?
第一には、やはり「営業」です。管理人一年生の私としては、苦しい営業内容を少しでも改善するため、出来れば多くの登山者の皆さんに朝日岳と朝日小屋を知ってもらいたいと思い、山岳雑誌の編集部を訪ね「また宜しくお願いします!」と売り込みをしたり、旅行社の窓口に顔を出し「ツアーを企画して下さい」とお願いもして来ました。
でも、今回の東京行きにはもう一つの大きな目的がありました。それは、今の登山者と「登山界」、そして山小屋をめぐる動きを少しでも肌で感じたい、私自身の課題と問題意識をもって小屋に入るために少しでも情報を収集しておきたい、その足掛かりにしたいというのがその目的です。
例えば2月の三県山小屋協会の総会では、阿曾原温泉小屋の佐々木泉さんが「登山道整備の在り方について」の提案をされました。国や県・町からの微々たる補助金を当てにしていたのでは、登山道の整備は進みません。山小屋がかなりの負担を負い、あるいは自然保護団体がボランティアで作業をしているのが実情です。ですからその総会の席上、今後の課題として「入山料の徴収」が検討される事となりました。今後どのように協議が進むのか、山小屋として管理人として自分がどういう立場に立つのか、私なりに考えて行かなければいけません。
また、私が父と山にいた20年前には、旅行会社が朝日岳へツアーを組んで来るなんていう事は殆どありませんでした。しかし大手の会社がどんどん参入し、今では山岳ツアーもかなり飽和状態にあるとか。そのような団体ツアーの実態を知り、何か問題点があるとすれば山小屋としてどのように対処していけばいいのか。夏山に入る前に、充分旅行会社ともコンタクトが取れるようにしておかなければ、「お客さんが沢山来てくれるなら何でもOK」という無責任な態度ではいけないと思いました。
「健康登山」「中高年登山」等という言葉も最近では珍しくもありません。'無名山塾'の岩崎元郎さんの様に、マスコミに登場しいろいろ講演もして啓蒙活動に尽くしていらっしゃる方が「中高年の登山者ももっと勉強しなくてはいけないと思います」と話して下さいました。山小屋の管理人としては、今の「中高年登山」の実情にも大いに関わっていくことになると思うので、様々な事を勉強して行かなくてはいけないと思います。
もちろんトイレやゴミ等の環境問題…まだまだいろいろな事を考えながら東京の街を歩き回りました。もちろん僅か3・4日であれもこれも判るはずもありませんが、これからも各方面の方々に沢山教えて頂かなくてはいけません。とりあえず皆さんに「清水ゆかり」を覚えてもらって、何かあったら情報を聞かせて頂けるような良好な関係を作っていきたいという第一歩が今回の東京行きでした。私なりにそれなりの成果も課題も持ち帰ったつもりでいます。
「新米管理人」は、山関係の雑誌や本も今までとはまた違った視点で読むようになりました。これからも登山者の皆さんにもいろいろと聞かせていただきたいと思います。宜しくお願いします。
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