第43回 長野・岐阜・富山三県山岳遭難対策連絡会議
2001-12-06
県警山岳警備隊の古崎富裕隊員
12月4日(火)、小川温泉天望閣に於いて第43回三県山岳遭難対策連絡会議が開かれ、約90名の関係者が出席しました。この会議は、長野・岐阜・富山各県の各遭対協の持ち回りで開催されますので、朝日町で開かれるのは、実に12年に一度になるそうです。
当日は、各県の代表者が次の内容で発表され、出席者による協議がなされました。
(1) 「北ア北部地区の遭難発生状況と救助活動」 (長野県・槇石氏)
(2) 「ツアー登山者に対する事故防止対策について」 (岐阜県・中丸氏)
(3) 「朝日岳方面遭対協活動状況と山岳遭難防止について」 (富山県・古崎氏)
(4) 「単独登山者の行方不明遭難防止対策について」(富山県・西本氏)
昨今のいわゆる「中高年登山」のブームや「ツアー登山」の増加に伴って発生する遭難の事例が文書や口頭で示され、またその対策案の提示などもあり、出席者全員で検討がなされました。
また開催地の朝日岳方面遭対協を代表して、県警山岳警備隊(入善署)の古崎隊員からは、活動内容や今年の朝日岳で起きた事故の状況が発表されましたが、映像を使っての分かり易い説明が出席した皆さんに大変好評でした。また古崎隊員には、朝日小屋のホームページが朝日岳方面の情報発信に大いに役立っていると宣伝(?)して頂き、合わせて初参加の私まで皆さんに紹介して頂きました。
朝日岳で起こっている遭難や事故の特徴的内容(今シーズン中、ヘリコプターは3回出動)は、例外なく他の山域でも問題になっていますし、各県遭対協や山小屋の皆さんの活動やお話をいろいろ参考にしたり、また問題点を明らかにして、今後の取り組みに活かしていかなければと痛感しました。
その意味で、とても有意義な会議であったと思います。
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