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お願い
2004-06-14
今朝の白馬岳・雪倉岳の写真です。
緑と白の「吹流し」が、真横に流れているのが分かりますか?朝のうちは、結構冷たくて強い風が吹いていました。
昨日の写真でもお分かりかと思いますが、小屋の周りは、例年に比べてかなり雪が少ない状態です。
まだ小屋開け直後でドタバタしていますが、近日中には残雪の状況をチェックしたり、登山道の様子を点検したりしに行って来ますので、朝日岳周辺の「全体の様子」についての報告は、もうしばらくお待ちください。
なお、特に小屋開け直後は、パソコンや日記のアップについてもまだまだ「軌道にのっていない」ということが続きまして、いろいろとトラブルも発生したりしますので、メールや掲示板への返答は下界にいる以上に難しくなっています。
朝日小屋は、『携帯電話』に接続している環境にあります。
その携帯電話も、小屋の中ならどこでも繋がるわけではなく、小屋の中でもごく限られた場所でしか使えません。しかも電波の状態は日によってかなり違います。
また、パソコンの電源も、下界にいるような安定した電気の供給が保証されてはおらず、発電機の電気を使っているので、時に「フリーズ」したり、思うように動かなかったりと、実はいろいろとあるのです。
諸々の困難さを抱えながらも、なるべく登山者の皆さんには最新の情報を発信したいと考えてはおりますが、いろいろとお問い合わせなどなどあるとは思いますが、予約・お問合せに関しましては、電話が繋がるようになりましたので、くれぐれもお電話にてお願いしたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040615b.html
小屋開け3日目
2004-06-15
日本海に沈む夕陽 04.6.13
夕照の写真は、BANさんが撮ってくれました。
小屋開け3日目も、あっという間に過ぎていきました。
朝起きたと思ったら、もう夜…。ドタドタバタバタしています。
「どうしてぇっ!?」…それは、今年も『ゆかりの大改革』が始まっているからなのです(苦笑)。
実は今年は、小屋開けのその日から、それはそれはもう「上へ下への大騒動」をやっております。
今までいらっしゃったことのある方は、ちょっとビックリされるんじゃないでしょうか。楽しみにしていてください。
そんなこんなで、みんなガンバッテイマス!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040616a.html
雪は、登山道は、お花は…!?
2004-06-15
夕照に映える 04.6.13 photo by BAN
写真は、小屋開けの13日の夕方の様子。BANさんが、前朝日岳から撮影したものです。
今日、白馬山荘の若林支配人からお電話を頂きました。
その時、山の様子を話したのですが、白馬岳あたりでも稜線の雪は少な目のようです。
しかし、雪融けが早いからお花もかなり早く咲いているのか、と言うとどうやらそうでもなさそうだということでした。
朝日小屋の周りだけを見ても、確かに残雪はここ数年で一番少ないとは思いますが、しかし小屋の周りの、例えばハクサンコザクラやチングルマなどはまだそれほど咲きそろっているというわけではありません。
朝日岳周辺はお花を楽しみにおいでになるお客様が多いので、そのあたりの様子が気になるところですが、今後の天候次第ということもありますから、この後もなるべく豊富な情報を提供していきたいと思っています。
明日は、若いアルバイトのみんなが蓮華温泉側の白高地沢まで登山道や残雪の状況を確認に行きますので、またその様子はお知らせします。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040616b.html
蓮華温泉方面ルートについて
2004-06-16
吹き上げのコルから五輪尾根方面
今日、アルバイトのみんなが蓮華温泉方面ルートの登山道の状況を確認に行って来ました。
それによると、気になる残雪の様子ですが、例年並みからやや少なめ、しかしそれも場所によっては必ずしも少ないとはいえない状況だということです。
また昨日で言えば、かなり雪がしまってスリップの危険がある箇所もたくさんあったということでした。
上の写真を見てもらっても分かると思いますが、北アルプスの最北、日本海に面しているこの辺りは、登山者の皆さんが夏でも「まだ、雪が残っているんですね」とビックリされるほど、8月になってもまだ雪渓があるような山域です。
7月からの夏山最盛期の雪の残り具合は、この後の天候次第ですが、もし6月中あるいは7月上旬に朝日岳一帯を登山される場合には、ピッケルやアイゼンといった装備も必要になってくるでしょう。
また、今日はベンガラを撒いてマーキングをしてきましたが、それでも濃いガスの時などにはルートの確認が充分に出来ないようなこともあります。
くれぐれも、シーズン初めにおいでになる場合には、綿密な計画と充分な装備の上、状況を各山小屋にお問い合わせください。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040617a.html
お天気も良く、仕事も順調
2004-06-16
急斜面でベンガラを撒く、山ちゃんと孝太
今日は、山ちゃん他、手伝いに来てくれている孝太、そして今年の貴重な「戦力」である“あにき”そして“秘密兵器(!?)”の4人が白高地沢まで行ってくれました。
12日の北又への荷上げ、そして13日の小屋開け、それ以降連日の大変な作業が続いていますが、お天気もよく、仕事も順調にすすんでいます。
しかし、いくら若いアルバイトのみんなでも白高地沢まで作業をしながらの往復は結構キツかったのではないでしょうか。
この後も、ケガや事故に気をつけながら、夏山シーズン本番に向けての作業を、チームワークよろしく頑張って続けて行きたいと思っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040617b.html
「白高地沢」について
2004-06-16
5月27日の白高地沢
上の写真は、私が5月27日に蓮華温泉から白高地沢の「布団籠」の様子を確認に行った時のものです。
その時の状況を皆さんに報告してありませんでしたが、20日経った昨日も、川の様子そのものは同じです。
写真は少し分かり難いかもしれませんが、実は、ひと冬を経て白高地沢の様子が変わりました。
広い川原に一本だった「本流」とは別に、蓮華温泉側にもう一本「支流」が出来ていたのです。
その「支流」も水がチョロチョロ少しだけ流れているというものではなく、「本流」にも負けないくらいの水量が流れていました。
私は5月27日、6月2日の両日に行って確認してきましたし、また昨日はうちのアルバイトも見てきましたが、「支流」も例えば女性が楽に飛び石で渡れるという様子ではありません。
皆さんに報告が遅れたのは、その後関係各機関などでの協議があったからです。
その結果、昨日の段階で、今現在「布団籠」のある場所とは別の地点で、仮橋を架けようということが決まりました。
『仮橋の設置』は、多分6月下旬になります。
朝日小屋からも、多分一日だけになると思いますが、作業に出ることになりますので、設置後にまた写真で詳しい報告が出来ると思います。
関係機関や各山小屋でも、とにかく登山者の皆さんの安全を確保するために、どんな方法があるだろうか、環境への配慮や今後のことも視野に入れながら、現時点での最善の方策を考えています。
この白高地沢については、平成7年の大水害の時に川と川原の様子が一変してしまったという事実があるくらい、私たちの予想を越えた自然の脅威を感じさせる箇所であることに違いありません。
皆さんにはそれぞれの立場からいろいろなご意見もあることとは思いますが、朝日小屋管理人としては、これからもいろいろと皆さんの声を聞きながらも、登山者の安全と自然に配慮した動きが出来ればと思っています。
なお、橋のことがありますので、もし6月中に蓮華温泉からの登山を計画の方がありましたら、朝日小屋に確認をお願いします。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040617c.html
今日は、父の命日
2004-06-17
日本海、能登半島の奥に沈む夕陽 04.6.16
今日17日は、4年前、ちょうどその年の小屋開けの日になくなった実父の命日でした。
今年も、無事に小屋開けができ、父の命日を朝日小屋で迎えることができたことに感謝しています。
アルバイトのみんな、お手伝いにきてくれているSさん、そして私の5人。
父の好きだったタバコと、甘いお菓子をお供えして、遺影の前で夜遅くまで語らいました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040618a.html
北又方面の様子
2004-06-18
夕日ヶ原の残雪の様子 04.6.17
上の写真は、17日に撮ったものです。
恵振山、北又方面を9合目まで登山道の点検と確認に行ってきました。
残雪の様子ですが、例年より少し少なめのようです。夏道もところどころ出ています。
夕日ヶ原や途中の雪渓では、ベンガラなどでのマーキングもしてきましたが、しかしけっして「雪が全然ない!」というわけではありませんので、ガスの濃い視界の悪い時など、道迷いには充分に気を付けてください。
また、9合目までにはかなり大きな倒木もありましたので、それらの処理なども終えてきました。
26日には、大勢の登山者の皆さんが、この道を登って山開き登山会に来られることでしょう。本格的な夏山シーズンが待たれます。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040619a.html