カンパ活動のご報告とお礼
2013-06-04
『下山 隆君を救援する会』より、
カンパ活動のご報告とお礼
今回は、下山君を救出するべくカンパのお願いをしましたところ、全国の皆様から多大なご支援を頂きまして、本当に有難うございました。
5月7日から始めたカンパ活動でしたが、5月15日下山君発見により終了させて頂きました。
5月末日にて、取りまとめをさせて頂きましたので、その結果と使途について、ご報告させて頂きます。
カンパの使い道その他につきましては、5月中に、ご家族をはじめ、発起人などの関係者が集まり話し合いが持たれました。
その中で、早期の救出が出来たことに感謝するとともに、集まったお金の一部を『山岳遭難防止』に役立ててほしいという話が、ご家族からありました。
関係者でも議論をした結果、また関係各機関とも協議した結果、
今回の捜索にあたり尽力頂いた「長野県小谷村遭難対策協議会」と、
下山君の出身であります朝日町の「朝日岳方面山岳遭難対策協議会」に
『山岳遭難防止に役立てて頂きたい』という思いで、一部を寄付させて頂くことになりました。
集まったカンパは、全体で300万円を超える金額となりました。
この中から、2箇所の「遭難対策協議会」に寄付させて頂き、残りは全額下山君のご家族にお渡しいたしたところであります。
本来でしたら、ご家族そして発起人から、カンパ頂いた皆々様に、お一人お一人お礼の言葉を申し上げるべきではありますが、何分見ず知らずの方を含め大勢の皆様からのカンパでありましたので、当初予定通り、朝日小屋ホームページでのご挨拶に代えさせて頂くことをお許し願います。
本当に、有難うございました。
発起人
高校山岳部恩師 辻 斉
朝日小屋管理人 清水ゆかり
会社・同僚 斉藤 慎一
同 級 生 住吉 雅人
同 級 生 下澤 博之
重ねて、お礼
短期間の活動であり、大きな山岳会に所属をしていなかった「岳人」「山や」の彼ではありましたが、同級生や会社関係の皆様、また朝日小屋に思いを寄せてくださっている皆々様のお蔭で、本当に大きなカンパを集めて頂き、ご家族関係者ともに、何と感謝申し上げてよいか、本当に有難く思います。
カンパ活動の最中も、「早く見つかればいいですね」「奥様や子どもさんたちに、頑張ってと伝えて」「下山君は知らないけれど、同じ山をやる人間として少しでも力になれたら」などなど、多くの励ましのお言葉を頂きました。
そんな皆様の声に押されるようにして、下山君は見つけられたのだと思っています。
カンパ活動については、いろいろなご意見があるかと思います。
また、カンパ活動を始めて1週間程で彼が見つかりましたので、当初の「救援・救出活動」目的の使途へのカンパが曖昧になる部分もあります。
しかし、捜索範囲が広くて、発見までは長期間、そして多額の費用が予想されたため、ご家族の皆様は本当に「どうしたらいいか」という思いが日に日に強くなっていったかと思います。
実際、救助用の保険に入っていましたので、民間ヘリやレスキューに係る費用は、保険で賄える部分もありましたが、その他保険では適用されない細かい費用などの捻出など、諸々あるかと考えます。
という中で、「救援・救出活動」目的に使われる部分はわずかではありましたが、今後のご家族の皆様に役立てて頂けたらという思いを察して頂ければ、幸いです。
本当に、有難うございました。
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