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番外編…今日は“外ご飯”!!
2005-09-08
夕焼けを眺めながら、至福の時
丸3日間、台風14号を気にしながらの毎日でした。
午前中に冬囲いを外し、ようやく暗がりから開放され、ホッ…。
今日のお客様は、単独の男性ばかり4名様。
どなたも足の速い方ばかりで、蓮華温泉から、そして一気に白馬尻からと、早い時間のご到着でした。
早々に夕食をお出しして、さぁテツからの提案です。
「ゆかりさ〜ん、今日は外でご飯してもいいですかぁ!?」
とびきりのご馳走でなくても、雲海に沈む夕陽と、輝く山並みが眺められれば、もう本当に最高デス!!
忙しかった夏の日々を思い出したり、これから訪れる季節に想いを巡らせたり。
これから、山も山小屋も、夏とはまた違った(!)いい時季を迎えます。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050908d.html
週末と、来週のお天気は…
2005-09-09
夕焼けに染まる朝日岳と、朝日平の様子 05.9.8
台風14号が通過したと思ったら、もう15号が発生し北上しているとか。
14号は九州地方を中心に大きな被害をもたらしたようで、続けて影響がないか心配です。
今日は10名様ほどのお客様がいらっしゃいましたが、明日のご予約は3名様だけ。それも今日から連泊される方々のみ、というちょっと淋しい週末になりそう(?)です。
来週のお天気が気になります。
実は、13日〜1泊で、朝日小屋でちょっとした『イベント』(えっ、ナニ!?)があります。
ごめんなさい、小屋にお泊りになるお客様にはあまり関係のない『イベント』なのですが…!?。
当日まであと4日と迫り、そろそろ準備やら心積もりなどで、少しそわそわドキドキしている私です。
出来れば、お天気に恵まれればいいな、と思っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050909a.html
夢を見て…
2005-09-09
小さな花の集団が可愛らしい、イワシモツケ
今朝は、どうしても布団から起き出せませんでした。。。
昨日の夜、ちょっと気になるコトが2、3件あって、気持ちが落ち込んだまま横になりました。
夜中に、珍しく亡父が夢に出てきました。
温厚な父でしたが、夢の中に出てきた亡父は、今まで私があまり見たことのないくらいに怒っていました。
何故怒っているのか、誰かと喧嘩でもしているのか、何も分からないのだけれど、声を荒げてキツイ顔をしていた父。
今朝の私は、体調不良というよりは、とにかく寝覚めが悪くその気力が無く、お客様には申し訳ないと思いつつ、朝は「出掛けのご挨拶」が出来ず仕舞いでした。
原因がはっきりしていましたし、もう自分できちんと解決するしかないと思い直し、「このまま布団の中に居たら、ホントに病気になってしまう!」と、起き出しました。
夢の中の父は、何が言いたかったのでしょう。
大きく深呼吸をしなくては。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050909b.html
雷鳥だって…
2005-09-10
首を持ち上げ、必死の形相で、親を捜す
今朝、久し振りに恒例の「朝のラジオ体操」をしました。
体操の途中、「ピイィー、ピイィー」と啼く鳥の声。
「あれっ、ねぇ雷鳥じゃない!?」
「ヒナの声かねぇ…」
「あれ、ホラそこにいる!」
小屋のすぐ前の高山植物の草むらから出て来たのは、やっぱり雷鳥でした。
かなり大きく成長してはいましたが、ヒナでしょう。親とはぐれたのか、3羽で必死になって啼いています。木道の上では、首を思いっきり持ち上げて、辺りを見廻しながら一層大きな声を上げていました。
本当に「ピイィーー、ピイィーー」と可哀想なくらいのその声に、私たちも「親はどこょ!?」と捜しました。
数分後、ようやくお父さんでしょうか、少し離れたところから凄いスピードで現れました。
しかし、雷鳥はやっぱり「鳥目」か!?…近付いているのに、なかなか「遭遇」できず、私たちのほうがヤキモキしてしまいました。(ほっとけばイイのにね・苦笑)
無事親元に帰ることができ、一件落着で、ホッ…。
以前、「母親は山でも、子は育つ!」なんて題で日記も書きましたが、それぞれに頑張っている4人の娘たちのことをちょっぴり想った、そんな母の朝でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050910a.html
季節の境目で、静かな週末
2005-09-10
名前がちょっと…、でも素敵に花咲かせる オニシオガマ
週末だというのに、昨日からの連泊のお客様が3名様と、今日は白馬大池からお一人と蓮華温泉からお一人の、計5名様のみ。
昨日は「秋バージョン」のメニューをお出ししてしまったし…。
週末だから予約外のお客様で賑わうのか、それとも予約ナシの状況から見て、全くの空振りか…。判断に迷うところです。
今日は、朝からテツと天神が夕日ヶ原方面の草刈りに出掛けているので、二人が帰ってからの負担を少しでも少なくし、臨機応変に対応できるメニューは…。
久々に、「社長(私のこと)」の登場となりました。つまり、珍しく厨房に入ったのです。
夏の間中、厨房はアルバイトのみんなに任せっきりでしたので、本当に久し振りです。
ということで、今日のメニューは、
温かい土鍋で、おでん(もちろん、手作り)
近海で採れた、もずく酢(これも、自家製)
富山湾のニギスと、ハタハタの干物
茄子とみょうがの、あっさりサラダ風お漬物
などなどが並びました。
ちょっと、居酒屋風のメニューとなってしまいましたが(苦笑)、どのお客様もお酒がお好きな様子でしたので。
夕方になって、雨が降り出し、雷も鳴ってきました。
明日は、予報通り雨、なのでしょうか。。。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050910b.html
息切れ。。。
2005-09-12
ニッコウキスゲも、種になって
亡父の夢を見た辺りから、どうにも調子が悪い。
そうこうしているうちに、とうとう昨日は朝からダウン。ゾクゾクと寒気がして、お昼過ぎには微熱が出てしまった。少し吐き気もしたりして。頭が重い。
私が熱を出すのも、かなり珍しい。
理由も経過も、結構はっきりしているのだが。。。
毎年の如く、「9月病」か。。。
布団にもぐり込んでいたら、立て続けに、いやな夢を見た。
挙句の果てに、小屋閉めの夢。
さぁ今から下山という段になって、まだシーツの洗濯が終わってないとか、まだホースの片付けが済んでいないとか。あ〜ぁ。
いつも小屋閉めに来てくれる助っ人のナントカさんに、怒られている私。
そんな夢を見て、汗びっしょりで起きてしまった。
でも、いつまでも休んでばかりはいられないので、起き出した。
心配したテツが、お粥を作ってくれた。
丸一日何も食べていなかった身体に、お茶とお粥の美味しかったこと。口に入れたら、胃を通り越して腸までストンと流れていったようだった。
今日は、秋晴れの素晴らしいお天気。
汗をびっしょり掻いたそのお布団も、お日様の下で干してしまおう。
この青い秋の空が、きっと私に元気をくれるに違いない。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050912a.html
北アルプス山小屋組合の、『研修登山』
2005-09-17
朝日小屋前にて、記念撮影 05.9.14
先日の日記に書いていた、13〜14日の“イベント”。
実は北アルプス山小屋組合の『研修登山』が、ここ朝日岳・朝日小屋であったのです。
この研修登山。一年に一度、山小屋が少し落ち着くこの時期に実施されているのですが、過去には立山・室堂周辺で行われたり、昨年は長野県北部の組合の担当で鹿島槍ヶ岳・冷池山荘でありました。
今年は、黒部観光旅館組合(黒部の山小屋の組合で、朝日小屋も参加している)の担当でした。
阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんが組合長をされているのですが、3月の総会の折、「今年の研修登山は、朝日小屋でやったらどうか」と話が盛り上がって…。
でも「こんな遠い、北アルプスの北の端に、せいぜい集まっても5人か10人かな」と話していたのに、当日は30人近い皆さんが集まって下さり、朝日小屋は大賑わいでした。
当日は、北又から登って来られた方、白馬岳から、大雪渓から一気に朝日小屋までの健脚組、そして蓮華温泉からと、それぞれ集合されました。
特に、長野の皆さんは「こんな機会でもなければ、なかなかここまで来られない!」と、北部・南部から大勢参加して下さいました。
槍ヶ岳山荘の穂苅さんや涸沢ヒュッテの山口さん、燕山荘の赤沼さんや横尾山荘の山田さん、立山からは代表して天狗平山荘の佐伯さん、そして“お隣”白馬山荘からも松澤社長と若林支配人…などなど(全員、書ききれません!)
北アルプスの最北端の山小屋は、親睦を深めて夜遅くまで賑わいました。
翌日は、北又へ戻る方、白馬方面を目指す方、蓮華鉱山道を下りる方…。
そして親不知までの栂海新道を一気に駆け抜けた、冷池山荘の柏原さんと穂高平小屋の水上さん。さすがに健脚です。
いつも下界の会合の席でしかなかなかお会いできない方々ですが、山の上の、山小屋でお会いする皆さんは、やっぱり素敵な山男たちでした!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050917a.html
14日蓮華温泉へ下山、16日北又から入山
2005-09-17
朝日岳山頂にて 05.9.14
12日に「息切れ。。。」と書いてから、しばらく日記を書いていなかったので、「きっとダウンしているのでは…」と心配のお電話を戴きました。
ゴメンナサイ。
忙しかったのと、留守にしていたので書けませんでした。
実は13日の朝まで、本当に「どうなることやら」というくらいでした。
しかし、研修登山当日は、お昼にはもう第一陣が到着され、その後次々といらっしゃるお客様のお相手をしているうちに、やっとナントカ「スイッチ・ON!」。
ちょっと精神的なダメージがあって食べられなかったので、身体がシャンとしなかったのでしょうが、それもこれも“忙しさ”が無理やり解決してくれたようです。
研修会当日は、“ボッカ青年”の川原君が日帰りでお刺身を担ぎ上げてくれたり、“週末従業員”の美枝ママや三女のかなえが手伝いに来てくれて、アルバイトのみんなも頑張ってくれました。
研修会後、白高地沢の橋の視察があって、皆さんと一緒に蓮華温泉に下山しました。
15日は用事を足したりして、昨日16日に北又から上がって小屋に戻りました。
今日から始まる3連休は、ちょっぴり小屋も賑わう予定です。
少々いろいろな疲れは残っていますが、下山まで1ヶ月をきりました。
あとしばらく、頑張りたいと思っています。
上の写真は、蓮華温泉へ下山した皆さんで、強風の中朝日岳山頂で撮った記念写真です。
左から、蓮華温泉ロッジの田原さん、涸沢小屋の芝田さん、私、横尾山荘の山田さん、槍ヶ岳山荘の穂苅さん、環境省レンジャーの能勢さん、同じく加藤さん。
撮影は、阿曾原温泉小屋の佐々木さんでした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050917b.html