伊藤正一さんの写真展…「黒部源流」
2003-04-09
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2003-04-09
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2003-04-09
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2003-04-09
懇親パーティーには大勢の方々がお見えになっておいででしたが、以前から写真家の増村征夫さんが「ぜひ、ゆかりさんにご紹介したい」とおっしゃっていたのが、安曇野ちひろ美術館館長の松本 猛さんです。
皆さんご存知のように、松本さんは“絵本作家・いわさきちひろ”のご長男で、ちひろ没後3年目になる1977年に世界初の絵本専門美術館「いわさきちひろ絵本美術館」を設立、その後1997年には長野県松川村に「安曇野ちひろ美術館」を設立し館長に就任され、そして昨年4月からは「長野県信濃美術館」の館長も務めていらっしゃいます。
松本さんは増村さんのお友達で、昨夏に小蓮華岳山頂にいるお二人から掛かって来た電話でお話したことがあります。今回はゆっくりお話する時間もありませんでしたが、時々は山へも登っていらっしゃるという松本さん、今度はぜひ増村さんとご一緒に朝日小屋へもおいで下さいとお誘いしました。
一昨年4月の日記には、私が初めて増村さんに案内されて「安曇野ちひろ美術館」を訪れた時の様子を載せました。
私は、いわさきちひろの絵が好きです。子どもや野の花を描いてある、いつ見ても心が優しくなれるちひろの絵は大好きです。
「安曇野ちひろ美術館」…何度でも訪れたいと思います。
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2003-04-10
北から国道147号線を大町市から松川村へ抜け、穂高町へ入ってすぐに土場の信号から右へ折れると「安曇広域農道」。
白馬村からは白馬連峰の雄大な峰々を望み、大町市からは爺ヶ岳や針ノ木岳、そして穂高町に入ると有明山がすぐ目の前に大きく飛び込んできます。常念山脈の山々を眺めながら穂高町、堀金村、三郷村、梓川村を通り松本市へ。
『安曇野』…多くの岳人にとっても、もちろん私にとっても憧れの響きを持って聞こえてきますね。そこに佇むだけで、溢れる自然や北アルプスの美しい峰々に魅せられ、そして山すそに広がるロマンの薫りを感じられるような気がしてくるから不思議です。
山小屋管理人の仕事に就く前にはなかなか訪れる機会も少なかった『安曇野』ですが、仕事柄所用で行く機会も出来、初めて有明へ行ったのが一昨年の小屋閉め後。そして自分で車を走らせ松本・上高地へ出掛けたのが昨年の小屋閉め後。
今度からは松本に「常宿」「ネジロ」が出来て、北アルプス南部の山々を眺めるチャンスも増えそうで、かなり喜んでいる私です(笑)。
昨日の日記に登場して頂いた写真家の増村征夫さんが、某社発行の『一個人』という雑誌の特集“ぶらり気軽にひとり旅”の中で、「花の山里・安曇野へ撮影旅行」という記事に登場し写真も提供していらっしゃいます。有名な観光スポットだけでなく、小さな自然にも優しい眼差しを向けられる増村さんらしい内容が綴られています。
そういえば昨年のちょうど今頃は、増村さんに案内して頂いて安曇野を散策しました。「早春賦」の歌碑やワサビ農場へも連れて行ってもらいました。
最近、ますますお気に入りの『安曇野』です。
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2003-04-11
子ども達のドタバタがようやく終わり、一連の“東奔西走”から解放されホッとしてから3日目。ようやく自分のペースを取り戻しつつある私です。
数週間で溜まった机の上の雑用も少しづつ片付き、昼からは久し振りに外へ出掛けてあっちこっちで用事を足して回りました。なんだか「山関係の仕事をしたなぁ…」と実感できた時間を過ごしました(微笑)。
お陰様で「ゆかりちゃん、忙しいのが終わったんだったら出てこない!?」と誘ってくれる友達もいたりして、冬の間ずっと、フツフツ…悶々…としていた気分もシャンとしたような気がします(笑)。
そして…いよいよ(やっと?)山へ行く計画も出て来ました。1月初めからずっと里山すら何処へも出掛けていませんから、3ヶ月ぶりです!!
ところが、いざ山へ!…となると、どうにも自信がありません。とにかく冬の間に溜め込んだのはストレスだけでなく。。。「余分なズシリと重たいお肉」。。。そして「弱った筋肉」。。。「自信のない体力」。。。「心配な右足」。。。etc
一緒に行く皆さんには本当に申し訳ないのですが、とにかくこの遅足がどうなることやらいつも以上に不安だらけです、まるで初めて山へ行くみたいに…。今まではみんなから遅れることがあっても、山へ登って途中でリタイアしたことはないのですが、今回はそんな不安すら頭を過ぎります。
え〜い、そんなことばかり心配してもどうなるわけでもなし!!…とにかく頑張ってみよう、そんな気持ちで13日(日)、山へ行くことにしました。
どこの山へ行くかって??…チャンと行って来られるか心配だから(笑)、また帰ってからその「珍道中ぶり」はご報告します。
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2003-04-12
左・じっきー 右・かなえ 03.4.7
三女・かなえの入学式に行った折、ちょうど同じ神奈川県内に住みこの春から藤沢市の近隣に就職したじっきーを誘い、二人の新しいスタートを祝って一緒にご飯を食べました。
この「日記」にも時々登場してくれたじっきーは、森林管理署のグリーンパトロールとして大学時代の4年間、ずっと朝日小屋に通ってくれました。また、下の廊下の阿曾原温泉小屋に“出没”したり、昨夏には白馬岳方面のパトロールにも加わるなど、北アルプス北部の一部では結構“有名人”(?)でした。
彼女はその「天然」(失礼!)とも言える飄々とした雰囲気、そしてこよなく山と自然を愛する純粋さ、誰にでも優しく誰からも好かれる性格で、就職したこの後もきっと頑張ってくれると期待しています。4月から某有名スポーツメーカーに入社し、今はお店で接客をしているらしいので、もしかしたら何処かで見かけた方もいらっしゃるかもしれませんネ。
今朝早くの「掲示板」には、慎ちゃんからの書き込みがありました。カナダからだそうです。単身で行っているのでどうしたかなぁと心配していたのですが、どうやら上手くやっているようで、ホッとしました。
みんなどうしているかしら…。
祥慈やゆうすけも学生生活に慣れたかなぁ。ひーしーはどんな毎日を送っているのかしら。“就職組”のみんな、それからそれから。。。去年の夏にアルバイトに来てくれたゆうちゃん、茜、ゆいちゃん達は元気かしら?さやかや陽子ちゃんは相変わらずかな…。
アルバイトのみんなにとって、私は「朝日小屋のお母さん」だそうです。口やかましくて“手”も早く、結構心配性のどうしようもない『母』ですが、また今年の夏に向けて私の心と身体の準備もそろそろ始まりそうです。また夏に朝日小屋で逢いましょう!!
アッ、それから就職1年目を無事クリアしたてらちゃん、頑張ってる!?
それにしても…、哲也どうしているのかなぁ。
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2003-04-12
今日は、5月の田植え準備に向けての育苗作業の手始め、種籾の播種をしました。
私が嫁いだ頃に比べれば機械も備わって作業はビックリするほど楽になりましたが、それでも時代が変わっても“人手”が必要なことに変わりはありません。
我が家でも小さい頃から子ども達の「小さな手」をずい分使いましたが、その娘達もそれぞれ進学しアテに出来ないので、今日の作業では四女の結と、義弟の子ども達が応援に来てくれました。
自家製のコシヒカリ、今年ももちろん「一等米」間違いなしでしょう(微笑)。
朝日小屋で皆さんに食べて頂くお米も、我が家自慢の「富山県産“純粋”コシヒカリ」です。「愛情」「栄養」もたっぷりで、美味しいですよぉ〜。期待して下さいネ!!
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2003-04-14
行って来ました!、春山第一弾「大地山」(1,167m)。
1月以来の山歩きは結構キツくて、いつもながらの“珍道中”でしたが(笑)、それでも久々に山を歩いた爽快さと心地良い疲れを感じることができて、本当に行って良かった嬉しい春の山歩きでした。(後から“波乱”もありましたが…)
金曜日に急遽決まった山行でしたが、偶然にも同じ山系へ行きませんかと誘って下さった他からの方達も合流して、今回のメンバーは8名。大地山は今年に入ってすでに4回も登っているというシュンちゃんをリーダーに、シュンちゃんの友人堀さんご夫妻、高岡から茜ちゃんパパとママ、“山の歌”さん、由起子さん、そして私。
午前6時過ぎに朝日町蛭谷にある「夢創塾」横にある取り付きから登り始めましたが、北又からの登りで鍛えられた身にもかなり堪えるような、聞いていた以上に最初から急登の連続。175mの取り付きから638mの小さなピークまで、ビックリするような急な斜面がずっと続きました。
本気で「何で来たんだろう、帰りたい。。。」と思いながらも(笑)、実はそう思う間もないくらい夢中で登りました。10歩歩いては立ち止まり、5メートル登っては呼吸を整え…、後ろから付いてきてくれるシュンちゃんには本当に申し訳ないくらいの“カメさん歩き”いや、カタツムリのような歩き方しか出来ません。
638mまで登ってひと息つきましたが、そこからは今度はずっと雪の上を歩きました。何度も大地山へ登っているシュンちゃんは、ルートなどいろいろ説明しながら“名ガイド”ぶりを発揮してくれましたが、残念なことに昨日の天候はずっと全く周りが見えないガスの中。それでも、残雪のブナやミズナラの林の中を歩くのは何とも言えず心地良く、今まで数ヶ月間の心と体のモヤモヤが吹き飛んでいくようでした。
そしてなかなかペースが掴めなかった私も、歩き始めて3時間程過ぎた頃からようやく「自分らしい山の歩き方」を思い出してきました。
「ここから先、頂上前にかなりの急斜面が待っていて、80m程続くこれを登りきったら後はもう少しだよ」とシュンちゃんに言われ、さあこれからだ、ガンバルぞ!と張り切っていたら。。。
実は、そんな遅足の私の事情をよく分かってくれている他のメンバーには、最初から先行してもらっていたのですが、ちょうど1,030m地点付近で急斜面を登る準備をしていたところへ、他の6名が上から降りてきました。「あんまり遅いから迎えに来たの?」
「ゆかりちゃん、私たち上まで行ったけど、とんでもないもの凄い風が吹いているのよ。2人を待っているつもりだったけど、だだっ広いピークでは台風並みの突風にまるで南極か北極にいるみたいで、とてもじゃないけど立っていられなくて下りて来たの。2人ともどうする?今回はココまでにしておいたら?」
「へぇ??。。。」
…そんなわけで、先日の日記に書いたことが「正夢」になったように、今回は仕方なく頂上を断念することになってしまいました。本当に残念でしたが、“ホワイトアウト”状態になって何も見えないピークへ無理やり行ったところで、シュンちゃんはじめメンバーに迷惑も掛かることだし、「初めての大地山山頂」は諦めることにしました。
今回の先行メンバー6名は、実はビックリするくらいの健脚揃いの皆さん。何度か大地山を登っている“元・U高校山岳部員”の堀さんをサブリーダーにして、見事なペースで山頂に立ったそうです。所要時間は4時間弱。
そして私とシュンちゃんは、それから遅れること約1時間15分。頂上を目前に約1,030m地点で引き返しました。そこまで約4時間余り。
風の当らない場所まで少し戻り、そして始まりました「お楽しみ・大宴会」。
シュンちゃんから「ゆかりちゃん、堀クンの料理の腕は凄いんだよ」と聞かされていたので、今回は堀さんがメニューの決定から食材の買出し、そして調理まで全て引き受けてくださいました。
宴会の効果があったのか(?)、お昼を過ぎた頃から青空も見え出しました。まるで何も見えずにただ黙々と歩いたのでしたが、大地山山頂はもちろん、初雪山への稜線、初雪山の雄姿、そして夕方近くなった下りでは途中で朝日岳と前朝日岳の姿も雲間から望むことが出来ました。
あと半日お天気がズレていたらピークも踏めたのにと思うと少し残念な気もしますが、それでも「私の春山第一弾」としては、ステキなメンバーに恵まれ、とびきり美味しいご馳走を頂き、春の息吹を感じながら山々を眺められた最高の山行となりました。
でももう少し山を歩いて鍛えないと、ダメですねぇ。つくづく体力と脚力の無さを痛感し反省しました…。
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