北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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残雪の山

2003-04-14

急斜面に咲いていた、イワウチワ

 急斜面に咲いていた、イワウチワ

 残雪の山では、いろいろな山の素顔に接することが出来ました。
 標高の低い場所では、雪の下からようやく顔を覗かせた花たちが私たちを迎えてくれました。
 イワウチワ、カタクリ、ショウジョウバカマにも今年初めて出逢うことが出来ました。
 雪が消えて真っ先に咲く花・マンサク。タムシバや山桜も、その清楚な姿をいかにも恥ずかしそうに見せてくれました。
 そして未だ少し遅い春を待ちながらも、その根元からゆっくりと確実に雪を消していくブナやミズナラ。
 今回もまた、残雪の山の魅力を再確認した私でした。

山歩きの楽しみ

2003-04-14

ガスの中、「円卓」を囲んで延々と宴会は続きました!

 ガスの中、「円卓」を囲んで延々と宴会は続きました!

 山歩きの楽しみ・楽しみ方はいろいろあります。もちろん“大自然の中に身を置く”ことが一番の喜びに変わりはないでしょうし、人それぞれに楽しみ方も違うと思います。
 けれども、やっぱり美味しいお酒と美味なる食べ物。それをワイワイと囲めるメンバーに恵まれれば、山行の満足度もグッと盛り上がるに違いありません。
 今回は、堀シェフ手作りの“前菜”に始まって、ご自慢の魚介類たっぷりのブイヤベースを中心に「雪の円卓」を囲みました。
 各自の持ち込み料理も素晴らしく、ホタルイカの沖漬けやふきのとうのゴマ味噌和えといった「お酒のすすむお料理」の数々がズラリと並びました。
 それをいいことに調子に乗った私は、殆ど飲めないくせにビールやら“新潟銘酒・八海山”などを頂いて…早々とダウンしてしまいました。あらあら!(笑)。 
 酔いが覚めるまで、どのくらい雪の上でぶっ倒れていたか、ちょっと恥ずかしいくらいです。
 でも、そのくらい楽しかったということ…見捨てないで最後まで面倒見て下さった皆さん、有り難うございました!!
 
  

大地山の“感動”

2003-04-14

大地山途中からの「初雪山」

 大地山途中からの「初雪山」

 地元の山でありながら、つい一昨年まで私は大地山を知りませんでしたし、もちろん今回が初山行で、そしてそこからの朝日岳の眺めも初めてでした。登ってみて感じたのは、「なんて奥深い、懐が深い山々なんだろう」ということでした。
 実は私が毎日のように見ている朝日岳は、いかにも海岸からそれ程遠くない麓からスッと立ち上がっているようにも私自身錯覚していたのです。 
 しかし今回大地山に登ってみると、その反対側には曲がりくねりながら越道峠へと続く林道が延々とその軌跡を残しており、そこから続く恵振山・前朝日岳・朝日岳が、本当に深い山の中に存在することが分かりました。
 大地山も、そしてそこから稜線で続いている初雪山も、とてもいい山です。
 昨年の同じ時期には、大平からのルートで初雪山に登頂しています。この次は、ぜひ大地山から初雪山を歩いてみたいと思いました。

なんでだろう。。。

2003-04-15

傾きかけた陽を浴びて、残雪の林     03.4.13

 傾きかけた陽を浴びて、残雪の林     03.4.13

 今流行の歌の文句じゃありませんが、「なんでだろう、なんでだろう。。。」とかなり深刻な状況に陥ってしまった私。もしかしたら、もう山へ行けないかも!?
 
 実は、今回山へ行って『体重』が増えていたんです、それもかなりの重さ…。
 いつも主治医のY先生から「清水さん、1キロも増えたら困りますョ」と気を付けるように言われているにも関わらず、この数ヶ月間の“冬篭り”状態の中で少しづつ、しかし確実に私の体重は増えて来ていました。
 それでも、山を歩けば何とかなるだろうと思っていたら。。。とんでもないことになってしまいました!(笑)
 皆さんは、1回の山行で体重は増えますか?それとも減りますか?
 もちろん今回は日帰りの山行で、しかもみんなに迷惑を掛けてはいけないという思いから、私のザックの中は雨具とおにぎり程度の必要最小限にして、それこそ小指で持てるくらいの重さだったので、負荷なんて掛けてないのも同然だったには違いないのですが…。
 美味しいご馳走やお酒があったとは言っても、アルコールで早々とダウンしてしまったのでそんなに大喰らいしたというわけも無し…。
 このままでは、山へ行く度に体重が増えてしまうのではないかという恐怖に襲われそう…。
 そりゃあ、ご馳走やお酒はもちろん、空気も美味しいし、ワハハワハハと大声で笑い飛ばして精神衛生上も最高の状態にいるわけだし、痩せる理由が無いといえば無いのだけれど…
 あ〜ぁ、本当にどうなっているのかしら。
 というより、どうすればいいかしら。誰か教えて!!

アースデイとやま2003 「森と川と海のフォーラム」

2003-04-21

パネルディスカッションの様子  03.4.19   新川学びの森にて

 パネルディスカッションの様子  03.4.19 新川学びの森にて

 19日(日)、魚津市の「新川学びの森」を会場に『アースデイとやま2003』が開かれ、その中の『森と川と海のフォーラムに参加してきました。
 日本を代表する河川・黒部川を知る、語る、観るとしたフォーラムで、黒部川とかかわりの深い4人のパネラーの方々が黒部川の魅力と半世紀余りの川の変化、そして現在の問題点や将来の課題を参加者とともに語るというものでした。
 実は、昨年の8月中旬に朝日小屋へおいでになった10数名のグループの皆さん、柳又谷を詰めて上がっていらっしゃったのですが、その中に今回の企画に関わった方々がおられて、案内を頂いたのです。
 また、一昨年に朝日岳にいらっしゃった太田希生(おおたまれお)さんは、「山ヤさん」かと思っていたら実は「水中写真家」として富山県内の海中を撮り続けていらっしゃる方で、今回のアースデイとやまの中では、黒部沖の水中を撮影した作品も出展しておられて、太田さんからも今回の催しの案内を送ってもらいました。
 山小屋関係では、三俣山荘などを経営する伊藤正一さんもパネラーとして参加していらっしゃいました。伊藤さんは、黒部源流を永年にわたって見続けてきた目から見た『ダム』についての発言をされていました。特に、「水圧の影響は山の上まで及ぶ」「山は地下から崩れる」という持論を展開しておられたのが、参加者の注目を集めました。また「地球温暖化」とその影響について、大変心配していると発言され、「自然保護は今や、地球規模で考えなくてはいけない」と話しておられました。
 各分科会や会場全体が、大変大勢の参加者で賑わいました。

お久しぶり!!

2003-04-21

チューリップテレビのお二人、久々の登場です!

 チューリップテレビのお二人、久々の登場です!

       アースデイとやま2003 の会場にて  03.4.19

 アースデイの会場で、偶然チューリップテレビの西山ディレクターと三国谷カメラマンのお二人にお会いしました。NPOの取材に来られたとか。
 西山さんにはひと月前にもお会いしましたが、三国谷さんには昨年の取材以来(?)。
 私の笑い顔も泣き顔も、そして怒った顔も知っているお二人。いろいろあって「ちょっと・沈んでいた」私は、久々の再会にお二人から何だかとても元気と勇気をもらいました。

志水哲也写真展『黒部』

2003-04-21

「北又谷・ケルン滝」の前で  03.4.21

 「北又谷・ケルン滝」の前で  03.4.21

 今日は、長野県大町市の市立大町山岳博物館で19日から開かれている志水哲也さんの写真展を見に行って来ました。(5月30日・金まで開催)
 開催日から今日までの3日間は、作者の志水さんご本人が滞在していらっしゃるということで、案内も頂いていました。
 昨年8月に朝日小屋においでになって以来久し振りにお会いしましたが、「こういう風に写真展をやると、元気になれるんです」と話してくださいました。
 昨年も、東京と富山の2会場で「黒部」の写真展を開催されましたが、その時はちょうど小屋のシーズン中でしたので残念ながら拝見することができませんでしたので、今日は楽しみにしていました。
 会場に飾られた写真には、何年にも亘って初冬や厳冬期などの厳しい黒部の姿を見続けた志水さんの、彼らしい感性や山に対する想いが込められていて、作品の前では吸い込まれるように立ち尽くしてしまいました。
 北又谷のケルン滝の写真も、何度見ても素晴らしい迫力で迫ってきて、観る者を惹きつけます。
 岳都・大町での開催です。山岳博物館の見学と合わせて、ぜひ足を運んでみられては如何でしょうか。