北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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“おニュー”の携帯電話から発信します!

2003-07-11

小屋玄関の出入り口にサッシの戸が入りました!!    章ちゃん・作

小屋玄関の出入り口にサッシの戸が入りました!!    章ちゃん・作

 今日の激しい暴風雨の中、妹の弥生が北又から入山して来て、新しい携帯電話が手元に届きました。
 夕方からイソイソと携帯をいじくり始めたのですが、パソコンの側の「設定」の変更がなかなか上手くいかず、ばんどーさんとも小屋の電話で連絡を取り合ったのですがどうにもなりません。「ちょっとだけ、ヒマができた」というばんどーさんが、急遽明日北又から登って来てくれることになりました。
 ところが…。
 仕事が終わってから、もう一度設定のやり直しにチャレンジしてみたら、ナント上手くいきました。もう、ばんどーさんには連絡できない時間だし。。。
 ばんどーさん、ゴメンなさいね。でも、まだまだ頼みたい仕事はいっぱいあるから、明日は予定通り(上山)お願いします。
 
 というわけで…、今日の日記を書きました。
 今日は、改造された朝日小屋の玄関出入口の写真を載せてみました。小屋の内側・上がり口(階段前)から写したものです。
 今まで朝日小屋にお泊りになられた皆さんや、今年の山開きにいらっしゃった方々はビックリされるかもしれませんネ。とにかく、入口からの雰囲気が今までと全然違いますョ。
 大工さんの章ちゃん、朝から夕方まで張り切って仕事をして下さいます。
 使い勝手も良くなったし、これからもう少し手を加える予定ですから、ご期待下さい!!

『夏山事前パトロール』

2003-07-12

雪渓にベンガラでマーキング  鉢ヶ岳付近   photo by yama

 雪渓にベンガラでマーキング  鉢ヶ岳付近   photo by yama

        左・県警山岳警備隊古崎分隊長  右・同行した孝太   

 11日(金)朝、富山県警山岳警備隊と朝日岳方面遭難対策協議会の救助隊メンバーの皆さんが朝日町役場を出発。
 3泊4日の日程で、栂池自然園から入山〜白馬大池〜白馬岳(泊)〜朝日岳(泊)〜栂海山荘(泊)〜親不知へ下山 のコースを、夏山事前パトロールとして歩きます。
 朝日小屋からも、孝太と山ちゃん(山口クン改め)が10日に小屋から下山して、パトロール隊と同行しています。
 詳しい内容は、まだ警備隊の古崎分隊長や救助隊の谷口邦夫隊長としっかり話をしていませんので、明日のこの日記で報告させて頂きます。
 本当は私も10日下山して、一緒に「栂池〜白馬岳〜朝日小屋」を歩く予定にしていたのですが、ヘリコプターが予定より遅れて9日に上がった関係で、とても小屋を離れられる状況にはなく断念したのです。
 しかし昨日は、かなりの暴風雨で隊の行動もかなり大変だったと思いますので、結果的には、作業をしながら男性でもハードな行程を私が付いて行って足手まといにならなくて良かったと思います。
 
 白馬岳〜朝日岳のコース、そして蓮華温泉〜朝日岳のコースとも、今の時点での登山道の様子は、明日以降、早目にこの日記の中や「朝日岳の最新情報」のコーナーでお知らせ致します。
 また、明日と明後日にかけて、古崎分隊長以下5名の皆さんが栂海新道を歩かれますので、同行する山ちゃんにデジカメで写真を撮ってもらい、またそちらのコースの様子も、山ちゃんが小屋に戻って来る15日以降の日記に載せたいと思います。

今日は、山ちゃんの“お誕生日”

2003-07-12

由起子さんがボッカしてくれたチーズケーキで

 由起子さんがボッカしてくれたチーズケーキで

 満面の笑みの山ちゃん、今日は彼のお誕生日です。
 
 去年の小屋閉めの時に茜ちゃんのお誕生会を朝日小屋でやって、とっても盛り上がったのですが、今回も事前パトロールの皆さんやお客様等などが一緒になって彼の記念日をお祝いしました。
 
 由起子さん曰く「私のお誕生日も、小屋の開いている間だったらイイのになぁ。ゆかりちゃん、11月○日まで小屋開けておかない!?」

朝日岳周辺の登山道の状況について(現時点)

2003-07-14

水平道を点検し、整備作業をする   03.7.13

水平道を点検し、整備作業をする   03.7.13

  手前・朝日岳方面遭対協の藤岡救助隊員  奥・朝日小屋の哲也

 11日(金)〜14日(月)にかけて行なわれた「夏山事前パトロール」の情報を元にした、現時点での朝日岳周辺の登山道の状況についてご報告します。
 
 1.概ね、どのルートに於いても、全体的に残雪は例年より多目である。
  
 2.白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜蓮華温泉のルートでは、数箇所で、雪の量と共に、雪の残る範囲が広範に及ぶ。
 
 3.雪が“ベッタリ”と付いている箇所がある。特に鉢ヶ岳の巻き道や、朝日岳山頂から蓮華温泉側・吹き上げのコル〜八兵衛平など
 
 4.また、同行した山ちゃんが写してきたデジカメ写真を見ると、昨年の同時期・同ルートで哲也や私が確認した雪の量に比べても、かなり雪は多目ではないか。
 
 しかし県警山岳警備隊と朝日岳方面遭対協の皆さんが、各ルートで、ベンガラやペンキによるマーキングを行なったり、雪渓上で歩き易いように雪をカッティングしたり、また倒木の伐採や登山道補修をしながら、登山道の確保に努めてくださいました。

 この後19日からの3連休前に、小屋でも再度登山道の状況を点検しますし、19日からは夏山パトロールが始まり、上山した隊員による確認作業も予定していますので、登山者の皆さんも情報収集を行なった上で、万全の計画・装備・体調で朝日岳周辺のコースを歩かれるようお願い致します。
 
 ただし、この情報はあくまでも「現時点」でのものです。この後の天候次第で、各ルートの状況は大きく変化しますので、詳細は朝日小屋までお問い合わせください。

登山道の様子…鉢ヶ岳付近

2003-07-14

鉢ヶ岳の巻き道で    03.7.12 

 鉢ヶ岳の巻き道で    03.7.12 

   トラバースする箇所にはベンガラでしっかりマーキング 
              歩いていらっしゃるのは、当日のお客様      

 昨年の写真と比べても、鉢ヶ岳の巻き道についてはかなり広範囲で雪渓が残っています。 
 ただし、今回の事前パトロールでは、間違って蓮華温泉側に向かって斜面を下降気味に下りて行かないように、ベンガラでのマーキングをずっと行ないましたので、雪渓上に赤く続くベンガラの跡をたどって頂ければ、間違いはないと思います。

登山道の様子…水平道

2003-07-14

水平道の、雪倉岳側入口付近 「通行禁止」のプレートが下がっている

 水平道の、雪倉岳側入口付近 「通行禁止」のプレートが下がっている

 水平道については、現時点で『通行止め』としています。
 
 例年もこの時期は同じような状況にあるのですが、朝日岳の横腹を巻くようにして歩く水平道の谷や沢筋には、まだまだ雪が残っています。
 そして、その雪が水平道をふさいでいたり、崩落の危険がある状態で残っていたりするので、安全が確認できるまで通行は禁止され、現時点では白馬岳方面からのお客様には山頂周りの道を通っていただいています。
 数箇所ある危険な箇所については、今回の作業で雪を落としたりもしたのですが、水平道についても昨年より雪が多いので、今の時点で作業をしてもこの後の天候によって雪が融け、また状況が変わって来ますので、最終的には19日に通行出来るようにしたいと考えています。
 通行が可能かどうかの判断は、警備隊と救助隊、そして朝日小屋で行います。
 連休中に水平道を通行される予定のお客様は、直前に朝日小屋へお問い合わせください。
 もし、分岐点に「通行禁止」のプレートが下がっている場合は、必ず山頂周りを利用されるようお願い致します。

登山道の様子…蓮華温泉方面

2003-07-14

朝日岳周辺の事なら、任せてください!!

朝日岳周辺の事なら、任せてください!!

    県警山岳警備隊の古崎分隊長と谷口隊員
      そして、朝日岳方面遭対協の救助隊メンバー  
           朝日小屋からは、孝太・山ちゃん・哲也

 6月15日に小屋開けしてから、約ひと月。その間、朝日小屋にいらっしゃったお客様は昨シーズンの同じ時期に比べるとかなり少ない状況です。
 それは、梅雨がなかなか明けずに曇りやガスそして雨や風の日が多いといった、天候が不安定な状態がずっと続いている事と無関係ではないように思います。
 下界では「冷夏」の様子もあるようですが、山の上でも日照が少なく気温が低く、その為か、当初予想していたより雪融けの速度がなかなか進まないように思います。
 
 さて、蓮華温泉方面の残雪及び登山道の状況ですが、先程も書いたように、朝日岳山頂から蓮華温泉側にかけては未だかなりの雪が残っています。
 特に、朝日岳山頂直下の雪渓は未だ例年以上の雪の量です。
 そして、千代の吹き上げ(吹き上げのコル)から蓮華温泉方面にかけて八兵衛平までは、かなり急な斜度で雪が付いています。
 
 実は先日来、数組のお客様が蓮華温泉からのルートを登って来ていらっしゃいますが、どのパーティも同じような箇所でかなり苦労しているようです。各パーティとも、蓮華温泉から10〜11時間の行動時間を要しており、雪渓のトラバースに時間が掛かっているということを聞いています。
 昨日は、救助隊の大和隊員が蓮華温泉方面のルート確認に出掛けましたが、その報告からも雪渓のトラバースについては、上り下りともくれぐれも注意が必要だということです。
 それぞれの登山者の皆さんの技量次第とは思いますが、(現時点で)ここ数日のこの方面の行動に関しては、ピッケル(なければストック等)やアイゼンといった装備の携行を考えてみたら良いでしょう。
 夏山シーズンとはいえ、この時期の北陸地方・日本海側の高山の残雪については、くれぐれも慎重な計画と行動で臨まれる事をお願いします。

 なお、蓮華温泉方面の登山道に関しても、明日以降連休前に、様子を見ながら小屋からも確認に出る事にしております。
 また、各パーティー・登山者の皆さんにおかれては、どんな状況にも対処できるように『早立ち、早着き』といった登山の原則を厳守していただくよう、山小屋からもお願いいたします。

雲上から

2003-07-14

今日の雲海    photo by hiro

 今日の雲海    photo by hiro

 今日の夕方は、ホントに久し振りに何処までもずっと続く雲海が広がり、「ココは、雲上なんだなぁ…」という思いでした。
 下界から見ると、山は厚い雲に覆われ、「ゆかりの居る山の上も、きっとお天気が悪いんだろう」と皆さん思っていらっしゃるようですが、案外上はすっぽり抜けている時もあるんですョ。

 早く梅雨が明けて、まぶしい太陽が待遠しい今日この頃です。

 
 朝日岳周辺の最新情報が、『朝日岳方面遭対協』のホームページにもUPされました。
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