前の記事
次の記事
明日は、いよいよ小屋開け!!
2004-06-12
サンカヨウ 04.5.27
なんだかんだと、ご無沙汰続きのこの日記。小屋開け直前のドタバタで、とうとう今日まで書けずにきてしまいました。
いよいよ明日は、2004年シーズンが始まります。
台風の襲来で心配しましたが、どうやらお天気はなんとかなるでしょうか…?
今日も、朝から北又のヘリポートへの荷上げの準備に入りましたが、天気予報は完全に外れてしまい、「午後から曇り」の予報に合わせて用意をしましたが、結局富山県地方の午後は雨も降ってしまい、荷上げに行ったみんなは大変だったようです。
明日は、快晴とは言わずとも、どうぞ朝日岳の稜線が顔を見せてくれますように…。
ただ祈るばかりです。
無事に小屋開けが終わりましたら、今度は夜には報告できると思いますので、よろしくお願いします。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040613a.html
無事、小屋開けしました!!
2004-06-13
2004年シーズン、いよいよ幕開け!!
梅雨の最中の晴れ間、朝日小屋は今日の午前中に無事に小屋開けをしました。
例年のように早朝4時からの天候確認、しかし今朝の朝日岳は全く顔を見せてはくれませんでした。
しかし、西の空が少しづつ明るくなってくる中準備が始められ、7時からヘリコプターによる荷上げが始まりました。
途中、ガスが湧いてきて中断する場面もありましたが、何とか午前中には人送および物資の空輸を終えることが出来ました。
いろいろとご心配頂き、本当に有り難うございました!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040613b.html
おかげさまで…
2004-06-13
朝日平の様子
おかげさまで、人手があったので仕事も捗りました。
この朝日平の様子、去年の小屋開けの時と比べてみてください。あまりに雪が少ないのでビックリしています。
谷筋ほか、全体的な様子の把握はまだ明日以降になりますが、とりあえず小屋の前、そして小屋の周りは驚くほど雪が少ない状況です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040613c.html
寒い朝
2004-06-14
小屋開け2日目は・・・
小屋開けの翌朝は、寒さで目が覚めました。
早朝4時の気温は、3℃。。。小屋の周りの池溏では氷が張っていました。
小屋開けを祝って夜の8時過ぎに電話を掛けてきてくれた陽子ちゃんの話では、日中の京都は30℃もあったとか。
朝日小屋では、部屋にストーブを焚いています。少しじっとしていると、寒くて寒くて…。
やっぱり、「山の上」なんですネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040615a.html
お願い
2004-06-14
今朝の白馬岳・雪倉岳の写真です。
緑と白の「吹流し」が、真横に流れているのが分かりますか?朝のうちは、結構冷たくて強い風が吹いていました。
昨日の写真でもお分かりかと思いますが、小屋の周りは、例年に比べてかなり雪が少ない状態です。
まだ小屋開け直後でドタバタしていますが、近日中には残雪の状況をチェックしたり、登山道の様子を点検したりしに行って来ますので、朝日岳周辺の「全体の様子」についての報告は、もうしばらくお待ちください。
なお、特に小屋開け直後は、パソコンや日記のアップについてもまだまだ「軌道にのっていない」ということが続きまして、いろいろとトラブルも発生したりしますので、メールや掲示板への返答は下界にいる以上に難しくなっています。
朝日小屋は、『携帯電話』に接続している環境にあります。
その携帯電話も、小屋の中ならどこでも繋がるわけではなく、小屋の中でもごく限られた場所でしか使えません。しかも電波の状態は日によってかなり違います。
また、パソコンの電源も、下界にいるような安定した電気の供給が保証されてはおらず、発電機の電気を使っているので、時に「フリーズ」したり、思うように動かなかったりと、実はいろいろとあるのです。
諸々の困難さを抱えながらも、なるべく登山者の皆さんには最新の情報を発信したいと考えてはおりますが、いろいろとお問い合わせなどなどあるとは思いますが、予約・お問合せに関しましては、電話が繋がるようになりましたので、くれぐれもお電話にてお願いしたいと思います。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040615b.html
小屋開け3日目
2004-06-15
日本海に沈む夕陽 04.6.13
夕照の写真は、BANさんが撮ってくれました。
小屋開け3日目も、あっという間に過ぎていきました。
朝起きたと思ったら、もう夜…。ドタドタバタバタしています。
「どうしてぇっ!?」…それは、今年も『ゆかりの大改革』が始まっているからなのです(苦笑)。
実は今年は、小屋開けのその日から、それはそれはもう「上へ下への大騒動」をやっております。
今までいらっしゃったことのある方は、ちょっとビックリされるんじゃないでしょうか。楽しみにしていてください。
そんなこんなで、みんなガンバッテイマス!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040616a.html
雪は、登山道は、お花は…!?
2004-06-15
夕照に映える 04.6.13 photo by BAN
写真は、小屋開けの13日の夕方の様子。BANさんが、前朝日岳から撮影したものです。
今日、白馬山荘の若林支配人からお電話を頂きました。
その時、山の様子を話したのですが、白馬岳あたりでも稜線の雪は少な目のようです。
しかし、雪融けが早いからお花もかなり早く咲いているのか、と言うとどうやらそうでもなさそうだということでした。
朝日小屋の周りだけを見ても、確かに残雪はここ数年で一番少ないとは思いますが、しかし小屋の周りの、例えばハクサンコザクラやチングルマなどはまだそれほど咲きそろっているというわけではありません。
朝日岳周辺はお花を楽しみにおいでになるお客様が多いので、そのあたりの様子が気になるところですが、今後の天候次第ということもありますから、この後もなるべく豊富な情報を提供していきたいと思っています。
明日は、若いアルバイトのみんなが蓮華温泉側の白高地沢まで登山道や残雪の状況を確認に行きますので、またその様子はお知らせします。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040616b.html
蓮華温泉方面ルートについて
2004-06-16
吹き上げのコルから五輪尾根方面
今日、アルバイトのみんなが蓮華温泉方面ルートの登山道の状況を確認に行って来ました。
それによると、気になる残雪の様子ですが、例年並みからやや少なめ、しかしそれも場所によっては必ずしも少ないとはいえない状況だということです。
また昨日で言えば、かなり雪がしまってスリップの危険がある箇所もたくさんあったということでした。
上の写真を見てもらっても分かると思いますが、北アルプスの最北、日本海に面しているこの辺りは、登山者の皆さんが夏でも「まだ、雪が残っているんですね」とビックリされるほど、8月になってもまだ雪渓があるような山域です。
7月からの夏山最盛期の雪の残り具合は、この後の天候次第ですが、もし6月中あるいは7月上旬に朝日岳一帯を登山される場合には、ピッケルやアイゼンといった装備も必要になってくるでしょう。
また、今日はベンガラを撒いてマーキングをしてきましたが、それでも濃いガスの時などにはルートの確認が充分に出来ないようなこともあります。
くれぐれも、シーズン初めにおいでになる場合には、綿密な計画と充分な装備の上、状況を各山小屋にお問い合わせください。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/06/d20040617a.html