北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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今朝の朝日平

2011-08-25

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午前8時半頃  この後天気予報どおり、午前9時から雨が降り出した

 今朝も、小屋周りをウロウロした。

 本当は山頂までも行きたいのだが、雑用もあり、なかなかその時間が取れないのと、そこまで気持ちがホントには落ち着いていないのも事実。

 30分ほどして9時になったら、天気予報どおりに雨が降り出した。

 スリッパ履きだったので、小屋に戻る。

 草紅葉も始まったのを再確認しての、ホンのつかの間の「お散歩」だった。

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みんなのお陰で乗り切った週末

2011-08-29

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お客様の夕食も無事に終わり、みんなで乾杯!!  11.8.27

 夏山最盛期の間にもなかったような好天に恵まれた、8月最後の週末。

 朝日小屋は、地元の皆さんや団体さんなどで、それなりに賑やかでした。

 でも、その前にアルバイトのみんなは下山してしまい、残っているのはひろちゃん・トモ・私の3人だけ。

 それではいくら頑張っても、食事の準備や掃除などとても対応できないということで、事前に各方面から助っ人をお願いしていて、何人もの皆さんが集まってくれました。本当に有難いことです。

 35年も昔のアルバイトのサワをはじめ、遭対協カズ・ヒロシ・ワダちゃん・浜翔・Tさん・居候陽介、みんなのお陰で無事に週末を乗り切ることが出来ました。(飛び入りで、Oさんも)

 もちろん、「ボッカ」付きでした!!!

 重たい荷物を背負い上げてくれて、その上配膳やら皿洗い、片付けに掃除と、ホントにフル回転してもらいました。

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ほぼ20~30キロ以上のボッカをしてくれたメンバー (サワが写っていないけど)  11.8.27

 本当に困っている時に駆け付けてくれるメンバー、助けてくれる人たち。
 「大丈夫!?、上手くいってる!?」と案じてくれる仲間が居てくれるのは、心強い限りです。

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朝のコーヒータイム 前日の金曜日から、3人もフル回転で頑張りました  11.8.27

 その助っ人のみんなが帰って、昨日からはまた3人。

 ガンバリマス!!!  

もしかして、「新人」バイト…

2011-08-29

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うしろ姿で、分かりますネ  11.8.22

 夏のアルバイトのみんなが下山してから、朝日小屋には「新人」のようなアルバイトがうろちょろしています。

 エプロン姿も珍しい、私「社長!」です。

 この数年、特にここ最近は、厨房担当のアルバイトが長期に居てくれて、「社長!」がシーズン中にずっとエプロンをして、しかも厨房でこちゃこちゃ動くというのは、滅多にありませんでした。

 でも今シーズンは、ここにきて、とにかくひろちゃんとトモ、そして私の、3人しかいません。

 いつも受付けに座ってお客様のお相手をしていられるのが、本当は理想なのですが、今年はそうも言っていられない状況にあり、22日以降は私も結構、食事の下ごしらえや茶碗洗いなどをしています。

 2001年に小屋の管理人を引き継いだ頃の1~2年は、私は殆ど厨房に居ることも多かったし、料理の味付けなどをして動いていたのですが、どうしてもお客様のことがおろそかになってしまうといけないので、本来は厨房はみんなに任せておくのがベスト。

 今シーズン朝日小屋の厨房は、ひろちゃんとトモがいつも以上に頑張ってくれていて、ひろちゃんの味付けも、どれもこれもとても美味しいと評判です。

 でも、今の朝日小屋の食事のメニューを維持して、「美味しかった、ご馳走様!」とお客様に喜んで頂くには、ひろちゃんとトモには引き続き頑張ってもらいつつ、私も下ごしらえや配膳など出来ることをやらなければいけないと、ただ今奮闘中デス。

 今の私はまるで、嫁に行って久しぶりに実家に帰ったら、家の中があれもこれも様子が変わっていて、「私、分からないワ」と言っている“昔の娘”みたいです。(例えが、ヘンだけど)

 知り合いには、「社長のエプロン姿は、超・珍しい!」と冷やかされつつ、まだガンバリマスからね!!!

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ご予約を、お願いします!!!

2011-08-30

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日の入りも、どんどん早くなる秋です   11.8.27 pm6:30

 朝日小屋は、ご予約が必要な山小屋です!!

 隣の小屋がありませんので、予約なしで来られたお客様を「お泊めしない」などという事は、絶対にありません。

 しかし、ここまで朝日小屋がしつこく「ご予約を!」というのには、3つの理由があります。

第一に、どのコースから来ても「長い、遠い」山小屋だからです。

 北アルプスの最北端に位置する朝日岳には、どのコースからお出でになっても、今の中高年を中心とする登山者の平均では、確実に7時間以上を要します。

 また道中には、白馬岳からのコース途中に雪倉岳避難小屋(緊急避難時のみ、使用可)があるだけで、その他からのコースには、都合が悪くなった時に緊急に駆け込める小屋はありません。

 もしかしたら、途中で誰にも会わないかもしれない、もし途中で何かのトラブルで行き倒れていても誰にも発見されないかもしれない、脅かすわけではありませんが、そんなケースさえ考えられる朝日岳であり、朝日小屋への道のりなのです。

 これから先、秋になればなお更のこと、歩く登山者も確実に少なくなり、平日では1~2組ということもあります。
 夏と違って、目撃情報がないパターンさえ出てくるのです。

 もしもの場合には、ご予約さえあれば、心配して迎えに行くことも出来ます。

 ご自身の安全、確実な登山のためにも、ご予約をお願いします。

 特に、単独の方、「一人くらいなら、予約がなくても大丈夫だろう」などと仰らずに、電話を1本お願いします。
 その時には、登山道の状況や交通機関の運行状況の確認も出来ますから、ご自分のために、ぜひご予約を。

第二には、お客様同士や小屋とのトラブルを避けたいからです。

皆さんに、朝日小屋で居心地よく過ごして頂きたいからです。

 先日、8月上旬にこんなことがありました。

 その日は平日で、ご予約は20数名。
 これなら女子だけで諸々の準備が出来るからと、男子は草刈りに出掛けました。

 ところが、ご予約がないお客様が次々といらっしゃって、てんてこ舞いになってしまいました。

 お夕食の準備だけなら、小屋のスタッフが頑張れば何とかなります。

 ところが部屋割りは、ご予約に合わせて初めから段取りをします。
 (基本的に部屋割りは、ご予約の早い順番に、小さめのお部屋をお取りすることにしています)

 その日は、27畳の大部屋が空いていたので、予約なしのお客様はその部屋に入っていただくことになりました。

 でも予約なしの方が何人お出でになるか、見当もつかず、「まぁ、大した事はないだろう」と思っていたのです。

 ところが、その日に限って次から次へと、予約なしの飛び込みのお客様が。。。

 いつもなら、その日の予想に合わせてお布団をセットしておくのですが、当日の大部屋はセットなし。お部屋で相談して、布団を敷いてもらうことになりました。

 そして上手くいくはずだったのですが。。。最後の最後に、これまた予約なしのお客様がお一人いらっしゃいました。

 私は、自ら大部屋に行き、「すみません、もうお一人お願いします」と頼みました。

 その時点で、27畳の部屋にいらっしゃったのは12名様。まだまだ余裕があったはず。
 各人で敷いてもらった布団を動かすこともなく、空いたスペースでこちらが敷くようにと思ってお願いしたのですが。

 しかし、ある方から「こっちは目一杯なので、向こう側の列に敷くようにしてくれ」との言葉が出ました。

 一瞬にして、その場の雰囲気が悪くなりました。

 「もう、よろしいです!」…これ以上お願いしても、もっと具合が悪くなりそうだったので、私は次の手を考えその部屋を出ました。

 27畳に12名。しかも、その部屋の全員が、ご予約なしの方だったはず。

 譲り合ってもらっても、良いのではありませんか。

 そんなトラブルというか、ナンダカンダがないように、「交通整理」するのも私の役目。

 30年前なら、男女別だとか、グループ構成がどうとか、本当にあまり気を遣わずにいたものです。

 でも今は、私なりにかなり気をつけて、部屋割りや布団の割り当てを考えています。

 女性の単独は、男性の方と隣り合わせにならないよう。
 グループの構成によって、部屋の組み合わせを考慮するとか。

 お出でになる皆様に、さり気ない気遣いをしつつ、快適に朝日小屋で過ごして頂きたいわけです。

 そんな理由からも、ぜひご予約をお願いします。

第三には、もちろん、お食事の準備のため。

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秋メニュー  でもこの日は暑かったので、そうめん付き  11.8.29

 山小屋は、コンビニではありません。

 夕食が終わってから、「やっぱり、お弁当作ってょ!」と言われても、困ります。

 また、朝日小屋の夕食は、午後5時からです。

 夕方4時を過ぎて遅く到着されて、「ご飯頼むよ!」と言われて、スタッフがどんなにドタバタしながら、努力しているか。

 お電話一本頂ければ、本当に幸いです。

 また、テントでお食事だけをご希望の方も、電話予約をお願いします。
 (基本的に、テントの方は、ご予約がなければお食事の提供は出来ません)

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この日は、湯豆腐が付きました!! 11.8.24

 山は、眠って、食べられなければ、歩けません。

 掃除の行き届いた快適な室内をご用意し、ゆっくり眠ってもらいたいのです。

 美味しいご飯を提供し、たくさん食べて頂けたら、もしかして明日の足取りが軽くなるかもしれません。

 そんないろいろな理由から、朝日小屋はご予約をお願いしています。

 例え、お一人様からでも、ご予約は受け付けております。

 朝日小屋のご利用をお考えの皆様、ぜひご予約をお願いします。

 直前でも構いませんが、日程が決まりましたら、なるべく早めのご予約を。

 山小屋なので、突然のキャンセルも料金は掛かりませんが、キャンセルのお電話がないと「遭難か?」と心配もしますので、中止の場合には必ずお電話を下さい。

 ただし、キャンセルのお電話も、お早めに。 当日キャンセルの場合には、朝のうちにお願いします。

 9月を前に、少ないスタッフで頑張っている朝日小屋から、重ねてのお願いです。  

短い夏が終わった

2011-08-31

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ミヤマトリカブト  小屋の裏手で  11.8.25

 8月最後の日。

 今年の夏、短い夏が終わった。

 夏山のお天気としてはちょっと散々だったように思うし、またいろんなことがあり過ぎて、仕事としても、そして気持ち的にも、本当にあっという間だった。

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純白のイワイチョウの花が、とても綺麗  11.8.25

 山の上は、もう確実に「秋」。

 トリカブトが満開になり、イワショウブの可愛い花が白から紅に変わって、草紅葉も日に日に進む。

 今日の夕方には、夏の終わりを告げるかのように、物凄い雷鳴が轟いた。

 もしかして秋が短くて、駆け足で冬が訪れるような…何だかそんな予感。

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ハクサンコザクラ、秋の姿  11.8.25
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小さな小さな種が落ち、また花を付けるのが楽しみだ  11.8.25

緊急告知…2011年、営業開設期間変更について

2011-09-03

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8月25日、バンザイの丘から見る

 登山者の皆様、並びに関係機関・関係者の皆様へ

 突然のことで申し訳ありませんが、

2011年、朝日小屋・北又小屋の営業開設期間を変更させて頂きたく

 ここに緊急告知いたします。

 例年では、朝日小屋は10月体育の日まで、北又小屋は10月31日まで営業しておりましたが、

2011年に限り、

朝日小屋は、9月24日(土)のご宿泊まで

北又小屋は、9月30日(金)の営業まで

 とさせて頂きますので、皆様には多大なご迷惑をお掛けすることとなりますが、どうぞご了承の程よろしくお願い申し上げます。

 また、朝日平と北又のテント場利用につきましても、同様の期間までの利用となりますので、ご了解下さいませ。

 営業期間を過ぎ小屋が閉鎖しておりますと、両テント場では、水のホースを撤去しておりますので、飲料水の取水・公衆トイレの利用が出来なくなります。

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ウサギギク  朝日平にて  11.9.1

 営業開設期間を短縮するにつきましては、皆様にもご報告しておりました、今年6月に発生しました町道湯ノ瀬北又線(北又林道)の土砂災害について、9月26日(月)より災害復旧の工事が開始されることとなり、北又林道の尾安谷から越道までの区間が、歩行者を含む全面通行止めとなることが、昨日朝日町役場より通知され、そのことを受けての営業期間短縮となった次第です。

 6月の土砂災害発生後は、仮設の復旧が功を奏して、ここまで人的被害もなくタクシーも北又小屋まで通して頂くことが出来ておりましたが、何分にも、災害の規模が大きかったことにより本格復旧工事に期間を要すること、降雪等により工事の遅れも予想されること、などから早めの工事開始が決定されました。

 10月体育の日の3連休には、例年、北又から登って栂海新道を歩くコースを楽しみにしていらっしゃる登山者や、紅葉を目的の地元登山者も多いのですが、2011年に限っては、本当に申し訳なく心苦しい限りではありますが、北又林道を利用できないことによる登山者の皆様のリスク等などを鑑みての判断になりましたことで、ご理解を賜りたくお願い致します。

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朝日平から、空を眺めて  11.9.1

 突然の営業期間変更により登山者の皆様にご迷惑が掛かりませんよう、近隣の各山小屋さんへの周知徹底などに努める所存ではありますが、もしお知り合いの方で、9月25日以降に朝日小屋利用をお考えの方がいらっしゃいましたら、お知らせ等頂けましたら幸いです。

 2週間早い小屋閉めを決定し、複雑で淋しい気持ちでいっぱいですが、残された期間を精一杯頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。  

台風の影響は、今のところなく…

2011-09-04

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9月2日の朝日平の様子 この日頃から、とにかく雨風が強かった

 台風12号による被害が、全国各地で広がっています。

 まだ収まらない台風余波の中で、甚大な被害を受けられた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 朝日岳周辺も、台風が富山県地方に最も接近したはずの今日お昼過ぎよりも、昨日一昨日の方が、より風雨ともに強く吹き荒れたのですが、夜9時近くなった今こうしている時間帯にも、まだまだ強い風の勢いが収まらずにいます。

 台風による登山道の崩落などの被害についてのお問合せもありますが、まだ全てのルートについての確認は出来ておりません。

 ただ、今日4日には暴風雨の中、北又から木道整備に関連して測量業者さんが入山、また夕方になって栂海新道(白鳥小屋)から大学生2名が入山、どちらのコースにも全く問題はなかったとのこと。

 残る白馬岳・蓮華温泉からのルートについても、近々に確認が出来るはずですので、何か情報が入りましたら、お知らせいたします。

 そんなわけで、9月になって昨日までの3日間は、小屋泊まりもテント泊も、全くなし。
 ただし今日は、業者さんをはじめ登山者の動きもありましたので、私たちものんびりモードは終わり。

 台風の心配もありましたが、影響はそれ程でもなく、私たち朝日小屋メンバー3人にとっては、しばらくぶりの「休養」をしつつ、小屋の中の仕事をしたり、急遽早まった「小屋閉め」に向けての片付け仕事をしたりの3日間となりました。

 明日5日も、まだ台風の影響によるお天気の心配もありそうですが、その後の晴れ間を期待したいものです。

「新人!?」も、頑張っています

2011-09-04

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ピーマンとうす揚げで、「お惣菜」作り  今日の厨房にて

 「新人」のような私も、頑張っています。

 9月2日と3日にかけて、急遽決まった『営業期間の変更』。

 当初予定より2週間も早まった小屋閉めなので、特に「食材」の有効活用を考えつつ、生鮮食品をどうするか、ひろちゃんを中心に厨房作業が進み始めました。

 私も参戦し、今日は「お惣菜作り」に励みました。

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今年は、「社長!」の珍しい姿が続きます  今日夕方の食堂で

 また、3日間はお客さんがいらっしゃらなくて少し楽をしたのですが、今日は測量業者さんが10名上山して来られたので、配膳などもお手伝い。

 昔に戻ったみたいです。「初心」も大切。

 …ナンダカンダ、こうしてあっという間に時間が過ぎていきます。