北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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白馬村・大町市へ

2002-12-05

ジャン・ジャンセン美術館にて   02.12.3

 ジャン・ジャンセン美術館にて   02.12.3

 3日(火)〜4日(水)、所用があって白馬村・大町市方面へ出掛けて来ました。
 その折、用事を済ませた後久し振りに写真家の増村征夫さんにお会いし、案内していただいて穂高町の「ジャン・ジャンセン美術館」を訪ねました。
 今回の同行は、OさんとYさん。
 私は絵画や美術といった分野に全く疎く、もちろん自分から好んで美術館に足を運ぶという事はないのですが、雪を被った北アルプスの麓で落ち葉を踏みしめながら歩く初冬の安曇野には、美術鑑賞が何とも似合いますネ。
 ピカソ、シャガール後のフランス画壇を支えると言われるジャン・ジャンセンだそうですが、少女を描いた「踊る女」の作品たちには私なりに何かしら心惹かれるものがありました。
 常々増村さんに言われている、「ゆかりさん、時には美術館や作品展に足を運ぶのもいいものですよ。背景や構図、光りと影など明暗の対比、それから色使い等など、写真を撮る時の勉強にもなります。それから、ゆったりと音楽を聴いたりするのもいいですね。」という言葉の意味が分かるような気がしてきます。
 夜は、増村さんお気に入りの「ゆいペンション」に宿泊。増村さんが著書『信州花めぐりの旅・とっておきのスポット23』の中で“まるでかくれ家とでも言いたくなるような”と紹介していらっしゃる宿です。
 夕食を頂いてから、オーナーの由比さんを交えてみんなでダーツに興じたり、夏の間に私が撮った写真を見ていただいたり、夜が更けるまでおしゃべりをしたり…。
 岩岳スキー場の麓・どんぐり村にある「ゆいペンション」は、白馬連峰を眺めるミズナラの森の中にありました。オーナーご夫妻の家庭的なおもてなしと静かな雰囲気が、忙しい時の流れを忘れさせてくれるようでした。

「ゆいペンション」のオーナーご夫妻

2002-12-05

増村さんは、お友達と時々いらっしゃるそうです。

 増村さんは、お友達と時々いらっしゃるそうです。

 それから、本を仕上げたり、編集者の方との打ち合わせの時にも。
 増村さんの“ひみつの場所”(!?)

一眼レフカメラで撮った写真

2002-12-05

ゆいペンション    02.12.4

 ゆいペンション    02.12.4

 今シーズン増村さんは、仕事他諸々の事情で朝日小屋に一度もお見えになりませんでした。ですから、シーズン中に私が撮り溜めた写真を見ていただくのは初めてです。
 春に負釣山で撮ったイワウチワの写真は“ぼろぼろ・ボロボロ”に評されてしまい、「もう二度とカメラは持ちたくない」と思ったほどでしたが(笑)、後で聞けばそれも増村さんの深い愛情だったとか(爆笑)。
 今回は、花を撮った写真は「まだまだ」ということでしたが、山や風景を撮った中には「まあまあ」と言っていただけたものもありました。 怖くて(?)ネガのまままだ一枚もプリントしていなかったので、増村さんに選んでいただいたのを中心にして、自分で気に入ったものを引き伸ばしてみようかなと思います。

白馬館本社へも

2002-12-05

白馬館ビルのエレベーターの中に貼ってあったポスター

 白馬館ビルのエレベーターの中に貼ってあったポスター

                      photo by 菊池哲男

 白馬駅前にある、白馬館本社へも初めてご挨拶に行って来ました。
 松沢社長さんはいらっしゃいませんでしたが、西澤部長さんとお会いして来ました。
 白馬山荘の若林支配人他の皆さんは、それぞれすでにスキー場などの「冬の勤務先」で仕事に就いていらっしゃるそうです。                       

「北アルプスゴールデンルート」ミニ・フォーラム in 朝日町

2002-12-09

あさひコミュニティホール アゼリアにて   02.12.7

 あさひコミュニティホール アゼリアにて   02.12.7

 7日(土)、「北アルプスゴールデンルート」のミニ・フォーラムが朝日町のアゼリアで開かれました。
 「北アルプスゴールデンルート」とは、富山商工会議所などが提唱する富山〜糸魚川〜大町・松本〜高山を結ぶ長さ約360†の、まさに北アルプスをぐるりと一周する沿線の呼び名だそうです(…私も、今回初めてその名称を知りました)。
 私も昨年管理人になってから、公私共に、山小屋関係の繋がりやまた他の山を歩くにしても、これまであまり意識していなかった北アルプスに関係する4県との結びつきを強く感じる機会が多くなりましたので、今回は要請があり初めて参加することになりました。
 岐阜・長野・新潟・富山の沿線4県から、観光ボランティアやまちづくり団体などの関係者約60名以上が参加し、それぞれの地域の特徴や活動内容を報告したり、また今後ルート沿いの特産品や食文化、祭りなどの伝統文化や温泉などの魅力ある観光資源をお互いに理解し、同ルートのPRへ連携を強めていくことなどを話し合いました。
 6つのグループに分かれて意見交換をしたのですが、私のテーブルには新潟県から「越後いといがわ塩の道を歩く会」や糸魚川の民話を発掘し語り継いでいるグループの皆さん、岐阜県からは古川町などでまちづくりのNPOを立ち上げ奮闘する「木の国ふるさとづくりの会」の皆さん、富山市の観光ボランティアで頑張っていらっしゃる方、魚津の蜃気楼研究会の会長さん、そして地元朝日町からガイドグループの皆さん等など、元気いっぱいの面々が勢揃い。
 朝日小屋は「観光」の中では山小屋という特殊な条件の下にありますが、北アルプスの最北端で、アルプスと日本海を繋ぐ特別の意味合いを持つ山小屋ですから、これからもいろいろと考えていきたい課題もあり、皆さんとの交流は大変有意義なものがありました。
 また、人と人との交流を大切にし、地方の文化と同時にその土地の温かい人情をぜひ伝えたいと奮闘していらっしゃる皆さんの熱意と、「自分が住む土地を知り、何より自分が愉しんで他人をもてなしている」とおっしゃる皆さんのパワーに、今回は私も元気をもらって来ました。

来シーズンのご予約が…

2002-12-09

朝日小屋(右)と前朝日岳  山頂までの登山道から   2002.9

 朝日小屋(右)と前朝日岳  山頂までの登山道から   2002.9

 2002年シーズンの“ご予約第1号”は、今年の1月にありました。それでも「まだシーズンまで半年以上あるのに、かなり早いなあ」と思っていましたが、2003年・来シーズンのご予約第1号が今日、高知県から届きました。
 …来シーズンの事はそろそろ考え始めている私ですが、う〜ん、まだ早過ぎるような、早速来年の予約帳を作らなくっちゃ!!(笑)。でも、やっぱり有り難いことですね。
 そういえば、今年は九州と四国からのお客様が結構おいでになったように記憶しています。さすがに北アルプスは遠いので、「一生にそう何度も来れないわ、憧れの北アルプスヨ!」と、皆さん楽しみにしていらっしゃるご様子でした。
 今年の反省をしつつ、ボチボチ来年に向けての「秘策(!?)」を考え始めている私です。