北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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忘年会…阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さんたちと

2002-12-24

阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さん  

 阿曾原温泉小屋の佐々木 泉さん  

  抱いているのは、阿曾原の番頭さん“大仏さん”(中山さん)の長男

 22日には、阿曾原温泉小屋の泉さんに誘われて、宇奈月の阿曾原温泉小屋「独身寮」での忘年会に行って来ました。
 新米管理人の私は、同じ山荘組合に所属している泉さんにはいつもいろいろ心配してもらったり声を掛けてもらっていますが、「お〜い、身内ばっかりでワヤワヤやけど、良かったら来んかい!?」と誘ってもらいました。
 今回は泉さんとステキな奥様、祖母谷温泉の峰村さんところの若夫婦、阿曾原温泉の番頭さん・大仏さんのご夫婦、それからアルバイトや居候のみんな等など、泉さんとその仲間が子ども達も含めて20名ほど集まりました。
 とびきりのご馳走は「キジ鍋」「地元で獲れた油の乗った寒ブリ」、他にもみんなが持ち寄ったご馳走がいっぱい、そして各地の地酒も。奥様のお料理も最高、本当に美味しかったです!!
 初めてお会いした皆さんもいらっしゃいましたが、とにかく山の世界は狭いので、話しているといろいろ繋がりがあって楽しい会話も弾みます。泉さんの気さくで面倒見の良い人柄のせいでしょう、若い人から年配の方まで、いつもいろいろな方が泉さんを慕って集まってきていらっしゃるようです。
 ご存知の通り、元富山県警山岳警備隊の隊員だった泉さん、話していると、心から山を愛し、自然の素晴らしさとともにその厳しさを知り、何より登山者の皆さんの事を真剣に考えていらっしゃるのが良くわかります。山に向かうその姿勢は、新米の私にいつも勇気と力を与えてくれます。
 これからもいろいろ教えて下さい。よろしくお願いします!!

2002年、本当に有り難うございました!!

2002-12-31

日本海に沈む夕陽  朝日小屋前から   02.7.28   

 日本海に沈む夕陽  朝日小屋前から   02.7.28   

 2002年も残すところ、あと数時間となりました。
 皆さんの一年はどんな年でしたか??
 …ステキなことはありましたか?
 …どこの山へ登って、どんな楽しい山行がありましたか?
 
 今年の私は、山・やま・YAMA…と言ってしまってはかなり大袈裟ですが(笑)、それでも「管理人2年目」は、シーズン中はもちろんのことシーズンオフも、1年目以上に毎日毎日が山と関った生活でした。
 楽しかったことはもちろん沢山ありました。
 数え切れないくらいの嬉しさもありました。
 寂しい思いや哀しい気持ちの時もありました。
 辛い思いもそれなりに。
 
 今年の反省は様々いろいろありますが(笑)。
 
 「どうだった?」と、周りの皆さんが心配してくれた今シーズンの賑わいですが、お陰さまで、繁忙期1ヶ月間の天候に恵まれたこともあって宿泊者数は2001年よりも少し伸びて、ここ数年の中でも多いほうでした。
 雑誌やテレビで紹介されて少しぐらい注目されたとしても、立山などのコースと違って、天候が悪ければお客様はおいでになりません。特に朝日小屋のような北アルプスの最北端の山ともなればアプローチが長い為、数日間安定した天候が望めないとすぐにキャンセルの連絡が入ります。
 今シーズンは7月上旬に早くも台風が接近し、「もしかして今年は台風の当たり年?」と心配しましたが、それほど影響が出るようなことはなかったようで、全般的に安定したお天気が小屋の営業には幸いしたと思います。
 
 事故・遭難は7月中旬から月末にかけて立て続けに数件あり、一時「件数で剣・立山方面と並んでいるらしい(?)」という事態もありました(山域の規模そのものが全く違うので、朝日岳での頻度が高かった事がわかる)。
 その多くが木道での転倒・骨折事故で、また炎天下での行動による熱中症と軽い高山病もありました。しかし不幸中の幸いというか、死亡事故はゼロでした。
 第一報を受けてすぐさま救助隊員の哲也や他のアルバイトのみんなが出動したり、私が無線に張り付き関係機関への連絡に追われたり、最盛期の小屋もかなりバタバタしましたが、運良くガスの晴れ間に間一髪ヘリコプターで救助し負傷者を素早く病院へ搬送できたケースや自力下山がほとんどでした。

 管理人生活も2年目になり、果たして続けることが出来るか内心「大丈夫かなぁ」と心配していた『管理人日記』も、たくさんの皆さんの励ましを頂きながら書き続けることが出来ました。
 そして今日、「管理人日記」のアクセス数が130,000件を越えました。本当に有り難うございます。
 シーズン中も、朝日岳登山を計画する中でこのホームページを見つけ、山行当日の出発間際までアクセスを続けてくださった皆さん。また下山後には、ご自分の山行と重ねてホームページを見ながら朝日岳を思い出してくださった皆さん。
 今シーズンは毎日のように受付で、「ホームページを楽しみにしていますヨ!」と声を掛けていただき、そんな皆さんからの応援があったからこそ続けられたのだと思います。
 
 一緒にシーズンを乗り切ってくれたアルバイトや週末従業員のみんな、
 草刈りや登山道整備など“縁の下の力持ち”として支えてくださった「大蓮華山保勝会」の皆さん、
 県警山岳警備隊や救助隊、朝日町役場など、関係各方面の皆さん、
 頼りない管理人を、それぞれの立場でいろいろと心配してくれた皆さん、
 そして何より、朝日小屋に来てくださった大勢のお客様、

 …本当に、皆様のお陰さまです。有り難うございました。
 …来年も頑張りますので、応援をよろしくお願いいたします。
 …どうぞ迎える2003年が、ステキな年になりますように。

来年も、もっと山へ行きた〜い!!

2002-12-31

朝日岳、山頂への道   02.6.17

 朝日岳、山頂への道   02.6.17

 管理人1年目の昨年、何やら『山』に目覚めた私。
 どうしたわけか(ン?)山へ行きたくて行きたくて(笑)、2年目の今年は春からあっちの山・こっちの山をかなりウロウロしました。
 
 1月には、救助隊の訓練に付いて雪の南保富士へ行きました。まさか自分が雪のある山へ登ろうとは…。
 3月初めには負釣山へ。残念ながら頂上直下での撤退はありましたが、初春の陽射しがこんなにも気持ちいいとは思いませんでした。
 3月末には白鳥山へ。みんなでワイワイ白鳥小屋で食べたご馳走とともに、春山の魅力に魅せられてしまいました。
 4月中旬に登った初雪山。雪面の急斜面を登り少しのヤブこぎも経験して、山の厳しさにも少し触れました。朝日岳を間近かに見て感激し、早く小屋へ行きたいと強く思いました。
 4月下旬には、犬ヶ岳・栂海山荘の小屋開けに参加。足を延ばして黒岩平まで行き、このまま朝日小屋まで行ってみたいと、本当に思いました。
 5月の連休に、室堂山荘の妹の所でお手伝い。その時に剱御前小屋(泊)まで行って来ました。朝焼けに染まる剱岳の勇姿に言葉もありませんでした。
 
 6月16日、小屋開け。「帰って来たんだ…」それからは夢中で過ごした4ヶ月でした。
 
 9月上旬。少しヒマになった朝日小屋、休暇を取り大日岳へ登って来ました(泊)。朝日岳を下りた翌日の山行で少し疲れもありましたが、ランプの燈る大日小屋でのひと時が心に残ります。
 大日岳から下山した翌日に蓮華温泉(泊)から入山、山麓道を通って雪倉岳(避難小屋泊)〜朝日小屋に戻って来ました。静かな山歩きでした。
 9月下旬。朝日小屋から雪倉岳を越えて白馬岳(泊)までを往復。苦手だと思っていた“登り”に対して、そして自分自身の山に対する見方や捉え方にも少し変化があったように思います。
 
 10月16日、小屋閉め。何だかとっても淋しくて…。

 10月下旬、薬師岳・太郎平小屋まで。雪もちらつきました。そして晴れ上がった青空の中に浮かぶ冠雪の北アルプスの山々。初冬の山の厳しさ、そして素晴らしさ。
 10月末。初めて行った上高地。そして膝から腰上まで積もった雪の中を、生まれて初めてのラッセルをして辿り着いた徳本峠小屋。青空にすっくと聳える穂高連峰・常念山脈、「登ってみたいなぁ」と思ったから不思議…。
 11月下旬、今年最後の山は負釣山でした。7合目から見た朝日岳、そして朝日小屋の屋根が見えてまたまた感激。「早く来年の小屋開けにならないかなぁ」そう思いました。

 来年も、もっともっと『山』へ登りたいと思います。

2003年、希望の年に!!

2003-01-04

朝日岳から、2003年の夜明け   03.1.1

 朝日岳から、2003年の夜明け   03.1.1

 明けましておめでとうございます。
 皆様、健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 本年も朝日岳・朝日小屋を、どうぞよろしくお願いいたします。

 朝日小屋は今年も6月中旬に小屋開け、そして6月下旬の山開きからシーズンの幕開けとなり、10月中旬の小屋閉めまでの約4ヶ月間の営業となる予定です。
 
 今年の抱負は、もちろん(!)いろいろあります。
 
 やはり多くのお客様をお迎えして、出来れば営業的に安定したシーズンにしたいです(微笑)。
 『中高年登山』はすでにブームというよりも大きな流れとして確立した観がありますが、その中でも最近の登山者の皆さんの傾向として、「有名な山はもう登ってしまったので、今度はあまり他の人達が行かないような山へ」「念願だった花の山で、静かな山歩きを楽しみたい」「アルプスと日本海を繋ぐ、記念の山歩き」等などの考えが見られるように思います。
 そういう意味で、昨年あたりは朝日岳が少し注目されたのではないかと思っていますが、何しろ入山から下山までのアプローチが長くキツイ山なので、爆発的なブームがやって来ることはないと思いますが、いつも思うように、『高嶺に咲く花たちを、そして朝日岳を、可愛がってくださる皆さんにこそ、ゆっくりと訪れてほしい』と願わずにはいられません。
 朝日小屋の『平日』は、とても空いていますょぉ。
 特に、9月・10月の平日は「お客さんが来ないかなぁ。。」と外ばかり見ているくらいですから(笑)、そんな時はゆっくり静かな山小屋の夜を満喫できるのですが(微笑)…お待ちしています!
 
 また、遭難や事故が起きませんように。
 昨年は、このホームページの掲示板の中でも、蓮華温泉・五輪尾根の木道についての論争がいろいろありました。朝日小屋の管理人としても、その件については関係各官庁・各方面に現状の問題点を報告し改善を求めて話をしている次第です。実際には昨年・一昨年と木道の改修が進んでいますが、一朝一夕の解決は望めないので登山者の皆さんにも細心の注意を払っていただきたいと思います。
 また中高年のパーティーの場合、“歩行時間”を含めた「全行程の行動時間」をガイドブック記載のそれよりかなり多めに取る、「早発ち、早着き」の鉄則を守ることが山行全体の余裕に繋がる、等などの原則を必ず守ってほしいと思います。
 パーティーの力量や技術・体力に見合った計画を立て、慎重に行動されるよう、山小屋からもくれぐれもお願いします。

 管理人も、今年で3シーズン目を迎えます。
 まだまだ「新米管理人」「頼りない管理人」ではありますが、でも新鮮な気持ちを忘れずに、しかし少しは管理人らしくどっしり構えたい(!?)、そして、人間的にも大きくなりた〜い!!
 『登山者の皆さんに喜んでもらえる朝日小屋』を目指す気持ちに変わりはありません。 
 自分が山を歩くようになって、いくつかの山小屋に泊まってみて、以前よりその想いは強くなっています。山歩きは何と言っても肉体的・精神的にハードですから、辿り着いた山小屋でのもてなしがどうあるか、一度きりかもしれない「出会い」を大切にしたいと思います。
 その為には昨年の反省の上に、ハード、ソフトの両面からなお一層頑張らなくてはと思っています。私なりの“今年の秘策”もまだまだ検討中(!)
 キーワードは…『強く、そして優しく、しっかり受け止める』

 このホームページも、「管理人日記」を中心に、『書き続けること』を課題にしたいと思います。
 「大変でしょう…」とよく言われますが、私にとってこの日記を書くことは、心の整理と安定に繋がっていますから、皆さんが思ってくださるほど苦痛になってはいないんですヨ。
 それよりも「いつも見ています!」のひと言が、どれだけ励みになっているか。だから、今年も“徒然に”書き続けていこうと思っています。

 小屋に入るのはわずか4ヶ月だけのシーズンですが、小屋開けの準備、小屋閉め後の後始末、税金対応や書類関連の整理、諸々の会合への出席、そして「仕事・息抜き・元気の素」を兼ねた自分自身の山歩き…そんなことをしていると、一年間が本当にあっという間に過ぎて行きます。
 今年も天候が安定し、皆さんがステキな山行をされますように。
 皆さんとの出会いを、朝日小屋でお待ちしています!!

あれもしたい、これもしたい…

2003-01-04

元旦の山々   03.1.1

 元旦の山々   03.1.1

 山を歩きた〜い!!…出来れば、春の山から始まって、冬になっても自分の力量に合わせて何処かの山へ。その為にはやっぱり「トレーニング」か。
  
 昨シーズン、初めて朝日岳で一眼レフカメラを使ってみました。写真らしい写真になっているのはホンの数枚でしたが、焦らずに、でもしっかりと、“私の想い”を写してみたいと思います。

 「チームワーク」を土台に、楽しく山小屋生活を送りた〜い!…もちろんその為には、管理人がシッカリしなくては!!

 花の名前や木の名前覚えたり、自然をもっと観察して勉強したいなぁ。

 今年の“秘策”…まだまだ秘密ですが(笑)、小屋のレイアウトやサービスなど、いろいろ思案中!!

 沢山の皆さんとの『出会い』を大切に。
 細やかな心遣いが出来るように。人間的に大きくなって…。

 亡父の『追悼集』の完成…これが、今年一番の課題となりそうです。

茜ちゃん、20歳(はたち)の誕生日とその後の彼女

2003-01-07

2002年10月12日 茜ちゃん・20歳の誕生日は朝日小屋で

 2002年10月12日 茜ちゃん・20歳の誕生日は朝日小屋で

   左・ケーキを作ってくれた孝太   右・主役の茜ちゃん

 (3ヶ月前の話で、恐縮ですが)
 (掲示板もご覧ください)

 昨年10月12日、小屋閉めを間近かに控えみんなが集まって来ていた朝日小屋で、茜ちゃんの誕生パーティーが開かれました。それも、記念すべき20歳のお誕生日です。何人もいたアルバイトの中で、小屋の営業期間中にちょうど誕生日を迎えて、みんなでお祝いができたのは昨年は彼女だけ。
 当日は、孝太が美味しい美味しいケーキを2種類も手作りしてくれたんですヨ。それも2日も前から準備をして…。手間ひまかけた愛情・友情たっぷりのケーキは、みんなに大好評でした!!
 茜ちゃんが小屋閉めに登って来るというので誕生会を計画したのですが、主役が当日の朝になって具合が悪くなってしまい、一日延ばそうかという電話がかかって来ました。しかし孝太がケーキを準備してくれたと話すと、茜ちゃんは「。。。。。。」
 そして意を決した彼女は、昼過ぎから登り始めました。同行のIさんと一緒に夜7時過ぎ、みんなが待つ小屋に辿り着いた時の彼女、その晴れやかな顔、爽やかな笑顔は本当にステキでした。
 (最初は自分の意思とは別な所で話が進んで)ひょんなことから、思いがけず昨年の朝日小屋アルバイトに参加した茜ちゃん。「あかね色」に輝く空を見て感激した話も、この日記に書きました(2002.7.24付け)。
 そしてナント…!!
 彼女は、昨年末から新年にかけての「正月登山」に福島県の吾妻山へ行って来たそうです。もうこれには、御両親もビックリされたそうですが、私だって本当に驚きました!!だって朝日小屋に来た時の彼女は、「山女」どころか…!?。
 その茜ちゃんが、年末年始の冬山へ登るなんて…。
 先を越されてしまった(笑)私は、驚き感心すると同時に、『人は変わる!』と思いました。彼女はそのとても素直な心根と、いつもひた向きで前向きな姿勢で、自分の意志をもって変わろうとし、冬山への挑戦を実際の行動に移しました。本当に頭が下がりましたネ…。
 この先、茜ちゃんがホンモノの「山女」に変身するかどうかは分かりませんが(笑)、彼女が「自己の確立」を目指し、自分が求める「本当に大切なもの」を追い続ける姿勢は、きっとこれからも変わらないのではないかと思います。

 そんな若いエネルギーを今年も分けてもらいながら、私も頑張ります!!

 山小屋で若いアルバイトのみんなと接することは、私にとっての『宝もの』として、これからも大切にしていきたいと思います。

何なんでしょうね、山小屋生活の魅力

2003-01-07

とびっきりの笑顔   2002.10.12

 とびっきりの笑顔   2002.10.12

 山小屋のアルバイトは、正直言ってかなりキツイと思います。
 楽しいことは、もちろん山ほどあります。宝物のような「人との出会い」もあります。自然の魅力に思う存分触れる機会もあります。ゆったりした時間も時には。
 でもそれ以上に、大変なこともたくさんあります。精神的にも肉体的にもかなりハードです。“求められるモノ”も結構レベルが高く、様々です。下界での“マニュアル通り”のアルバイトの方が楽な場合もあるかな…。
 それでも、アルバイトに来てくれるみんなは、シーズンが終わりさわやかな涙ととびきりの笑顔を残して別れて行きます。
 若い子たちの山小屋生活、「ハマッてしまう」魅力は何なんでしょうか、ねぇ…。

今年の初登山(?)は、城山〈上ノ山〉へ

2003-01-09

だあれもいない    03.1.8    photo by  自動シャッター

 だあれもいない    03.1.8    photo by 自動シャッター

 双子の受験生を抱えナンダカンダと雑用に追われ、“今年こそ”と思ったお正月登山もままならず、いろいろ送られてくる皆さんからの年末年始の山行情報に羨ましさと淋しさを感じていた年明け。ううう。。。
 昨日の午前中は、溜まっていたメールへの返事を書くなど、おとなしくパソコンに向かっていた私でした。午後からもデスクワークかぁと思っていましたが、あまりにお天気が良くて穏やかな陽差しに「もう、こんなことばかりしていられない!」(笑)と、いざ出発。
 午後から、それも独りで行ける山なんてそうそうありませんから、城山(上ノ山)へ行くことにしました。標高わずか200m少し、初登山と言えるかどうかわかりませんが(笑)。
 登山口の鹿島神社での雪は約10cm程でしたが、植林された杉林を抜けて上ノ山園地に近づくと雪の深さも30cm、多い所では膝までありました。海岸沿いにある山なので、誰にも踏まれていない雪は湿ってとても重く、それなりに足のトレーニングには最適だったように思います。
 静かな山でしたが、下枝が刈られすっくと伸びた杉の先端からは積もった雪が時折「バサーッ」「シャーッ」と音を立てて滑り落ちてきました。そして誰も歩いていないと思った雪道を外れて、ちょろちょろと身軽そうな足跡が…。
 ひっそりと静まり返り、しかし陽光を浴びた一面の雪がキラキラと輝く園地では、持って行った紅茶を飲みチョコレートをひと口。往復でも2時間足らず、ちょっとしたお散歩でしたが、雪道を登ってうっすらと汗をかき開放感を満喫し、ホンのささやかな幸せを感じて、もう充分に満足!!
 ちょっと物足りなさも残しつつ、でも思い切って行って本当に良かった…。