奥の、山小屋です!
2013-08-01
朝日小屋は、北アルプス最北に位置する、奥の山小屋です。
どこから来ても、長い遠い山小屋です。
実は今シーズンになって、2件ほど、ご予約をお断りしたケースがあります。
(もちろん、通常滅多なことでは、宿泊のお断りはいたしませんが)
今日、そのうちの1本のお電話が掛かってきました。
「3日だけど、白馬大池山荘から行くんだけど、もしかしたら到着が夜6時くらいになると思うんだけど、よろしく」みたいな(!?)
申し訳ありませんが、お断りさせて頂きました。
いろいろと事情はおありなのかもしれませんが、お電話のお話と内容から、他のお客様のご迷惑になるかもしれないということもあり、また遭難防止対策上も「承知しました」と判断できるようなことではありませんでしたので、宿泊のご予約はお断りさせて頂きました。
白馬大池山荘から朝日小屋へおいでになるお客様も、大勢いらっしゃいます。
最近の中高年の皆さんなら、10時間以上はかかるのではないでしょうか。
しかしどなたも、それなりに早出をされて、しっかりと歩いて来ておられます。
北アルプス最北端に位置する朝日岳は、懐の深い山です。
そして夏山であれば、しっかり歩ける力さえあれば、どなたにでもお越し頂ける山だと思います。
しかし、いついかなる時も、しっかりと準備を整えて、山に入って頂きたい事だと考えます。
『早出、早着き』は、山の大原則です。
朝日小屋への到着は、余裕を持って午後3時頃までに。
遅くとも、4時頃までには小屋に入って、翌日の行動に備えて心身を休ませましょう。
足が遅いから、もっとお花の写真を撮りたいから…
時間が掛かることが予想される方は、その日の出発を早い時間に設定し、余裕のある行動を心掛けてください。
皆さん、歩く時間はあまり変わらなくても、休み時間の取り方などで大きく差が出てくることもあります。
あまり休みすぎないように、「テンポよく」歩かれてはどうでしょう。
装備だけでなく、時間にも心にも余裕を持ち、山を安全に、そして楽しんで歩いてくださいますよう、重ねてお願いいたします。
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