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「どの花が好きですか?」
2004-09-28
ハクサンフウロ 04.8.22
昨日みっけちゃんに、「ゆかりさんは、どの花が一番好きですか??」と聞かれました。
「う〜ん。。。」返答に困ってしまいました。
好きな花はたくさんあります。
あの花も、この花も好きですねぇ。
この写真のハクサンフウロも、好きな花です。
花びらの感じといい、細い茎といい、かなり「か弱そう」に見えるのですが、意外に、風に吹かれても雨に叩かれても、頑張って咲いています。
雨に濡れて露を付けた姿もしっとりと素敵ですが、明るい日差しの中で見掛ける様子もいきいきと輝いています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040928b.html
台風の夜
2004-09-29
ストーブの灯
台風21号が直撃するらしい。
今シーズンは、本当に台風が多い。もう何個目だろう。
何しろ山の上の台風は、想像以上だ。
台風のその度に、いろいろ外回りを点検し、何でも飛ばされないようにする作業をするが、今年は異常だ。
この前の16号も18号の時もひどかった。
幸い、合掌造りで出来ている頑丈な朝日小屋は大丈夫だったが、それでも小屋全体が信じられないくらい、揺れる。
今日のお客様は、ゼロ。
今年は6月に小屋開けしてから、直後に始めた厨房のレイアウト変更、7月上旬の小屋の改修やら補修、そして8月末から約1ヶ月続いた登山道整備、9月初めからの厨房をはじめとする小屋内の改修と補修の工事。
いろいろと、お客様以外の人の出入りも多かった今シーズン。
今の時刻、午後10時少し前。
今日は、本当に何十日ぶりに、アルバイトと私だけの静かな夜。
風の音と、小屋が軋む音だけ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040929a.html
注意していても…
2004-09-29
転がってしまった、空のドラム缶 04.9.1
この写真は、8月末に襲った台風16号の直後のものです。
空のドラム缶などは、注意して飛ばないようにしてあったのですが、朝になって気付くと、それぞれが散乱してしまっていました。
小屋の向かい側にあったこのドラム缶たちは、さすがに「バンザイの丘」は超えられなかったようでしたが、木道付近にまで飛ばされていました。
回収が、またまた大変でした。
自然の力は、偉大です。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040929b.html
白馬岳へ
2004-09-30
雪倉岳にて 8月
8月下旬、白馬岳へ行って来ました。
ちょっと、「お隣さん」まで…。
実は、「プチ家出」でした。
あの頃の私は、いろいろあって、正直言って、毎日笑顔でお客様をお迎えするのが辛い日々でした。
お客様から、「いつもHPを見ています」とか「この頃日記をお休みしていらっしゃいますね」と声を掛けられるのさえ、聞き流したくなるような心境にありました。
ご予約のキャンセルがあると、「もしかしたら、あの掲示板のことが影響しているのでは」などと考えてしまったり。
またこんなことを書くと、「プロらしくない」と言われてしまいそうですが。。。
本当に、自分をどうしたら平常な姿に保てるか、何をどう整理してよいのかにも迷い、壊れてしまいそうで…悩む日々でした。
少し頭を冷やそうと思ったのも事実ですし、もしかしたら現実から逃げたかったのかもしれません。
小屋開けしてから忙しくてろくに山道を歩いていなかったので、無性に山を歩きたくなったのも本当です。
ちょうど、白馬から長野県遭対協の方がみえて、「それだったら一緒に行きませんか!?」と誘われて。
何をどう整理できたかということではありませんでしたが、少しづつ自分の気持ちを立て直していこうと思いました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040930a.html
笑顔
2004-09-30
冷池山荘前にて 04.9.16 photo by kensuke
やっと、皆さんの前に笑顔をお見せできるかな、と思ってこの写真を載せることにしました。
撮影は、立山天狗平山荘の佐伯賢輔さんです。
今月の15〜16日の1泊2日で、北アルプス山小屋組合の研修登山がありました。
今年は長野県北部の組合が担当で、柏原新道を登って種池山荘で昼食、冷池山荘で宿泊というコースで実施されました。
行こうか行くまいか、前日までずい分迷いました。
自分の小屋の事情もあって、私が小屋を空けるわけにはいかないとも思いました。
でも、もうそろそろいろいろなことに整理も踏ん切りも付けなくては…と考えていたので、きっかけにしたいと思いました。
“週末従業員”の美枝ママが、留守の間のお手伝いを快く引き受けて下さったので、無理を承知でお願いすることにしました。
身体も心もかなり参っていたので、前日14日の午後から下山して、1泊2日での登山、そして翌17日朝には北又から入山、というスケジュールも心配でしたが、無事に自分の小屋へ帰って来ました。
柏原新道を登って、快晴の中を爺ヶ岳へ。新築なった冷池山荘での、他の山小屋の皆さんとの交流や勉強会。
翌日は、体力が心配だったので、残念ながら鹿島槍ヶ岳へは登りませんでしたが、赤岩尾根を下山。
『なんで、山へ登るんだろう』
…ずっとそう思いながら歩きました。
秋の澄みきった青空に浮かぶ、立山や剱岳の山並みや後立山の峰々が、私に、不思議な力を与えてくれたように感じました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040930b.html
お願い
2004-09-30
モミジカラマツ
約2ヶ月間のお休みの後、気持ちも新たにこの日記を書き始めてから1週間が経ちました。
本来ならば、楽しい内容のものを書く前に、この間の諸々を整理し、あるいは自分の考えや方向性を皆さんにご報告したりするのが先なのかもしれませんが、そういうことを、もう少し待っていただけませんでしょうか。
今シーズンも残り少なくなってきましたので、なるべく毎日のように日記を書きたいと思っています。
でも、正直言って、まだ本来のペースは戻ってきません。
考えることも、たくさんあります。
一度、文字にしてしまうと…というプレッシャーもあるのかもしれません。
いずれにしても、今回の一連の件について、あるいは朝日小屋のHPについて、掲示板について、日記について…その他諸々については、この後、私自身の気持ちにもう少し整理が付いて、書ける時が来るまで、今しばらく待って頂きたく、お願い致します。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040930c.html
約ひと月にわたった作業が終了!!
2004-10-01
台風一過の秋晴れの下、作業が進む
台風一過の今日、雲ひとつない秋晴れの下で、ヘリコプターによる関連物資の荷下げ作業が行われました。
これで、8月末から約ひと月間続いていた「平成16年度登山道整備事業」と、9月上旬の「今年度の朝日小屋改修及び補修作業」が完了しました。
関係官庁はじめ工事関係者の皆さんのお陰と、また大蓮華山保勝会のお力添えをもって、全ての作業が滞りなく終了したことに感謝申し上げます。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041001a.html
紅葉の様子
2004-10-01
水平道を眺める 奥には雪倉岳
山の上では、今年は例年になく暖かな秋が続いています。
一昨日、白馬山荘の若林支配人から連絡がありましたが、白馬岳でも、いつもなら水道管が凍る時期であるのに、今シーズンはまだそこまで寒い日がやって来ていないということでした。
台風で大荒れだった一昨日と昨日。
今朝方、寒さで目が覚めました。もしかしたら、この秋初めてのことかもしれません。
今日は朝から快晴。でも、風の冷たさが先日までとは違うようです。
周りに目をやると、赤や黄色の色が、つい台風前の頃より鮮やかになっていることに気付きました。
紅葉も、まだもう少しとも思いますが、これもこの後のお天気と気温次第です。
ただ、今日の山の様子を眺めていると、「紅葉の良し悪し」を、本当に色の鮮やかさだけで口にするのは、もったいないように思いました。
色付き始めた樹々が、辺りの常緑樹と描くコントラスト、あるいは淡く染まりかけたそれぞれの様子などなど…、その時々にいろいろな自然の姿を、ありのままに感じられたらいいなぁと思いながら、ずっと飽きることなく水平道から雪倉岳にかけての様子を眺めていました。
それにしても…
まさかまさか、このまま「初氷」も「初雪」も見ないまま、13日の下山日を迎えるのかしら…
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/10/d20041001b.html