前の記事
次の記事
夢を見ました…
2004-07-10
テガタチドリ 小屋の後ろで
今朝方早く、夢を見ました。
亡くなった父の夢でした。
「新潟へ行って、肺の手術をしてきたんだ」と。
「山へ行きたいなぁ、山へ戻りたいなぁ」と言っていました。
亡くなってから、もう四年。
今まで、こんな夢を見たことはありません。初めてでした。
管理人も四年目を迎え、小屋の中特に受付付近や厨房の中を改装して、少しづつ少しづつ「父の匂い」が薄らいで来つつあるのかなぁ、なんてことを思い始めていたからでしょうか。
父を偲ぶ本がこの秋に出来上がる予定で、今その打ち合わせやら校正やらに掛かっているからでしょうか。
28年間も、ずっと朝日小屋の管理人として小屋を守り、この山を愛してきた父。
どんな想いで、遠い空の上から私のすることを見ていてくれているのでしょうか。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/07/d20040710a.html
朝日小屋ホームページの「掲示板」について
2004-09-23
朝日岳山頂
この度、本日04年9月23日をもちまして、朝日小屋ホームページの「掲示板」を取り止めることに致しました。
01年2月のホームページ開設以来、この「管理人日記」共々皆様に大変可愛がって頂いておりました「掲示板」ですが、諸般の事情により、どうしても続けていくことが困難な状況と判断した次第です。
登山者の皆様の情報交換の場として、また朝日岳や朝日小屋を愛してくださる皆様方の交流の場として、幾分かでもお役に立ち、また軌道に乗ってきた矢先の突然の取り止めは何とも心苦しい限りですが、諸々を考えた時、現時点では「掲示板」は取り止めざるを得ないと思いました。
本日まで「掲示板の中止」を決断できなかったことにより、関係する方面の皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたこと、申し訳なく思い、深くお詫び申し上げます。
今後とも、今までと相変わりなく、朝日岳と朝日小屋をよろしくお願い致します。
長い間、本当に有難うございました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040923a.html
想い
2004-09-23
今日の朝日小屋
北アルプスの、ある山小屋のパンフレットに、こんな文章が載っていました。
『 人は額に汗して、頂に立つと心豊かになります。
北アルプスの厳しい環境の中で毎年忘れずに可憐な花をつける高山植物や、ヒナを必 死に見守る雷鳥の澄んだ目を見ていると心優しくなります。
秋の燃え上がる紅葉の中では、人は人生を振り返ります。 』
私自身も、これからもそんな山歩きをしたいと思っています。
そして、朝日岳と朝日小屋を愛してくださる皆様の、少しでもお役に立てたらという想いを忘れずに、朝日小屋の管理人を続けていきたいと思っています。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040923b.html
長い間、おやすみしました。。。
2004-09-24
深まりゆく秋を感じて ゴゼンタチバナの赤い実
約2ヶ月の間、「日記」をお休みさせていただきました。
ご迷惑やらご心配やら…、本当に申し訳ありませんでした。
私の中で、まだまだいろいろな想いは渦巻いています。
でも、やっと、またこの「日記」を書き始めようという踏ん切りがつきました。
ぼちぼち、やります。
これからも、応援してください。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040924a.html
久々に…
2004-09-26
鮮やかに色づいた、ネバリノギラン
出来れば休まずに書き続けようと思った日記。
でも、さっそく昨夜はキャンセルとなってしまいました。
飛び石連休最中の土曜日、さぞかし朝日小屋は忙しく、ゆかりは日記も書けずにバタバタしているだろうと、下界の皆さんは気遣って下さっていたことでしょう。
でもでも。。。
昨夜のお泊りは、3名様。それもお二人は地元の山の会の方だったので、「純粋な」お客様はお一人だけ。
この時季の朝日小屋は、例年「こんな感じ」です。
その代わりと言ってはナンですが、週末を利用して遊びに来てくれた関係者の皆さんと、早々と夕餉の食卓に着きました。
元々アルコールにはめっきり弱い私。シーズン中は、なかなか酔いが廻るまで飲めないお酒ですが、昨日は「調子に乗って」甘い缶チューハイを1本以上も空けてしまいました。あらあら…。
椅子に腰掛けていられなくなってしまった私。夕方6時半過ぎから、朝までぐっすり寝てしまいました。(苦笑)
昨日までは、登山道整備の人夫さん達が何人かいらっしゃって、食事の用意その他に連日ドタバタしていましたが、どうにかそれもひと段落。
8月末から約ひと月、気の抜けない、忙しい毎日でした。
昨日は、いつもお世話になっているSさんご夫妻、今年6回目の朝日小屋となった新潟のWさん、そして長野屋さんのブランデーケーキをお土産にふらりと来てくれた“お酢さん”などと、わいわいと、シーズン終盤の賑やかな週末を過ごしました。
朝日小屋では、10月13日の小屋閉め・下山に向けて、早くもシーツの洗濯など、少しづつ準備が始まりました。
残り、約20日程。
頑張ります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040926a.html
雲上にて
2004-09-27
夕方、久しぶりに広がった見事な雲海
今日の夕方は、久しぶりに雲海が広がり、ほんのり夕焼け色にも染まりました。
何度となく台風にも見舞われ、全般的にお天気の良くなかった今年の夏山。
きれいな茜色の夕焼けにも、なかなか恵まれなかった夏のシーズンでした。
でも、久しぶりに見た白く輝く雲をずっと眺めて、深まりゆく秋の気配の中で、私の気持ちも少しづつ少しづつ、落ち着きを取り戻しつつあります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040927a.html
暖かい日が続いています…
2004-09-27
雲も山も…夕照に輝く雪倉岳
曇っていたり、雨が降ったり、ガスだったり…そんなお天気があまり良くない日が多い割には、気温の高い毎日が続いています。
昨年のちょうど今頃の日記には、気温が2〜3℃ほどまで下がって、初氷やつららの様子が載せられているのですが…。
しかし今年の秋は、ここ数日、朝でも10℃以上の日が続いていて、着ている毛布が暑苦しく感じられるくらいです。
日中の気温は、標高2,150mの朝日小屋周辺で、11〜14℃ほど。
気になる紅葉の様子ですが、さすがにもう少しぐっと寒くなってくれないと。。。
9月末には、初雪の便りが聞こえてきてもおかしくないはずなのですが、さて今後はどうなるでしょうか。
台風21号の行方も気になります。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040927b.html
今年も、若い力に支えられて
2004-09-28
顔以上もある大きなスイカに、みんなご満悦!!
上の写真は、ずっと前になりますが、8月9日の撮影です。
山岳警備隊の谷口隊員が、みんなを喜ばせてやろうと、大きな大きな“入善ジャンボスイカ”を担ぎ上げてくれました。その重さ、ナント約25キロ!!
甘くて美味しいスイカに、全員大満足でした。
ナンダカンダと、今年は夏のアルバイトのみんなとの楽しかった雰囲気を皆さんにお伝えする間もなく過ぎてしまいました。
今は山ちゃんと私、そして9月になってからお手伝いを頼んだ“みっけちゃん”の3人です。(もうすぐ、あにきも帰ってくる予定)
今年も、朝日小屋は若い力に支えられて、夏のシーズンを乗り切ることができました。みんな本当に有難う、そしてご苦労様でした。
そしてアルバイトのヨッシーと祥慈、竜二の3人がこの23日からの飛び石連休に、3泊4日の日程で「朝日小屋研修登山」と称して、出掛けてきました。
立山室堂から入って剱沢のテント場で一泊、24日は剱岳を登って仙人池ヒュッテ泊、25日は阿曾原温泉小屋泊、26日欅平へ下山。
小屋に居る間に相談して決めていたのですが、事故がないか、ちょっとだけ心配していたのは私でした。
今年2年目のヨッシー、また来年も来てくれる予定です。頼りにしています。
4年目の祥慈、いろいろ楽しい出来事もあった今シーズンは、彼にとって忘れられないひと夏になりました。
そして、新米の竜二。私が管理人になって4年目、初めて地元朝日町から来てくれたアルバイトです。山になんか登ったことのなかった竜二は、もうすっかり山の魅力にハマッています。
…朝早くから夜遅くまで(夜中までも)、ひとつ屋根の下で暮らした、そんな夏の朝日小屋を忘れないでくださいね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2004/09/d20040928a.html