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ゴミ箱を撤去しました!!
2001-08-07
8月6日(月)の「朝焼け」、きれいでした
皆様にご報告します、…朝日小屋から「お客様用のゴミ箱を撤去」しました!!
実は今年は小屋開けの最初から「ゴミをどうするか」という命題を抱えたまま、シーズンに入りました。昨年までは当然のように「ゴミは小屋で回収する」ということをしてきたわけですが、今までも年々増え続ける「ゴミの山」にかなり大変な思いをしてきました。
「ゴミ箱を完全に撤去し、自分のゴミは持ち帰っていただく」、…簡単なようですがここに至るまでにはいろいろ考えてきました。自分の小屋で売っているビールやお菓子等から出るゴミまで持ち帰ってもらうのか、朝日小屋でゴミを置かなければ、もしかしたら登山道でゴミを捨てないか、登山者の皆さんの反応は…、そして今まであった2階のゴミ箱だけを片付けて、1階や外のゴミ箱も今日までは置いていたのです。
しかし、ゴミ箱を置いておくことによってどんな現象が起こっているか。捨てないで朝日小屋まで持って来たゴミを、「あら、ここの小屋はゴミを置いていっていいのね」と捨てていくお客様、「3日間ガマンしてきたけど、助かったわ」とおっしゃる方、「白馬の弁当の残りだけど、いいよね」と残飯を捨てていかれる方…。毎日ゴミを焼却しているわけですが、それに費やす労力は本当に大変です。
そして、環境問題。高山植物を始めかけがえのない自然を守ろうと努力している山小屋が、ダイオキシンを撒き散らして良いわけがありません。山小屋のゴミ処理問題はコストのこともあり、やっと議論と実践がされ始めているようですが、朝日小屋のような「零細企業」ではなかなか思うように事は運びません。
昨日お泊りのお客様も「想い出ノート」に書いていらっしゃいましたが、登山者の意識も改善されつつある中で、「ゴミは必ず持ち帰る」と決めていらっしゃる方とそうでない方がいらっしゃるなら、「ゴミは山に置いていかない」という大勢の声を集めていくべきだとも思うし、山小屋の立場も明確にするべきだという結論に達したわけです。
朝日小屋の長い歴史の中で(!?)ゴミ箱を撤去したのは初めてです。ゴミ問題に関しては、これからもいろいろ試行錯誤と工夫を繰り返していきたいと思いますので、ご協力を宜しくお願い致します。では。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010807a.html
8月6日の「朝焼け」と前朝日
2001-08-07
昨日の朝、発電機を回しに行って。あまりにきれいだったので、デジカメを取りに走りました。
前朝日と「朝焼け」、そして月もまだきれいでした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010807b.html
別れは、さみしい…
2001-08-08
今朝、「お茶タイム」の後の記念撮影
今日は孝太と他3人、計4名が下山の日でした。慎ちゃんと私の娘2人はまた上がってくるのですが、福島県出身の孝太は実家でリンゴを作っているそうで、その手伝いがあるのでとりあえずは秋まで会えません。
わずか20日間程の付き合いでしたが、何が悲しくてこんなに涙が溢れてくるのだろうと思うくらいみんな別れがさみしく、帰る4人もなかなかリュックを担ごうとしませんでした。
てらちゃんなんか、大粒の涙がポロポロこぼれました。「てらちゃん、そんな泣いていたら自分が帰る時はどうするのよ!?」などと言いながらそういう私も…。
上がって来てから、毎日毎日朝早くから夜遅くまで本当にご苦労様でした。
孝太は完全に「ご飯炊き」を任され、朝に夕にご飯の出来と残り具合をを気にしてくれましたし、慎ちゃんはお味噌汁とお茶の当番で頑張ってくれました。わが娘達も一生懸命やってくれました。今シーズン朝日小屋が皆さんに喜んで頂いているのも、若いスタッフの頑張りのお陰です。本当に有難う!!
この朝日小屋での出逢いと付き合いは、きっと若いみんなの一生の中でもとても大切なものになることと思います。自分もそうやって今まで来ましたし、そんな出会いや繋がりがあったからこそ、管理人をやってみようと決心できたのですから。
だれも口にはしませんでしたが、今日は一日中さみしい日でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010808a.html
スッキリ晴れた日が恋しいよ〜!!
2001-08-09
朝日小屋のトイレの前、ハクサンコザクラの写真が入り口に
今日もスッキリしないお天気。強い雨風のため、せっかく楽しみにしていたみんなで行く「お散歩」もダメになりました。あぁ〜、残念!! 今回は私も一緒に連れて行ってもらう予定で、7月初め以来の頂上や、今シーズンまだ行っていない「照葉の池」へも行けるとルンルンだったのに…。
夕方のちょっとの晴れ間に花の様子を見に行ったのですが、雨風にたたられちょっとかわいそうな感じだったので、今日のデジカメは小屋の中を写すことに。でも、食堂は前にもUPしているのでどこにしようかと思っていたら、ちょうどトイレの雰囲気が面白そうだったのでシャッターをきりました。
考えてみればこのひと月、私の行動範囲は殆どこの小屋の中だけでした(笑)。時に小屋の周りをデジカメを持ってウロウロしてみても、大概は半径約15M以内のこの小屋の上から下までだけでした。この小屋をこよなく愛していなければ(!?)、小屋番は務まらないですよね。
そんなこんなで今日は、アルバイトのみんなが一生懸命掃除をしてくれていて、私も毎日お世話になっている朝日小屋トイレの入り口を写してみました。
早くスッキリしたお天気になあれ!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010809a.html
朝日小屋、夜の「お茶タイム」
2001-08-09
厨房の中で、祥滋。
今日の夜の「お茶タイム」では、昨日いらしたお菓子屋さんのマスターというお客様にもらった、マロンケーキを頂きました。
ホント、美味しかった!!
祥滋が切り分けてくれました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010809b.html
お疲れ!!…女性「ボッカ組」
2001-08-10
雨の中よく頑張った、“ジッキー”と“めっけちゃん”
8月に入ったと思ったら、もう中旬です。下界では、旧盆の話題で持ちきりでしょうか?
お盆が過ぎればお客さんの足がパッタリ遠のく「山小屋稼業」、いろいろこれ以降の物資の心配もそろそろしなければいけません。何しろ今年は「新米管理人」の為、荷上げに神経を使ったつもりなのですが、やはりお客様の動向をなかなか読みきれずに、食材を始め足りない物もいくつか出て来ました。
そこで、若いアルバイトが居てくれるうちにボッカをしてもらおうと思ったのですが、ナントうら若き乙女の3人、ジッキーとめっけちゃん、そして静香ちゃんが志願してくれました。
「15Kまでだよ」とクギを刺しておいたにも拘らず、それぞれ20K余りに挑戦。現役高校山岳部の静香ちゃんは、20Kを楽々5時間で担いで来てくれました。そしてジッキーとめっけちゃんは、雨に打たれ、雷にも負けずにそれぞれ23Kを8時間がかりで頑張り抜きました。
「ボッカ」の中味は、人参10K・食前酒用のワイン13.5K・お弁当用の食材等など…。ジッキー曰く、「本当に貴重な体験でした。ボッカの大変さとその物凄さを自分の身で思い知りました!!」
…それぞれ可愛い娘や息子達のような若いアルバイトのみんな、身体を壊さないかと心配しつつ、その若い力のたくましさと頼もしさに脱帽です!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010810a.html
ガスランプの灯かり
2001-08-10
自家発電の朝日小屋では、日中は灯かりが点きません。
お客様がいらっしゃると、受付ではガスランプが灯ります。
その光りが何ともステキだったので写してみました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010810b.html
今日は言葉も文章も無く…
2001-08-11
小屋の前の木道脇で、「タカネニガナ」
夕方、夕陽が沈む直前に霧雨が降り、雪倉岳・朝日岳を望む彼方に虹がかかりました。ちょっとボヤけているのですが、あしからず。
その後夕陽が沈む頃には、雲海が素晴らしくきれいでした。
明日下山する17才のゆうすけは、今日「ボッカ」4回目で30Kの荷上げをやり遂げました。今若いアルバイトのみんなでゆうすけの「さよならパーティー」をやっています。
…今日は余計な言葉や文章はいりませんね。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2001/08/d20010811a.html