北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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ワクワクドキドキ、今年初めての雪山へ!!

2005-11-25

燕山荘前で記念写真  バックに燕岳(2762.9m)  05.11.23の画像

燕山荘前で記念写真  バックに燕岳(2762.9m)  05.11.23

 山へ行きたい行きたいという『病気』も、どうやらますます重症になってきた様子。
 本格的な冬山シーズンを前に、私でも未だ登れる山はないかと思案。そして…。
 今回は、今シーズンから営業期間を延長した燕岳・燕山荘へ、23・24日の1泊2日で行って来ました。
(燕山荘は、明日26日までの営業)

 燕岳へは夏道でも登ったことがないので、少し不安はありましたが、どうやらお天気も安定しているような予報で、また心強い同行者を得て、いざ“憧れ”の「雪の北アルプス」へ!!

 登山口は、中房温泉。
 年末年始も営業しているという燕山荘ですが、その時には途中までしか車を乗り入れることは出来ないようですが、問い合わせると当日は中房温泉までは雪もなく通行可能とのこと。

 約30分毎に第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと休憩ポイントがあり、ゆっくりでもいつの間にか合戦小屋へ。
 「北アルプス三大急登」と名高い“合戦尾根”ですが、順調に歩を進めることが出来ました。

 合戦小屋では雪が舞い、強い風が吹く寒い中で昼食。でも用意してあった具沢山の汁物をガスで沸かし、冷えた身体を芯から温めることが出来ました。

 途中“合戦沢の頭”からは、有明山はもちろんのこと、大天井岳をはじめ槍ヶ岳も見え、また安曇野や松本の眺めを一望でき、大いに感激。

 そして、いよいよ燕山荘へ。
 80年を越える歴史を誇る、重厚な趣きのある山荘の建物が出迎えてくれました。 
 また、小屋閉め直前の忙しい時にも拘らず、若いスタッフの皆さんが笑顔で迎えて下さいました。

 そして、夜。
 安曇野や松本の街の灯りが、空気の澄んだ初冬の暗闇の中で、それはそれは本当にキラキラ瞬いて綺麗でした。
 おまけに、長野市内での花火大会の大きな打ち上げ花火までもはっきりと見ることができ、他のお客様と一緒に歓声を上げて大はしゃぎ!!

 翌24日は、予想に反して燕山荘周辺では雪。吹雪いていました。

 真っ白の中、期待したご来光は見られませんでしたが、きっと「またおいで!」ということかな、と。

 暖かな小屋も魅力でしたが、下山後の有明荘での入浴を楽しみに、後ろ髪惹かれる思いで燕山荘を後にしました。

 吹雪の燕山荘でしたが、合戦沢の頭辺りまで来ると雪も小止みに。その後高度を下げていくと、お陽様も顔を出して来ました。

 無事下山後は、有明荘へ。
 平成12年から燕山荘が管理を委託されているという有明荘ですが、日帰り入浴が可能で、こちらもなかなか味のあるお風呂に満足満足!!

またまた、「ありゃありゃ。。。」大失敗…(!?)

2005-11-25

“合戦沢の頭”からの眺め  大天井岳他の山並みがよく見える    05.11.23の画像

“合戦沢の頭”からの眺め  大天井岳他の山並みがよく見える    05.11.23

 前回に続いて、今回も大失敗というか、「ありゃありゃ。。。」というか。

・その1…
 燕山荘へは行って来たのですが、実は燕岳山頂へは行きませんでした。
 寒い中山荘に辿り着いて、すぐに“一杯!”が始まってしまって(苦笑)。
 山荘に入るまでは、着いてすぐに山頂へ行って来ようと話していたのですが(みんな、口だけ)。 
 というか、翌日もスカーン!と晴れる予定だったのに…。朝起きたら、吹雪で何も見えず。
 あ〜ぁ、行っておけば良かったぁ。

・その2…
 到着した23日の午後の燕山荘からは、何年か前に歩いたことのある烏帽子岳や野口五郎岳などの、“裏銀座”の縦走コースも眺められました。
 でも、デジカメ写真は撮りませんでした。何だか、今ひとつすっきりした感じでなかったので。
 きっと、明日はもっと青く澄み切った晴れた空に、くっきりと稜線が浮かび上がると期待していたから…。
 でもでも、翌日は吹雪。
 まさかこんなことなら、撮っておけばよかったぁ。

・その3…
 23日は、それはそれは夕焼けが綺麗だったそうです。
 そうです、というのは、実際は見ていないから。
 山荘に着いて、「寒さ」を「身体の中から」温めて、みんなでお喋りに夢中になっていたら、他のお客様たちが「夕焼けが見事でしたねぇ〜」と話されて…。
 「えぇ〜ぇ!?」とビックリして外に出てみたけど、もう終わっていました。全然気付かなかった。
 あ〜〜ぁ。

 「また、いらっしゃい!!」ということだと、思えば思うほど、残念です…。

 でも、また必ず登りたいです、燕岳に。
 また行きたいです、燕山荘へ。

身体も心も、ますます元気!!

2005-11-25

合戦小屋にて   05.11.23の画像

合戦小屋にて   05.11.23

 …「病気」なんだけど、『元気』!?

 
 4月末の手術から、そろそろ7ヶ月。
 
 実は先日、ちょうど14日の誕生日に、手術をして下さった病院で血液検査の結果が出ました。
 「山から下りて来たら、血液の検査を受けて下さい」と言われていたので、11月初めに病院へ行きました。
 そして、肝炎など、輸血によって感染が心配される諸々の結果が出たのです。結果、お医者様から「もう大丈夫ですよ!」の嬉しいひと言。

 お陰様で、ずっと気に掛かっていたコトがようやくひと段落。
 これで、本当に「元気」のお墨付きを戴きました。

 山へ行きたくて行きたくて、の『病気』が残りましたが、それもこれも、この数年悩んでいた「貧血」が完治したからです。

下山から1ヵ月半、やっと…

2005-11-28

もう秋が懐かしい…   上高地にて  05.10.19の画像

もう秋が懐かしい…   上高地にて  05.10.19

 手帳を見て、日記を見直して、改めて驚いています…。
 ホントにまぁ、よく出歩いていること。
 
 身体も、そして気持ちも、ある意味(!?)「よく頑張っている」と思います。

 「こんなに遊んでばかりじゃ、この日記を見ている皆さんに、何だか申し訳ないなぁ…」って言ったら、「シーズン中の4ヶ月間、考えてみれば一日も休みがないわけだから、その分集中して遊んでいるんだと思えば、許されるんじゃないの!?」と、友人。

 「気分転換」も「遊び」もあり、そして「勉強」あり、それからちょっぴり「仕事」も「営業」も。

 そして下山から1ヵ月半、ようやく、シーズン中の諸々の整理に取り掛かろうかと思えるようになって来ました。
 本当は、各方面へのお礼状やら早く書かなければと思いつつ、後回しになってしまっています。
 やれやれ…(苦笑)。

 というか、まだまだこの後いろんな用事やら行事が目白押し。
 気が付けば、あと2日で11月も終わり。
 確実に、今年も終わりに近付こうとしています。

 もう少し腰を落ち着かせつつ、次なる目標に向かって、着々と準備を進めなくては(!?)。

冬、間近か

2005-11-29

その日の朝、燕山荘横では吹雪だった   05.11.24の画像

その日の朝、燕山荘横では吹雪だった   05.11.24

 昨日の夜、そして今日と、稲光が走り雷鳴が轟いています。
 「どどど〜ん!!ズド〜ン!!」と、まるで近くに雷が落ちたような音がすることもあって、結構怖い時があります。

 いよいよ、冬がすぐそこまで近付いて来ています。

 この時季の雷は、「雪雷(ゆきがみなり)」「鰤起こし(ブリおこし)」と呼ばれ、時に大粒の霰(あられ)が『バチ!バチ!バチ!』と大きな音を立てて空から降って来ます。

 今日は、車のタイヤを交換して来ました。
 恥ずかしい話ですが、自分ではやりません(やれない!?)。
 
 知り合いで、山へもよく来てくれるNさんの自動車整備工場へ。
 
 私も暢気なもので、「おい、ゆかり!スノータイヤ長い間替えてないやろ?もう限界やぞ。どうや、見たか?どうする?」とNさんに言われるまで、タイヤのコトなんか気にも留めていませんでした。

 大事な命を預けるタイヤ、お金には換えていられないので、早速新品に交換してもらいました。
 冬の間、家にじっとしているならいざ知らず、今の私ならきっと、雪道をあっちこっちへ行くはずなので。

 週間天気予報では、この後の1週間はかなり雪マークも続きます。

 明日30日で、アルペンルート(富山県側)の営業も終わります。

いよいよ、12月

2005-12-02

朝日岳遠望   05.12.1     photo by Sの画像

朝日岳遠望   05.12.1 photo by S

 12月に入って最初の日。昨日は、冬の始まりにしては本当に貴重な、青空の広がる素晴らしい一日となりました。
 上の一枚は、Sちゃんから送られてきた写真です。
 朝日町山崎地内の小川の橋付近から撮った、初冬の朝日岳遠望。周りの様子も、のどかな田園風景といった感じで、雰囲気が出ていますね。

 そして今日は、一転して朝から冷たい冬の雨。
 昨日のお天気はもったいなかった、これが週末だったらなぁ、あんな良い天気に山へ!と思うのは、私だけじゃないはず。

 “飛び飛び”ながら、11月も結構出歩き、ここへ来て「忘年」という言い訳をしつつ、泊り掛けでの予定も入っている私は、どうも少し調子がヘン!?。
 お酒は余り飲めないけど、“お泊り”して帰宅すると、どうもその日一日のペースが掴めず。。。(苦笑)。

 でも、呼んでくださる皆さんには、日ごろからとてもお世話になっていたりして、山から下りて来たらやっぱり顔を出さないと。
 呼ばれるうちが、「華」です!

 いよいよ、「師も走る」時季になりました。
 
 インフルエンザの大流行も心配されていますが、皆さん、体調管理に気を付けて、チャンスがあったらやっぱり山へ行きましょう!!

元気をもらって

2005-12-02

鞍部には、ポツンと朝日小屋の屋根が確認できる   05.12.1   photo by Sの画像

鞍部には、ポツンと朝日小屋の屋根が確認できる   05.12.1   photo by S

 オフの間、元気な皆さんからたくさんのパワーをもらっています。

 時々野菜を分けてくれる、近所の小母さんだったり。
 末娘がお世話になっている、パワー満点のマリンバの先生だったり。 
 年に何度も行かないけど「ゆかりちゃん、ゆかりちゃん」と可愛がってくれるスナックのママさんだったり。
 いつも気に掛けて下さる、とってもおもてなし上手な、仲良しご夫婦だったり。
 「山」を愛し、「山」に精通して、いつも登山者のことを一番に考えている、頼りになる山小屋のオーナーだったり。
 それから、それから…。

 オフシーズンの間、いろんな人たちからたくさんの『元気』をもらいつつ、来シーズンに向けて、そしてもっと先のことを見据えながら、いろんなコトを考えています。

 山はもうこれで、深い深い雪の中でしょう。

 写真の中に、ポツンと見えている朝日小屋。
 そんな姿を見ると、胸がキューンとなります。

 …来春まで、待っていてね。

誘われて「北八ツ」、北横岳(2,480m)へ!!

2005-12-09

北横岳山頂にて、ガイドの山田哲哉さんと   05.12.7の画像

北横岳山頂にて、ガイドの山田哲哉さんと   05.12.7

 マウンテニアリングサービス「風の谷」を主宰する山岳ガイドの山田哲哉さんに誘われて、「風の谷」の“やまあるき講座”、樹氷の広がる北八ツ・北横岳での忘年会に参加して来ました。

 12月6日正午、茅野駅に集合し車で移動。
 ピタラス蓼科ロープウエイに乗って、一気に標高2,233mの山頂駅に到着しました。
 シーズンには大勢の観光客で賑わうであろう「坪庭」と呼ばれる周遊コースを行きます。
 真っ青な空が広がる中、縞枯山などの山並みを見ながら、真っ白に雪化粧した樹林帯の中をゆっくり歩きました。
 適度な登り(!?)で余り汗もかかないうちに、1時間と少しで、今日の宿・北横岳ヒュッテに到着。
 小屋に荷物を預けて、歩いて5分ほどの「七ツ池」付近を散策に出掛けました。さすがに標高が高いので池は完全に結氷していて、参加者の皆さんはその上をそろそろとお散歩。

 夜は、もちろん参加者の皆さんでお鍋を囲んでの「忘年会」!!
 美味しくて温まるお鍋、そしてシャンパン有り、ワイン有り、原酒(古酒?)有り。
 会話が弾み歌が飛び出す、とても楽しい宴に参加させて頂き、夜が更けるまで「山談義」「山小屋談義」に花が咲きました。

 翌日は、朝食後に北横岳の山頂を目指しました。

 お陰様で、南峰・山頂では、時々雲に隠れながらも、八ヶ岳連峰や南アルプス、そして中央アルプスと北アルプスの峰々が大パノラマで見ることが出来ました。

 生まれて初めての「八ヶ岳」。入門・初心者コースを、ホンの少しだけ歩いて来ました。
 お天気良し・仲間良し・ガイド良しの、快適な、楽しく素敵な山歩きでした。