北アルプス 朝日小屋

朝日小屋 TEL 080-2962-4639(衛星電話)
北又小屋 TEL 0765-84-8809
開設期間外 朝日小屋連絡所
 〒939-0711 富山県下新川郡朝日町笹川 清水ゆかり
 TEL & FAX 0765-83-2318

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いよいよあと10日程…

2003-06-04

北又の三段滝    03.5.19

 北又の三段滝    03.5.19

 小屋開けまで、いよいよあと10日程になりました。
 ここ数日、ちょっと夜更かしが続いてしまいボーっとして少々辛いのですが、そうこう言っていられるわけもなく、ひとつひとつの用事をバタバタ片付ける毎日です。
 小屋開けの準備だけでなく、家のことや子ども達のこと等など、確実に整理したり済ませていかなければならない諸々が次々と舞い込んできます。
 今日は、親しい友人達が恒例となった“激励会”を開いてくれました。「山の上に行ってしまったら、お得意の歌も歌えなくなるだろうから(笑)」と言われて、最後はお決まりのカラオケコースへ。
 何しろ、“かちかち山”の如くお尻にボーボーと火が点かないと動けないという、どうしようもない性格。業者さんにせかされたり、「もう間に合うかどうかギリギリ」のタイミングで、どうやらようやく廻り始めたようです。ふうっ、ヤレヤレ…(笑)。
 我が家の倉庫に、荷物が揃ってきました。
 さぁ、明日もガンバロウッと!!…(毎日、自分に言い聞かせている私デス)

こうして、女は強くなる…!?(笑)

2003-06-07

強そうですか?   

 強そうですか?   

    遭対協の合同訓練で「壁にへばりついている」私  03.5.17

 ナントも意味深な、そしてドッキリするようなタイトルですが(笑)。
 連日、買出しやら用足しに出歩いている私。昨日も朝から富山市内まで車を走らせました。今日もこれからまた出掛けます。
 毎日営業などの仕事の為に車で走り回っていらっしゃる皆さんにしたら、まるでお笑いのような話ですが、私はこの仕事に就くまで自分の運転で富山市内を走ったことがありませんでした。大体が、休日に富山市内まで出掛けて行って人込みの中を買い物する気がなかっただけなのですが。それから、あの空いている北陸自動車道でさえもろくに運転したことが無かったんですよ。
 何年か前に室堂山荘の妹と話した時に、「えーっ、あんたが富山市内を運転するの?スゴイねぇ、信じられん。私には絶対ムリやわ」(…都会の大渋滞するような道路に比べたら、富山市内も全然大したことはないのだと思いますが)
 ところが管理人の仕事を始めてから、必要に迫られてどうしても自分であちこち行かなければならない用事も出来てきました。松本や高山までへも平日に自分の運転で出掛けることがありました。それまでは遠出をする時はいつも夫の運転で、私は全く交代する気もなく、同乗するだけと決まっていたのに。
 一方通行などの規制がある道などは、まだモタモタするので苦手なのですが、最近は地図を見ながら知らない道でも進入してみたり、運転しながら近道を探したりする余裕も少し出てきました。大型トラックがバンバン行き来する148号線だって、手に汗をかきながらも、夜中にだって走ることもできるようになりました。ガリガリに凍結した国道だって、少々イヤだなと思いながらも、それでも運転することもできるようになりました。
 段々道も覚えてきて、運転が快適に思えてきたから不思議です。車の中で考え事をしたり(運転には充分注意していますョ)、逆に好きな音楽を聴きながら頭の中を空っぽにしたり。
 「苦手だ、イヤだ、出来ないと言ってみても、やってみれば案外一人でいろいろ出来るじゃない!」
 もちろん、自分の仕事だから自分で何でも片付けていくのが当たり前。夫は夫で仕事も持っているのだから、私は私の仕事を一人でこなしていくので当然なのです。でも…。
 
 そして、気付いたんです。こうして女は段々と強くなっていくんじゃぁないのかしら!?(笑)

 時々スーパーマーケット辺りで、知り合いのご夫婦を見かけることがあります。大概はお母さんは品定めに一生懸命、少し離れた所でお父さんはブラブラと手持ち無沙汰な感じで棚の商品を手に取っていたり。
 「あれぇ、二人で買い物? 仲良くてイイねぇ。羨ましいわぁ」
 「何言うとるが、ゆかりちゃん。カアチャンが運転できんから、オラ運転手させられとるがよ。それだけやっちゃ!」(笑)
 
 くれぐれも、今日の話には特別な意味はありませんから。あしからず。(笑)

荷造り、梱包作業も急ピッチで

2003-06-08

お手伝いに来てくれた、このキレイな彼女は?… 

 お手伝いに来てくれた、このキレイな彼女は?… 

     ダンボールの山に囲まれながら、次々と仕事が片付いていきました!

 今日の日曜日は朝から一日掛かりで、集めた荷物を仕分したり梱包したりの作業をしました。
 心強い皆さんが、休日を利用してわざわざ集まってくれました。本当に有り難いことです。
 15日にヘリコプターで運び上げる荷物は、とりあえず小屋開け用と山開き用の物資が中心です。シーズン中の食料などの荷物の殆どを荷揚げする来月のヘリコプターの物資に比べればずい分と少ないのですが、それでも『ゆかりの秘策(!?)』用の諸々の重たい荷物もあったりして、梱包作業は結構時間が掛かりました。
 それでも、女性が何人か集まればかしましく、手も動くが口も動く。BANさん曰く、「話はすぐ脱線するし…苦笑」とお喋りしながらも作業は順調に進みました。
 いよいよ次の日曜日は小屋開けです。さあ、もう少しガンバらなくっちゃ!!

小屋開け前日…

2003-06-14

トラックいっぱいの荷物を積んで、北又のヘリポートへ

 トラックいっぱいの荷物を積んで、北又のヘリポートへ

             積み込み作業をしているのは、孝太

 いよいよ小屋開け前日となりました。
 今日は朝から準備した荷物をトラックに積み込んで、北又まで運んでいます。(この時間、未だみんなが戻って来ていないので、現在進行中!)
 8日以降日記が書けなくて、本当にゴメンなさい。知り合いの方から「日記をサボっていると、みんなが寂しがるヨ!」とメールを頂きましたが、決してサボっていたのではないのです(笑)。
 12日からは、今年3年目の孝太、そして今シーズンずっと小屋にいてくれる山口クンの2人が我が家に泊まっていろいろ作業を手伝ってくれています。
 明日のお天気が心配なのですが、北陸地方も梅雨に入ってしまったので、仕方ないですね。それこそ、「運を天に任せて」じっくり構えることにしましょう!
 明日もしヘリコプターが飛ばなければ、以降順延となるのですが、「助っ人・梅さん」が孝太・山口クンと一緒に歩いて登って小屋を開けてくれることになっています。
 さあ、もう少しガンバロウと思います!!

2003年朝日小屋、小屋開け!!

2003-06-15

“バンザイの丘”から見た朝日小屋   03.6.15

“バンザイの丘”から見た朝日小屋   03.6.15

 2003年シーズンの朝日小屋が、無事に小屋開けしました!!
 梅雨の最中のヘリコプターでの入山・小屋開け、天候が気になるばかりで毎年心配しているのですが、一昨年、昨年に続き、本当にお陰さまで今年も無事に小屋開けすることができました。
 早朝4時、一睡もしないまま今日の朝を迎えました。
 夜が明けるにつれて、手前の山の稜線を確認することが出来ました。恵振山も前朝日岳もはっきり見えます。でも、朝日岳の山頂付近だけが今ひとつ雲の中…。
 ヘリコプターの関係者と連絡を取り、「やりましょう!!」とOKが出ました。
 さあ、それからが大変…。
 …そして、午前10時過ぎには無事全ての空輸作業が完了!!
 途中ガスって周りが何も見えないほど真っ白になり、「もうこれ以上はムリか。。」と思われたのですが、その後日本海の海岸線まではっきりと見えるくらいガスが晴れてきて、一旦中断したヘリコプターの空輸も最後まで全部の荷物を上げることが出来、本当にホッとしました。
 一日中、後片付けにバタバタドタドタしています。もちろんまだまだ延々と続きますが、とりあえず今シーズンの小屋開けが終わり、明日からの作業に向けて心を新たにしています。
 強運、悪運、幸運…どの『運』が私に備わっているのか分かりませんが(笑)、その『運』も味方に付けながら、ぜひ今シーズンも頑張りたいと思います。

8ヶ月振りの朝日小屋は…

2003-06-16

今日の雪倉岳、白馬岳、旭岳  夕方小屋の前から

 今日の雪倉岳、白馬岳、旭岳  夕方小屋の前から

 昨日のドタバタから一夜明けて今日は朝から、梅ちゃん、孝太、山口クン、そして手伝いに来てくれた皆さんが、それぞれの持ち場で一生懸命仕事に励んでくださいました。
 私もあっちへウロウロこっちでモタモタしながらも(笑)、食堂・厨房を中心に『今年のゆかりの模様替え』をすべく、それなりに頑張りました。
 しばらくはこんな生活が続きますので、日記もゆっくりと書けないかもしれませんが、写真を中心にして『今の朝日小屋周辺』をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
 それにしても、8ヶ月ぶりに小屋に戻って来たのですが、正直言って何だかとても不思議な気持ちです。
 4ヶ月の山小屋生活、そして山を下りてからの8ヶ月間の長い下界での生活…。
 でも昨日小屋に入ったら、私の気持ちも、想いも、生活のリズムも、何だか全てがあっという間に8ヶ月前に一気に戻ってしまって、まるで昨日もその前もその3日前も、ずーっと小屋に居たみたいな、そんな感覚です。
 それだけ、私の中で朝日小屋の生活が大きな位置を占めて、ここに居ることがごく当たり前になってきたのだと思います。
 気持ちは、『当たり前』なんだけど『とっても新鮮』…とても不思議です。

小屋ではストーブを焚いて…

2003-06-16

ガスの晴れ間をぬって続けられた、ヘリコプターでの荷揚げ作業

 ガスの晴れ間をぬって続けられた、ヘリコプターでの荷揚げ作業

 昨日の朝までは半袖を着て蒸し暑さの中過ごしていたのに、小屋に着いた私達はフリースを着て靴下を履いています。
 今日の夕食には、まるで恒例とでも言うように、お鍋を囲みました。
 動いて仕事をしている時は良いのですが、チョッと外へ行ったり部屋で休むと寒い寒い。部屋の中ではストーブにやかんが乗っています。

上へ下への大騒動!?

2003-06-17

小屋のすぐ前の雪は例年並みのようですが、

 小屋のすぐ前の雪は例年並みのようですが、

  すぐ向かい側では、未だ2メートル近くも雪が残っています。

 昨日の掲示板の書き込みの中で、ばんどーさんが「お手伝いを始めてから今年が一番の模様替えかも」と書いていましたが、もう、今回の小屋開け直後からの諸々の整理・整頓・片付けは、本当にハンパじゃありません!
 今年の小屋開けには、保勝会役員の方の他にも、電器屋さんや大工さんなどいろいろお手伝いして下さった男性10名と私の計11名が上山。
 小屋を開けてからすぐ、梅ちゃんや孝太・山口クン達は発電機を回したり水を引いたり、電器屋さんは私の要望に沿ってあっちこっち改造してくれて、そして大工さんは次回のヘリコプター以降に行なう「センター改造」の為の段取りと寸法取り。
 そしてあとの助っ人の皆さんは、『今年のゆかりの大改革』にむけての荷物の移動にホントにてんやわんやでした!
 どんな改革をするかですって??
 それは、もう少し小屋の片付けが落ち着いたあとに、ちょっとゆっくり書くことにします。
 もったいぶっている訳じゃないんですけど(笑)、管理人になってから2年半ずっと考えていた事だったので、私自身うまく始まるかどうかチョッと心配な部分もあり、今はその「念願」にむけて一生懸命仕事をこなす事で、その不安を打ち消しながらひとつひとつ準備を進めている最中なのです。
 まあ、そんな大した事ではないんですけど(笑)…。
 また近いうちにお話しますネ!