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朝日小屋も、とっても“インターナショナル”に
2003-02-10
出発の朝、玄関先で記念撮影 02.10.14
(写真をホームページに載せるかもしれませんと、了解を得ました)
北アルプスの中でも、有名な山小屋では外国人のお客様もそれ程珍しくないと思います。立山へ行くと韓国からのツアーの皆さんをはじめ、いろいろな国からの登山者の皆さんの姿に出会います。
でも、北アルプスの最北端の山小屋となれば、やはりまだまだ外国からのお客様はとっても珍しいのです。
一昨年は、韓国からおいでになった70歳過ぎのお客様が御一人だけでした。そして昨年ですが、やはり韓国から単独でいらっしゃった70歳過ぎの男性が御一人。どうやら友人が立山の雷鳥沢で宿泊されていたらしく、朝日小屋から電話連絡を入れておいででした。でもそういう方は日本語も何とか理解されるので、必要事項は身振り手振りを交えて通じましたのでホッとしました。それから朝日小屋の前で昼食だけ摂られて、そのまま北又へ下山された若い男性が御一人。外国人に弱い「典型的な日本人」の私は、慌てて英語が堪能な茜ちゃんを呼びましたヨ(笑)。
そしてシーズン最終日にお泊りになったのが、写真のグループ。私の向かって右横の顎ひげの男性がガイドさんで、白馬岳〜朝日岳〜蓮華温泉への縦走でした。彼は、長野県白馬村にあるアウトドアーセンター所属で、外国人のお客様ばかりをガイドしての山行でした。
どこの国からいらっしゃった方なのか、ちゃんと聞いたはずなのにしっかり忘れてしまっています(笑)、ゴメンなさい!…英語らしき言葉を喋っていらっしゃるだけで「アメリカ人」と決め付けてしまうのは日本人の悪い癖かもしれませんネ。
朝日小屋の印象はどうだったでしょうか。今度は、お天気の良い夏のシーズンにぜひまたいらして下さい!お待ちしています。!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030210a.html
ひっそりと…
2003-02-10
昨シーズン、朝日平から見た最後の「月」 02.10.14 pm5:45
シーズン中の営業が終了し、お客様は1人もいらっしゃいません。
翌15日の夜は、かなり天候が悪かったのでこれが山の上での最後の「お月見」となりました。
雪倉岳、白馬岳、旭岳の姿も月明かりで浮かび上がっていますネ。
とっても、寒かったです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030210b.html
黒部市の「せせらぎハウス」で
2003-02-14
皆さん、真剣に聞いてくださいました! photo by hasegawa
11日(水)、黒部市にある精神障害者社会復帰施設「せせらぎハウス」の皆さんが集まって開かれた研修会に呼ばれ、お話をさせて頂く機会がありました。
当日は、利用者の皆さんや家族会の皆さん、そして新川厚生センター(旧保健所)から担当の関係者の皆さんなど、約25名程が参加しておられました。
年に1〜2回開かれるという会には、今まで講師の先生として医療関係の方を招いておられたと聞きましたので、全く“畑違い”の私としては何を話そうかと迷いました。しかし自分自身の話、山でのいろいろな話、管理人になって感じたこと、山の自然から学んだこと等などを、感じたままに話させて頂きました。
私の拙い話を、皆さんが長時間に亘って聞いてくださって本当に恐縮しましたが、普段の生活とは違う世界の話から、何か『元気の素』を少しでも感じていただけたら幸いです。
以下は、富山県心の健康センターから出されている「こころの健康だより」†12に掲載された私の拙文です。かなり長いのですが、全文を載せましたのでヒマがあったら読んでみてください。
「山」と向き合って
6月中旬、標高2,000mを越える北アルプスの山々はまだ深い雪に被われていますが、間もなく一斉に賑やかな夏を迎え、色とりどりの高山植物たちが山の短い夏を謳歌するかのように次々とその可憐な姿を現してくれます。
高山の夏はわずかひと月ほどで、8月に入る頃にはふっと秋風を感じるようになります。そして10月になると山では早々に冬が訪れ、山全体がひっそりと長い眠りの時期を迎える準備をしながら、静かに時が過ぎるのを待つのです。
そんな6月から10月の約4ヶ月間を、私は北アルプスの最北端・朝日岳(標高2,418m)に建つ朝日小屋で過ごします。小さい頃から父に連れられて登った山で、亡き父の跡を継いで昨年から管理人を引き受け、2年目のシーズンを無事終える事が出来ました。
山小屋の生活では、自然を思いやる気持ちを大切にしながらも、自然から学ぶだけでなく、「下界」の生活では得られない様々な体験の中でいろいろな人たちとのふれあいを通して、人として成長していく歓びさえも感じることが出来るのではないかと思っています。
山にはいろいろな人たちが集います。毎日登山者の皆さんのお世話をする事は、私の大切な仕事です。またアルバイトの若いみんなと寝起きを共にして、早朝から忙しく働いています。
そんな中、夢中で働いた真夏の時期がひと段落した頃、私自身が身体と心のバランスを崩してしまう事がありました。起き出そうと思っても起き上がれない。そんな時、「頑張らなくてもいいんですよ。泣きたかったら泣けばいいし、サボりたかったらちょっと周りのみんなに我慢してもらえば」と、何も言わずに何も聞かずにそっと見守ってくれた友人がいました。頭の中を空っぽにしてゆっくりしたら、翌日はまたいつもの自分のペースを取り戻す事が出来ました。
また、人間関係に悩み管理人としての立場に苦慮している時、その友人は「とにかく、“よく来たね”と先ず受け入れることです」と諭してくれました。山に対する謙虚な気持ちさえ忘れなければ、まるでいつも「山」が私たちを無条件に受け入れてくれるかのように、とにかくまず受け入れるようにとアドバイスをしてくれました。
そんな考え方は、いかにも長年山に親しみ、山と向き合っている友人らしいなと思いました。『あるがまま』の自分の姿をさらけ出すのは、辛いしそれ自体が苦痛な場合もあります。見栄もあれば、自尊心や自我もあります。しかし山の中で4ヶ月間暮らしていると、忙しいのだけれど時間がゆっくり流れるように感じられる時があり、必然的に「山」や「自然」と向き合うようになってくるのでしょうか、人工的なものや人為的なもの、作為的なものなど等の力の無さを痛感させられることがあります。
価値観が多様化し個性の尊重が叫ばれているにも関らず、「こうあるべき、こうするべき」という道からそれることや、所属する集団からの逸脱を避けようとする傾向を否定できずにいる自分。
また携帯電話やインターネットなどが普及した便利な社会は、自分の心の内や思いを自分の言葉できちんと表現しなくても、ともすると、人と人とが現実に結び合ったり繋がらなくても、成り立つ事が出来る何とも不思議な世界を演出してしまう場合があるのではないでしょうか。
閉塞感の中で、がんじがらめになって、「自分らしさ」を見失ったり忘れてしまう事はありませんか。
朝日岳で育つ樹々や高山植物は、北陸地方特有の厳しい自然の中でも、大きく逞しく生き抜いています。時にしなやかに時に頑固に風や雨や雪に立ち向かい、時に枝や幹の姿を変えつつ、自分もその一員として自然の中にしっかりと根を張って生きています。
「山」はいいです。…辛くて苦しくて、厳しくて。しかし真摯に誠実にそれと向かい合った時、山は時に優しく、大らかに、ゆったりと私たちを受け入れてくれます。
ぜひ一度、朝日岳へ遊びにいらっしゃいませんか?
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030214a.html
「手作り」、そして「ホンモノ」
2003-02-14
研修会に先立って、皆さんで調理実習 03.2.12
乾物を上手に利用した料理の数々は、栄養士さんの手ほどきの下テキパキと調理され、私も一緒に試食させて頂きました。メニューは、豆腐ハンバーグきのこソースかけ、ほうれん草とひじきの辛し和え、豚肉と切干大根の炒り煮、ご飯にお味噌汁、の豪華版。
後からの講評でも話が出ましたが、出来合いの調理済み惣菜に比べて「手作り」は時間がかかりますが、味・栄養はもちろん、『愛情』というスパイスがたっぷり効いて美味しいんです。
「手作り」そして「ホンモノ」は、心にも身体にもとっても優しいんですよねぇ…。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030214b.html
今日は、「バレンタインデー」
2003-02-14
二女・はるか手作りの“チョコレートケーキ”
今年の我が家は受験生が居ることもあって、例年のように台所中に甘いケーキの匂いが漂い、“みんなで先を競ってケーキ作り”ということはありません(笑)。
「義理チョコ」、そして「本命チョコ」。日本中で、どれ位のチョコレートが氾濫しているのかしらねぇ(笑)。
でも、大切なのは『モノより気持ち』。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030214c.html
マウンテンバイクに乗った…
2003-02-15
古崎分隊長、下界での勤務 朝日町南保地内
朝からの好天に誘われ、午前中娘と買い物に出掛けるべく車を走らせていると、前方に何やら“怪しげな”姿(失礼!)。
「ねぇ、あれはお巡りさんだよネ。もしかして…」
「やっぱり古崎さんだ!」
「お久しぶりで〜す!」
そうです、いつもお世話になっている県警山岳警備隊の古崎分隊長でした。受け持ちの地域を巡回中とのこと。小さな路地もスイスイと、車ならぬマウンテンバイクを走らせていらっしゃいました。
山岳警備隊としての出動や訓練がない時は、しっかり下界での任務に就いていらっしゃいます。制服姿もとっても…ステキでした(微笑)。
また今シーズンもよろしくお願いします!!
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030215a.html
黒部川から見た山並み
2003-02-15
今日の午前中、入善町から黒部市へ行く途中、黒部川に架かる黒部大橋付近から写しました。
左側に高く見えるのが朝日岳。右手に連なっているのは、白馬岳、旭岳の山並みです。
手前は、黒部川の河川敷きです。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030215b.html
真正面に
2003-02-15
ちょっとわかり難いかもしれませんが、この写真は、黒部市にある「コラーレ」の横の道路から写しました。
朝日岳が真正面に見えます。でも、朝日町から見える姿とはやはり少し違いますネ。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2003/02/d20030215c.html