前の記事
次の記事
再び…花の名前は難しい!!
2005-08-26
小屋の周りで、ハクサンシャジン
山頂から水平道を廻って、いろいろと花の写真を撮って来ました。昨日も小屋の周りで写真を撮りました。
Gパトをしていたみき子ちゃんにも教えてもらったりしながら、時間の空いた昨日は、植物図鑑とにらめっこ(苦笑)。
先日の出来事を苦い教訓にして(!)、なるべく花だけでなく葉も観察するようにしたり、花や葉の付き方や特徴などにも目を配るようにしたり…。
でも、帰って来て図鑑を見ても、「あれとこれは一体どう違うのよ!!」と言いたくなるようなシーンが続出してしまいます。
本当に、難しいデス。
でも、今までは図鑑を見るのさえイヤだったことを考えれば(だって、かなり難しくて、結構面倒くさい…)、少し進歩したかも。
お花のことで、お客様にいろいろ聞かれる機会も増えました。
勉強しなくては。。。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050826b.html
お花に興味のある方
2005-08-26
一体、何でしょう!?
お花に興味のある方たちにとって、この朝日岳周辺は、何度も何度も歩きたい山だそうです。
気を付けて歩くと、今まで見たこともなかった花たちに出逢えます。
上の写真は、一体何でしょう。水平道で、倒木に生えていたのですが…。鮮やかな黄色をしていました。
花も難しいですけど、樹木はもっと難しいそうです。コケ類も。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050826c.html
今日は、今日こそ、賑やかになる!?
2005-08-27
がらんとした食堂で、6人だけ 05.8.26
一昨日も、そして昨日も、お泊りのお客様が無し。昨日はテントの登山者もゼロ。
半径何十キロ以内に、6人だけの空間。これも、下ではあまり考えられない不思議な世界か…。
今日は土曜日。ひと夏の最後の朝日岳を楽しみに、北又からそして蓮華温泉から、ご予約の皆さんがいらっしゃる予定です。
旧盆の頃から何度か「今年最後の賑わい」と書いては、天候不順もありその度に“ポシャッて!”いるのですが(苦笑)、どうやら今日こそそんな日になりそうです。
2日間もお客様が無かったので、やっぱりみんな手持ち無沙汰。昨日の夕食なんか、他にすることもなかったので(…)夕方4時50分から始まりました。寒かったので、魚介類のお鍋を囲みました。
今週末以降は、お天気にも恵まれそうな予報ですね。夏休みも残り僅かとなりました。
下界では、まだまだ暑い日が続きそうで、お互いに体調管理には充分に気を付けましょう。
私は、明日下りるので、やっぱりこの気温差がとっても心配。。。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050827a.html
朝日岳の秋は
2005-08-27
前朝日をバックに、ミヤマコゴメグサ
夏のお花が素晴らしいと、山の雑誌で宣伝される朝日岳。
でも、本当は秋もとっても素敵なのに、殆ど紹介されることはありません。まぁ、「知る人ぞ知る」だからそれも良しとしますか!。
ダケカンバやナナカマドなどの紅葉にも負けないくらい、この山の『草紅葉』は素敵です。
どれ程、素晴らしいかって!?
一度、来て見てください。お待ちしていますから。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/08/d20050827b.html
室堂〜剱沢〜仙人池〜阿曾原温泉
2005-09-03
剱沢雪渓、長次郎谷の出合いにて 05.8.31
しばらくの間留守にしていましたが、昨日の朝、無事自分の小屋に戻って来ました。
28日午後から下山し、29日は富山市内まで行き買出し、30日から「自分自身の、研修」として『山』に出掛けていました。
今回は一昨年の秋に断念した“仙人池ヒュッテ”のお母さんに会いに行くことが目的で、ナチュラリストで朝日小屋とは古くからのお付き合いのある渋谷 茂さんに、ガイドとして同行して頂きました。
本当は、10月に小屋閉めして下山後に行く予定にしていたのですが、仙人池ヒュッテの皆さんの下山日との関係でシーズン途中でお邪魔することになったのです。
お陰様で好天にも恵まれ、少しの間自分の山と小屋を離れて、リフレッシュもしてきましたし、それ以上にいろいろと勉強した山行きとなりました。
コースは、
30日(火) 昼過ぎに室堂発、剱沢小屋着(泊)
31日(水) 剱沢小屋発、仙人池ヒュッテ着(泊)
1日(木) 仙人池ヒュッテ発、阿曾原温泉小屋着、帰宅
山の空気をたっぷり吸って、英気を養ってきました。「山」を感じてきました。
心配した術後の体調も何のその(!)、そして人一倍遅い私の“足”も精一杯頑張ってくれて、山行は終始快調で、ちょっとした自信にもなりました。
山の中を歩いて、他の小屋に泊って。
いろいろ見て、感じて、考えることもあって。
また、頑張ろうと思いました。
“いい山旅”でした。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050903a.html
少しの間、小屋を離れて
2005-09-03
池に映る、朝焼けの裏剱 05.9.1
「山を下りても、また山なの!?」…と、よく言われます(微笑)。
仙人池ヒュッテのお母さんも、「一年に一回くらい、お客さんの苦労を味わわないと」というようなことを言っておられたそうです。(今は足が痛くて、入下山はヘリコプターらしいですけど)
シーズンが始まって小屋を開けて山に入ると、ナンダカンダと本当に忙しく、また“主”として大事な自分の小屋を空けるということは、自分の気持ちとしても実際問題としても、本当はあまりしたくはないのです。
でも、シーズン中ずっと小屋にいると、『小屋の都合』『小屋の側』『受付の中』からしか、いろいろなことが見られなくなる場合が生じるようで、諸々を考えたり気合を入れ直したりする機会も必要だと思う時があります。
大粒の汗を流して、喘ぎながら、疲れ果てて小屋に辿り着く登山者の皆さんの気持ちを、やっぱり忘れてはいけませんものね。
そして、「山を感じる」気持ちは一番大切にしたいものです。
アルバイトのみんなも頑張ってくれていたようですが、私が留守の間にいらっしゃったお客様には、ご迷惑や不都合がなかったか、ちょっと心配していましたが、如何でしたでしょうか。
今回は、日程的にかなり余裕のある行程でしたが、そんなことも、今後いろいろとお客様へのアドバイスの折に参考にしたいと考えています。
行って来て、本当に良かったデス。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050903b.html
『ご馳走』 と 『ご褒美』
2005-09-03
仙人池ヒュッテのお母さん・志鷹静代さんと 05.8.31
仙人池ヒュッテで静代母さんは、「この景色が何よりのご馳走だっちゃ!」と富山弁でお客さんに話し掛け、食堂の窓から見える裏剱の姿に目を細めていました。
どこから歩いても遠い仙人池への道のり。辿り着いた者にしか見られないその雄大な景色は、確かにどんなご馳走よりも、疲れた身体と心には有難いのかもしれません。
朝日小屋にお出でになるお客様に私が掛けて差し上げるのは、
「遠い道のりをようこそ。一生懸命歩いたからこそ、『頑張ったご褒美』として、たくさんの花たちが皆さんを出迎えてくれるのでしょう」
そんな言葉でしょうか。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050903c.html
あちこちの山小屋で、いろんな登山道を歩いて
2005-09-04
仙人温泉にて 05.9.1
室堂から入って、阿曾原温泉へ抜けるまで、2軒の山小屋に泊めてもらいました。何軒かの顔見知りの山小屋に、まるで“マーキング”のように立ち寄ってはご挨拶をして来ました(苦笑)。
それぞれの山小屋毎に、それぞれの特徴を生かして頑張って登山者の皆さんを迎えていらっしゃる姿が良く分かります。
規模の大きな山小屋、20人も泊れば満員になりそうな山小屋。
阿曾原温泉小屋などは、冬季間の雪崩の通り道になっているため、営業が終われば建物そのものを取り壊し、次のシーズン初めにまた建てるということを毎年している小屋です。
食料などが、2週間毎にヘリコプターで物輸されてくる山小屋もあって、今ではどこの山小屋でも、お客様にお出しするお食事にかなり気を配っている様子も伺えます。
天水に頼っている山小屋。沢から100メートル以上もポンプアップして貴重な水を確保している小屋もあります。
そして、登山道。
朝日小屋も、下は北又小屋からの登山道、白馬方面も鉢ヶ岳の向こうまで、そして朝日岳山頂直下まで、それぞれ長い道のりを、草刈りをしたり、登山道の補修に出掛けています。
しかし、今回歩いた「剱沢大雪渓」や「仙人新道」「二股の吊橋」そして「仙人池〜阿曾原温泉小屋まで」の登山道などは(もちろん“下の廊下”や“水平歩道”は言うまでもなく)、本当にその管理と補修に大変な人力と労力が掛かっていること、そしてその苦労が並大抵のものではないことを、同じ山小屋関係者として、また一登山者としても、痛感させられた山行となりました。
それぞれの関係者が、登山者の皆さんが快適に山旅を楽しめるよう、事故なく安全に登山が出来るよう、限られた中で、自然を思いやりながら、精一杯努力しています。
もし、少しでもそういった目で、それぞれの山や登山道や山小屋のことを見てもらえたら、仕事をする甲斐もあるし、またもっと頑張ろうという力が湧いてくると思います。
昨年朝日岳周辺で木道工事に携わってくれた工事関係者の若い衆が、二股の吊橋の架け替え工事に来ていて、一年ぶりに偶然に再会しました。
1ヶ月近く朝日小屋に泊って一緒に生活しましたから、とても懐かしく、また頑張っている姿を見て安心しました。
熱い心意気を持って、山の中でハードな仕事に精を出す若者たちの姿に、また元気をもらって来ました。
この記事の URL : http://asahigoya.net/diary/2005/09/d20050904a.html